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【声優養成所講師が解説】ナレーションのオーディション対策3つのポイント

雑学カンパニー編集部

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ナレーションのオーディション対策

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【声優養成所講師が解説】プロ声優になれない人の言い訳TOP3

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どうも、福原安祥です。

ナレーターをしたり、声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。

今回のテーマは『ナレーションのオーディション対策』です!

ナレーションのことについてコメントをいただくことが増えてきたので、解説していこうと思います。

声優事務所のオーディションでも、ナレーションを読ませるとことがけっこうあるんですよ。そのための対策をやっていきますね。

声優志望者の方って、ナレーションの対策を甘く見積もってる人も多いんですよね…なのでライバルに差をつけられるチャンスでもあるんです!しっかりと勉強しておきましょう!

今回は実際に台本を使って解説していきますので、ぜひあなたも読んでみてくださいね。

ナレーションに関する知識がまったくないという方は、まず、過去に解説した「声優とナレーターの違い」という内容をチェックしてもらったほうが、理解が深まると思いますよ!

動画はこちら↓

ナレーションのオーディション対策

今回はレッスン形式でお送りするので、いきなり台本を読んでもらいたいと思います!

ナレーション台本を読んでみよう

ナレーション台本を読んでみよう台本を出しますので、実際に声に出して読んでみてくさいね。そのときに録音しておくと、あとから聞き直せるのでおすすめですよ!

今回読んでもらう台本は…これだ!

台本

『花言葉は、植物に与えられる言葉のことです。

一般的には「バラの花言葉は愛情」のように、植物と単語の組み合わせで示されます。

日本では花言葉に様々なバリエーションがありますが、キノコにも花言葉があるのをご存知でしょうか?』

…読んでみましたか?

動画内ではホワイトボードを使って説明しているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

それでは解説していきます。ポイントは3つあります!

1つずつ解説していく前に…「ポイント0」っていうのがあるんですよ!

ナレーションで最も大事なこと

ナレーションを読むうえで、一番大事にしてもらいたいことってなんだと思いますか?

それは「相手に言う」ことです。相手に伝えることが一番大事なんですね。逆に、これができなかったら即終了だと思ってください。。

動画内では実際に「相手に言っていない読み」をしているので確認してみてくださいね。

相手に言ってない読みって、いわゆる「放送委員会の読み」なんですよ。「今日の給食は~ごはん、カレー…」みたいなやつですね。あれって相手に言ってないんです。。

では、「相手に言う読み」をすると、どう変わると思いますか?

動画内では実際に「相手に言う読み」をしているので確認してみてくださいね。

相手に言う、言わないで、クオリティに差が出てくるんです。

放送委員会の読みは、「誰かが聞いてくれればいいな」ってかんじなんです。

でも、相手に言う読みの場合は「あなたに届け!」ってかんじなんですよ!一人にスパーンって言うかんじですね。

というわけで、「ナレーションを読む時は相手に言う」ことを、絶対に忘れないようにしてくださいね!

ナレーションは意気込んじゃダメ

このときに注意してほしいのは、「よしっ!伝えるぞおおおお!!」って思えば思うほど空回っちゃうことなんですよね。。

ナレーションは意気込んじゃダメなんです。

日常生活でもそうなんですけど、「伝えたい!」と思って、相手にブワーってしゃべっちゃうと「うるせぇな…」って思われちゃいますよね?

これと一緒で、押し付けちゃうんですよ。意気込めば意気込むほど、相手に押し付ける読みになっちゃうんです…。

そうなると聞き心地が最悪になっちゃうので、押し付けずに、読み手は穏やかな気持ちで「伝われ…」って思っておくといいと思いますよ!なかなか難しいですね、ハイ。。

これをおさえたところで、ここからは実際のテクニック論にいきたいと思います!

ポイント①立てる場所を決める

ナレーションのポイント①立てる場所を決めるここからはけっこう付け焼刃的なテクニックなので、あくまでも「オーディション対策」ってことで紹介していきます。本当にナレーションをやりたい場合は、ちゃんとしっかり勉強するようにしてくださいね!

それでは1つ目!「ポイント1:立てる場所を決める」です!

「立てる=強調する」っていう意味ですね。業界用語として使われるので覚えておいてください。

ナレーションを読むうえで、台本中で立てるポイントを決めていきます。

これは最初に決めておかないと、読んでいる最中に自分で考えて立たせていくのは難しいんですよね。。

初心者のうちは、絶対に、立たせるポイントを先に決めてくださいね!

では、立てるのはどういうところだと思いますか?

そう…「大事なところ」です。みなさんわかってますね!大事なところを立てるんですけど、ここがちょっと難しいところでもあるんですよ。

レベルの高い話をすると、立てる場所を決めるのは「個性」なんですね。

なので、ぶっちゃけどこを立ててもいいんです!不正解じゃないんですよ!…なんですけど…読みとして成立させなきゃいけないんです。

もう一度台本を出しておきます。

台本

『花言葉は、植物に与えられる言葉のことです。

一般的には「バラの花言葉は愛情」のように、植物と単語の組み合わせで示されます。

日本では花言葉に様々なバリエーションがありますが、キノコにも花言葉があるのをご存知でしょうか?』

例えば、台本中の「示されます。」を絶対に立たせたいんだ!っていう場合は、それでもOKなんですよ。ただし、読みとして成立させなきゃいけないということですね。これが難しい。

いまこの記事を読んでくれている方は、ナレーションの初心者の方も多いと思います。なので、今回はセオリーみたいなかんじの「オーソドックスな立て方」をお教えします!

台本で大事なところは、「花言葉」「植物と単語の組み合わせ」「キノコ」あたりなので、立たせる場所はこのくらいでいいと思いますよ。

動画内では、指定した部分を「立たせない読み」と「立たせる読み」でそれぞれ読んでいるので、聞き比べてみてくださいね!

「立たせる読み」をすると、ナレーションがより立体的になるんですよね。

みなさんも意識して読んでみてください!

ポイント②読む速度を決める

ナレーションのポイント②読む速度を決める続いては「ポイント2:読む速度を決める」です。

「どういうこと?」って思った人もいるかもしれませんね。ただ、読む速度ってめちゃめちゃ大事なんです…!

声優志望者さんとかナレーター志望者さんがナレーションを読むと…「速い」んですよ!ポンポンしゃべっちゃうんです!

なんで速いのかというと、「自分が読みやすい速度で読んでる」ということなんですよね。

でも、ナレーションを聞いてくれるのって、相手ですよね?

じゃあ、相手が聞きやすい速度でしゃべんなきゃダメなんですよ!

あなたが読みやすい速度ではなくて、「相手が聞きやすい速度で読む」ってことです。

しかも、あなたが読む情報は、「相手は初めて聞く情報」なわけですね。そこであなたがブワーってしゃべったら、聞いてる相手は「なに言ってんのこの人?」ってなっちゃうと思いませんか?

つまり、これは「相手に優しくないナレーション」なんですよね。。相手には優しくしましょう!

逆に考えると、読むスピードを最初に決めちゃおうということなんです!

動画内では、実際に「相手に優しくない速度」と「相手に優しい速度」で読んでみているので、聞き比べてみてください!

「相手に優しくない速度」で読むと、スンッて終わっちゃうんですよ。

「相手に優しい速度」で読むと、情報の理解のしやすさが全然違ってくるんですよね。ブワーって読んじゃうのは絶対ダメなので、事前に「相手に優しい速度でしゃべるぞ」っていう気持ちを持ってくださいね!

特に、オーディションになると緊張しちゃいますよね?緊張するとどうなるかというと…早口になるんですよ。。

オーディションのときは特に、「相手に優しい速度でしゃべる」ことを心がけるといいと思います!

ポイント③抑揚を抑える

最後は「ポイント3:抑揚を抑える」です。

冒頭で紹介した「声優とナレーターの違い」という内容でもお話ししたんですけど、声優とナレーターの読みの大きな違いというのは…「抑揚」なんです!

声優は「キャラクターを演じる」ので、絵に合うように抑揚を強くしなきゃいけないんですよね。

ですが、ナレーションの場合は、現実世界のことを「人間が読む」ので、キャラクターはまったく出てこないんですよ。ここが一番の違いです。

なので、声優の抑揚で読んじゃうとキャラクターになっちゃうんですね…。

ナレーションの場合は、声優よりも「抑揚の波」を抑えなきゃいけません。

抑揚の波ってどういうことかというと、渋谷の若者のしゃべりかたを想像してみてください!

「でもさぁ↓きのう↑めっ↓ちゃ↑むかつくこと↓あっ↑て↓ぇ~↑」みたいなかんじです。。抑揚の波がスゴく激しいですよね?

対して、動画内で僕がしゃべっているときの抑揚の波は普通なので、渋谷の若者よりも「抑揚の波が抑えられている」ということです。

動画内では、「声優の抑揚バージョン」と「ナレーションの抑揚バージョン」の2種類で読んでみているので、聞き比べてみてくださいね!

「声優の抑揚」で読んでしまうと、キャラが前に出すぎてしまって、内容が全然入ってきません…。「ナレーションの抑揚」で読むと、伝わりかたが全然違うので、読む時は「抑揚の波を抑える」必要があるということですね!

「ナレーションのオーディション対策」のまとめ

「ナレーションのオーディション対策」のまとめ今回は『ナレーションのオーディション対策』について解説しました。

3つのポイントをお伝えしましたが、その前の「ポイント0:相手に言う」ことが一番大事です。忘れないでくださいね!

3つのポイントをおさらいすると

  1. 立てる場所を決める
  2. 読む速度を決める
  3. 抑揚を抑える

ということでした!

この3つを、読む前にしっかり考えて、そして読む直前にはりきらないくらいで「相手に言うぞぉ~」って思って、本番に臨むようにしてくださいね!

それではまたお会いしましょう。

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