「せっかくいい雰囲気になってきたのにコンドームがない…でも、ナマでやるわけにはいかないし…」みたいな場面ってありますよね。
ムードが盛り上がったら、その流れを崩したくないという気持ちはわかります。買いに行くのも手間だし、コンドームがないからその先はなしというのももったいない…。
…だからといって、間違ってもラップやゴム風船などで代用しようだなんて考えちゃダメですよ! さすがにそんな猛者はいないと信じたいですが…。
【性の雑学】コンドームの代用品はある?
コンドームは精密に作られた医療機器。代わりになる避妊具なんてない
コンドーム製品の分類は「管理医療機器」。気軽に買えるものなので、医療機器だなんてちょっとオーバーな感じがするかも。しかし、実はそれほど精密に作られたものなんです。
この管理医療機器を作るには厚生労働省の許可が必要で、厳しい検査を受けたのちに、基準を満たしているものだけが店頭に並びます。
そりゃあ男女ともにデリケートな部分に直接触れるものですから、人体に害がないよう、綿密な計算のうえで製造されているわけですね。簡単に作れるようなものでもなければ、身近なもので代用できることもありません。
またコンドームには避妊だけでなく性病予防の効果があることも、医療機器に分類される理由です。性病は性器が直接触れることで感染するものですから、それを防ぐコンドームは、唯一性病予防ができる避妊具なのです。
たとえばピルなんかだと、避妊はできても性病予防はできません。
ラップで代用したベトナムのカップルが大惨事に…
実際にコンドームじゃないものを代用品に使おうとして、悲惨な目に遭ったカップルもいます。これは2016年にベトナムのハノイで起きた事件で、大学生のカップルがコンドームの代わりにラップを使おうとして、病院に搬送されたというもの。
ラップはコンドームのように伸縮性もなければ、挿入時の刺激を和らげる潤滑ゼリーも塗られていません。しかし、彼女は出血で病院送り。性器がどれだけデリケートなものかと思い知らされますね…。
ラップで代用するのはもってのほかですが、ナマでセックスをする場合と比べても、コンドームをしていたほうが女性を痛がらせずに済むんですよ。
雑学まとめ
コンドームは厚生労働省が認めたものしか売られていない、非常に精密に作られた医療機器。カップルの身体を守るために最新の技術が使われていて、ほかに代わりになるものなどありません。
こういった認識でコンドームを見ると、買うのが恥ずかしいという、アダルトグッズのようなイメージもまた変わってくるでしょう。