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【声優養成所講師が解説】養成所/事務所のオーディション対策セリフ編!

雑学カンパニー編集部

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【セリフ編】声優養成所・声優事務所のオーディション対策

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どうも、福原安祥です。

ナレーターをしたり、声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。

今回のテーマは『オーディションのセリフ対策』です。

最近は精神論の話が多かったので、今回は技術についてお話しします!

今回の内容は、声優養成所でも声優事務所のオーディションでも使える技術だと思うので、ぜひ自分のものにしてくださいね!

動画では、実際にセリフを使って解説しているので、そちらもチェックして自分でも取り組んでみましょう。

今回の内容を知っているかどうかでライバルに差をつけることができると思いますので、ぜひ自分の武器にして戦ってみてくださいね!

動画はこちら↓

【セリフ編】声優養成所・声優事務所のオーディション対策

【セリフ編】声優養成所・声優事務所のオーディション対策実際にセリフを読んでいく前に、理論から解説していきますね。

セリフを読むときに大事なこと

セリフを読むときに大事なこと養成所のレッスンでも、事務所のオーディションを受けるときでも、オーディションで気をつけなきゃいけないポイントは「差別化」です!

養成所でレッスンをしていていっつも思うのは…「セリフを同じように読むヤツ多すぎ問題」なんですよ。

隣の人や、そのまた隣の人と同じようにセリフを読んで「受かる」と思いますか?受かんないですよね!あたりまえなんですけど…。

これはお弁当屋さんに行って、お弁当を選ぶときに、お店に唐揚げ弁当ばっかりしか売ってないのと同じなんですよ。。「んん~~~?全部同じ弁当!どれを選べばいいんだよ!?」ってなっちゃいますよね?

逆にいうと、「差別化できない」からプロになれる人が少ないんですよ!

他の人と違う読みをする人が、それくらい少ないということですね。なので「差別化をする」ということがメチャクチャ大事なんです!

ここで注意してほしいのが、この説明を読んで、「自分の読みをしなければ!」「自分の個性を出していくぞ!」とか思った人…とても危険です。。

こういう人は、だいたい謎の個性を出して死にゆきます…。自爆しちゃうんですよね。

あとで詳しくお話ししますが、セリフの途中でいきなり叫んだりするとか、簡単に言うと「台本に無関係なことをする」のは絶対ダメです。

「設定」と「動き」で差別化せよ!

どうやって隣の人と差別化をはかればいいのかというと…「設定」と「動き」を考えてみてください!

ここは感受性の問題じゃなくて、頭を使うということですね。読解力というよりも、頭を使って、自分の個性を加えていく作業なんですよ。

つまり、台本に書かれていない設定を自分で足して、その設定に基づいた動きをキャラクターにさせるということですね!

「どういう設定を足して、どういう動きをキャラクターにさせるのか?」というところが個性につながるんですよ。

それでは、理論はこれくらいにして、実際にセリフでやってみましょう!

【オーディション対策】セリフを読んでみよう

【オーディション対策】セリフを読んでみようセリフを出しますので、自分なりにプランを組んで読んでみてくださいね。録音すると聞きなおせるのでおすすめです。

まずは男性セリフから。

ルキ…なぜ裏切ったんだ…

ターガは…お前のことを心から

信頼していた…

なのになんでこんなことを…

許さない…

お前を絶対に許さない!

続いて女性のセリフです。

ルキ…なぜ裏切ったの…

ターガは…あなたのことを心から

信頼していた

なのになんでこんなことを…

許さない…

あなたを絶対に許さない!

読んでみましたか?

それでは、セリフの解説をしていきます!今回は男性セリフを例に使っていきますね。

台本から事実を拾う

台本から事実を拾うセリフの設定は自由ですが、まず台本からわかることを探していきましょう。

「読み手のキャラはルキとターガという人物を知っている」、そして「ルキはターガを裏切った」、そして「ターガはルキを信頼していた」ということですね。

「なぜ裏切った?」と問いかけているので、読み手のキャラが話しかけているのは「ルキ」で、「ターガはルキに裏切られて、おそらく危害を加えられた」こともわかりますね。

そしてその状況に、読み手のキャラが「お前を絶対に許さない」とメチャクチャ怒っている状態です。ここまでが台本から読みとれることですね。大枠の設定になります。

ここからの細かい設定は自由です。例えば、ターガがルキにどれくらい裏切られたか…殺されたのか、ケガをさせられたのかは演者次第です!

オーディションに落ちる読み

まず、「オーディションに落ちちゃう読み=誰でもやるやつ」を解説していきます。動画で実際に読んでいるので、チェックしてみてくださいね。

すごくやりがちな読みは「段階的に怒っていくパターン」です。これで読んじゃった人…落ちます…気をつけてください!オーディションじゃなくてよかった~ってかんじですね。。

プロじゃない人の9割が、だいたいこういう読みなんです。「段階的に怒っていく」、もしくは「途中でちょっと抑えて工夫する」しかやらないんですよ…。これでは落ちちゃいますし、隣の人と似たり寄ったりな読みになっちゃうんですね。

じゃあどうすればいいのか?という話なんですけど…ここで「設定」と「動き」を思い出してほしいんです!

「設定」と「動き」で差別化してみる

まず設定から加えていきましょう。

例えば、読み手のキャラが「ルキ…なぜ裏切ったんだ…」と言ったあとに、ルキが「あのバカが勝手に信じていたからだろ」って言ったとしたら…とってもムカつきますよね?

そうなると、そのあとの読みが変わってきませんか?ターガのことをバカ呼ばわりされたらムカッとくるので、「段階的に怒る」というプランから変わってくるはずなんですよ。

「ターガはお前のことを心から信頼していた」で急にドカンと怒っちゃうということになるんですね。

設定の次は、動きを加えてみましょう。

同じように、「なぜ裏切った?」の問いかけに「あいつがバカだっただけだろ」と言われてムカつきますよね?

ムカついてるとき、なにをしてもいいんですけど…今回は、ルキに向かって一歩踏み出してみましょう。「テメェふざけんなよ!」ってかんじの踏み出しです。

踏み出すタイミングは2行目の「ターガは…」のところにしてみますね。

そうすると…「ターガは…」が強くなりませんか?

人間の生理的に、踏み出すタイミングで言葉も強くしたくなるので、そのあとの「お前のことを心から…」という部分との差が生まれるはずなんですよ。怒りのまま言うかもしれないけど、諭すように言う可能性もあるわけです。

動画で、僕が読んでいるのを聞いてもらったらわかると思うんですけど、ホントに変わるんですよね…。設定と動きを頭で考えてプランを作ることで、セリフがスゴく変わるんです。

「設定と動きを考えるだけで、9割の人と同じ読みにはならない」ということですね。

個性はプランでも出せる

個性はプランでも出せるこういうふうに、個性っていうのは思いつきではなくて、プランで作れるんですよ!「自分の頭で考えて、個性がつくれる」ということを覚えておいてくださいね。

動画で例として僕が読んでいるプランは、僕の個性ということです。アナタが、自分で別の設定と動きを考えれば、それはアナタの個性なんですよ!

どういう設定と動きをキャラクターにつけるかが、自分の個性になるということですね!

設定と動きの威力はわかっていただけたと思いますので、次は注意しなきゃいけないことをお話ししていきますよ!

「セリフの設定」と「キャラの動き」の注意点!

設定と動きの注意点…それは、冒頭でチラっといいましたが、「台本と無関係な設定と動きを考えてはいけない」ということです。

なんでもアリということではなく、セリフがよくなったり、キャラの気持ちが強くなったりするものじゃないとダメなんですよ!

ダメな例を紹介していきますね。

セリフの設定のダメな例

まず設定でダメな例…「ルキは自分の意志ではなく、闇の力に操られていた」という設定を加えたとして、これは何の役にも立たないんですよね…。

キャラクターの気持ちが強くなったり、シーンが魅力的に見えたり、視聴者の心により刺さったり…というのは、この設定を加えても変化しませんよね?なので、こういう設定はダメということです。というか意味がないんですよね。。

それよりは、ルキとターガと読み手キャラの関係性を考えたほうがいいですよ!

例えば、読み手キャラは「ターガと幼馴染だった」とか「ルキと幼馴染だった」とか「3人で幼馴染だった」とかで考えてみてください。

「長い付き合いのルキがなぜ裏切ったんだ」とか「ターガが裏切られて危害を加えられたのが悔しい」とかのムカつきが出てきますよね?

そのムカつきを芝居に活かしてほしいんですよ!なので、人間関係の設定を考えたほうがいいというわけですね。

キャラの動きのダメな例

続いて、動きでダメな例は…「許さない」と「お前を絶対に許さない」の間で「ルキを切り捨てている」状態です。ルキを切り捨てたあとに、決めゼリフを残して去っていくかんじですね。

これも、意味がないどころか…盛り上がらないようにしちゃってますよね?それじゃあ視聴者も嬉しくないですよね。。

こういうのが「一人よがりの演技」と言われちゃうヤツなんですよ…。

台本と無関係だったり、台本の魅力をマイナスにしてしまうような設定と動きは絶対にやっちゃダメです!

台本が魅力的に見えたりシーンが盛り上がったりする方向で、設定と動きを考えてくださいね!

【セリフ編】声優養成所・声優事務所のオーディション対策まとめ

【セリフ編】声優養成所・声優事務所のオーディション対策まとめ今回は『オーディションのセリフ対策』についてお話ししてきました。

まとめると…

大事なことは「差別化」。隣の人と同じ読みをしないということでした。

ただ、差別化しようと奇をてらったことをして一人よがりの演技をしちゃうと、マイナスの評価になってしまうので注意してくださいね!

すでに声優の勉強を始めている人って、個性で悩むことも多いと思うんですよ。なので「個性」についてはまた別の機会に詳しくお話ししますね。

今日のところは、頭を使って考えた「設定」と「動き」でも個性は出せるということを覚えておいてくださいね!

それではまたお会いしましょう。

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