海外の法律

謎の法律?イギリスの郵便局員は犬と目を合わせてはならない

雑学カンパニー編集部

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イギリスの郵便局員は、犬と目を合わせてはならないという雑学

人間にとってアイコンタクトはコミュニケーションにおける重要な手段だ。「人と話すときは目を見なさい」と教わった人も多いのではないか。

しかし相手が犬となればまた、話は変わってくる。犬にとって目を合わせることは敵意の表れ。可愛いなーと見つめているつもりでも、慣れない相手だと思い切り吠えられてしまうかもしれないぞ!

そう、イギリスではそんな犬と人間のトラブルを避けるための法律がある。「イギリスの郵便局員は、犬と目を合わせてはならない」のだ。

【ルール雑学】イギリスの郵便局員は、犬と目を合わせてはならない

犬率の高いイギリスにおいて、犬と人間の双方を守る法律は必要不可欠!

【雑学解説】私有地に踏み込む郵便局員と、飼い犬を守るため

イギリスは世界的に見ても動物愛護の先進国で、特に飼い犬に対しての家族意識・仲間意識は日本のペットの比ではない。古くから動物愛護協会によって、犬の飼い方に関する法律も厳しく定められている。

そんな風潮のなか、悲しい事件が起こってしまったのは、イギリス・ウェールズ地方においてだった。配達にやってきた郵便局員が、飼い犬のヨークシャーテリアに噛まれ、とっさにその犬を蹴り上げて殺してしまったのだ。

この事件を受け、動物愛護協会の働きかけにより、「郵便局員は犬と目を合わせてはならない」という法律が作られたのである。なるほど…100%人間側が悪いわけではないが、死んでしまったとなっては話が大きくなるわけだ。

郵便局員が飼い犬に噛まれる事件は年間5000件も…

犬のペット率が非常に高いイギリスでは、過去、郵便局員が犬に手を噛まれる事件が年間5000件も発生していた。現在は家のポストに手紙を入れる際、噛まれないようにする専用の道具まであるらしいぞ。

さらには犬の被害から郵便局員を守るため、VRを使った教育まで行われているという。そのぐらい、私有地に足を踏み入れる者は、飼い犬に細心の注意を払う必要があるのだ。このVR教育はちょっと受けてみたい気もするが…。

なんだか馬鹿らしい法律だと思っていたが、イギリスの犬事情を考えれば、共存していくためのルールがよそより厳しいことも不思議ではない。

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【追加雑学①】ノーリードの散歩や、犬が交通機関に乗るにも当たり前

まずイギリスは街中でも、ノーリードで犬を散歩するのが当たり前だ。

え! そんなの勝手に走って行ったり、ほかの人を噛んだりしちゃうのでは…。と思わされるところだが、イギリスでは犬がマナー教室に通う習慣が根付いており、ノーリードでも散歩できるぐらい、犬のしつけも行き届いているのだ。

教会でも慈善事業として教室が開かれるというから、もはや義務教育の域である。

それどころではなく、レストランにも普通に入店できるし、バスや電車にも乗ってくる。もはやペットという概念ではなく、文字通り共存しているのだ。予想以上だぞ…イギリスの動物愛護っぷり!

以下の動画では、飼い主の指示に従って、散歩の道具を自分で準備する賢い犬が紹介されている! この犬はノーリードの散歩はしないようだが、それでもしつけが行き届いていることが伺える。

【追加雑学②】ペットショップで子犬や子猫を売ってはいけない

2018年にイギリス政府は、今後ペットショップなどの第三者業者を通して、生後6ヵ月未満の子犬や子猫の販売を禁止する方針を発表した。

生後8週間未満のものについては、すでに法律で禁止されている。この発表以来、イギリスのペットショップでは子犬や子猫の姿をパタリと見かけることがなくなったそうだ。

第三者業者から買うことができないということは、子犬や子猫を飼いたい人は保護施設や認定ブリーダーから直接手に入れる必要があるということ。

どうしてこのような法律が作られたかというと、繁殖のために劣悪な環境で動物を飼育する、無責任な業者がいるからだ。

2013年のこと、動物愛護団体によって、繁殖施設から5歳の母犬「ルーシー」が救い出された。彼女は業者が売るための子犬を無理矢理産まされていたばかりではなく、狭い檻に閉じ込められていた影響で、背骨の変形やてんかんなど、深刻な健康被害を抱えていたという。

これを受けて愛護団体はSNSにて署名活動を行い、第三者業者による繁殖行為に猛抗議。結果、約15万の署名が集まり、生後6ヵ月未満の子犬や子猫の販売を禁止する「ルーシー法」の施行へと、政府を促したのである。

犬をこよなく愛するイギリスではもちろん、子犬もたくさん売れる。その動物愛護の精神につけこんで、悪質な金儲けを考える者もやはりいるのだ。

雑学まとめ

「イギリスの郵便局員は、犬と目を合わせてはいけない」という法律は、郵便局員と犬を巡る痛ましい事件から生まれたものだった。

驚いて攻撃されてしまった犬もそうだが、一方でイギリスでは郵便局員側も被害に遭うケースが多い。犬は古来から人間と近しい動物だったといっても、やはり共存していくために、それなりの工夫が必要なのだ。

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