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声優養成所講師が教える"発声の基礎"講座!腹式呼吸、ちゃんとできてる?

雑学カンパニー編集部

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声優養成所講師が教える発声の基礎

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どうも、福原安祥です。

ナレーターをしたり、声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。

今回のテーマは『発声』についてです!

発声って、声優とかナレーターにおける基礎中の基礎なんですけど…後輩を見ていると、事務所に入ってから発声を注意されるケースがスゴく多いんですよ。

声優養成所の段階で発声が身についていないという人がチョコチョコいて、これは大問題ですので、今回は発声についてお話ししたいと思います。

声優養成所に入る前の方とか声優養成所生の方とかは、「発声ってこういうふうに練習すればいいんだ!」というところを学んでほしいですし、準所属とか預かりの方は「発声をもう一回見直す機会」にしてみてくださいね。

発声というのは声優の要です。基礎の基礎であり要でもあるんですね。ここができておくことはスゴく大事なことです!

発声ができてないと、芝居がいくらできてもキャラクターの魅力が半減しちゃいますので、わかりやすく解説していきたいと思います。

動画はこちら↓

腹式呼吸の基本を解説!

腹式呼吸の基本を解説!まず、大前提からお話ししますと、発声に「完璧」ってないんですよ!

なのでまず、「発声を完璧にやろう」という発想を捨てるっていうところから始めてくださいね。もう一度いいます。発声に完璧っていうのはありません。なので、発声に完璧を求めないようにしてください!

プロの声優とかプロのナレーターも同じで、発声が完璧な人っていないんですよ。なんでかというと、発声というものが数値化できないからです。「100点満点中〇〇点!」みたいなものがないんですね。

ただ、プロの声優とかプロのナレーターとかは、「マイクに入れる発声」っていうのが100%できます。

なので声優とかナレーターの仕事をするためには、この「マイクに入れる発声」という技術がとても大事ということですね。これができていないと、逆に仕事はできません。

発声はすぐによくならない

あともう1個知っていてほしいのは、「発声はすぐによくならない」ということです。

今日頑張ったから、明日すぐよくなる、ということはないんです。これはなぜかというと、体全体を使う動作だからです。

喉だけだと思われがちですけど、声を出すには体を使って、その体のイメージがキチンと脳と連動する必要があるので、今日頑張ったから明日急にできるようになるっていうことではないんですね。

プロとしての音になるまでにはスゴく時間がかかるので、毎日コツコツ練習するようにしてください!

腹式呼吸は誰でもできる

で、さっき言ったように、発声というものは喉から上の問題だと思われがちなんですが…実は声を出す前の段階から、もう勝負は始まっています!

というのは「呼吸」から勝負が始まっているということですね。知っている方も多いと思いますが、声優とかナレーターが声を出すときに使う呼吸は「腹式呼吸」です。これの逆が胸式呼吸。

説明しておくと、腹式呼吸というのは息を吸うときに、お腹が膨らみ、吐くときにお腹がへこむという呼吸ですね。

腹式呼吸と胸式呼吸は実際に動画で実践しているので、お時間があるときに見てみてくださいね!

腹式呼吸は、「息を鼻から吸って、口から出す」というのが基本ですが、外画のアテレコなどの場合だと、いちいち鼻から吸っていたら間に合わない場合もありますので、基本が絶対というわけではありません。

腹式呼吸というとちょっと難しく聞こえるかもしれないんですけど、これって、今読んでくれているあなたもやったことがあるはずなんです。なぜかというと…「寝るときは全員腹式呼吸になる」からなんです!

横になったり、リラックスしているときは基本的に腹式呼吸になりますので、イスにダラっと腰かけて呼吸をするとリラックスした状態になるので、腹式呼吸を実感できると思いますよ。

腹式呼吸を実感できたら、あとはそれを立った状態でやればいいだけ、ということですね!

なので腹式呼吸がわからなくなったら、寝たり、リラックスした状態で座ったりして、感覚を思い出してください。難しいことではないのでぜひやってみてくださいね!

さて、腹式呼吸についてお話ししましたが、これは「発声の前段階」が終わっただけで、まだ「音」になっていません。あくまでも呼吸の段階ですので、じゃんじゃん次に進んでいきましょう!

実は間違ってる発声練習とは?

ここからは、具体的なイメージがスゴく大事です!

これはなんでもそうなんですけど、努力をするときに、なんとなくやるっていうのが一番ダメなんですね。。具体的なイメージをもって丁寧にやることがスゴく大事なんです。そうすることでキチンと身についていきますよ!

では、発声するうえでの具体的なイメージを説明しますね。

声優の発声のイメージ

まず腹式呼吸なので、息を吸うときにお腹を膨らませます。お腹に空気を入れたら、そこから酸素が上に登っていくっていうイメージをしてみてください。

酸素が徐々に上がっていって、最後に口から出るっていうイメージですね。この一連のイメージを持つことがスゴく大事なんですが…ここでさらにポイントがあります。

「しゃべる方向に人がいる」と思ってください!

よくない発声って、「しゃべる方向に人がいない」んですよ。でもこれやってる人、多いです。。動画で実際にやっているので、自分もやってしまっていないか、一度チェックしてみてくださいね!

「しゃべる方向に人がいない」発声をするとなにがマズいのかっていうと…会話にならないんですよね。つまりこの発声って「誰にも言葉を言ってない」ので、会話が成り立たなくなっちゃうんです。

「声優のセリフ」のほとんどは「会話」ですよね。相手の役と会話をするのが基本的な声優の仕事なので、発声の練習のときに「人を無視する発声」でやっちゃうのってスゴくもったいないと思いませんか?

発声段階から人をイメージして、人に伝える練習をしておけば、いざセリフを読むときにも困らないのに、発声で人を無視して、セリフになったら人を意識するっていうのは、それはなかなか難しいんじゃないかと思うんですよ。。

相手に「かける」発声

発声するうえでの具体的なイメージ 相手に「かける」発声新人声優さんで実際に多くて、言われたことがある人もいるかもしれないんですけど、「セリフが相手にかからない」というケースがあります。これって発声の段階から意識すればかかるようになる確率はスゴく上がるんです。

なので「相手にかける発声」を忘れずに、人に向かって音をとばすイメージで練習してみてください!この発声も動画で実践しているので、ぜひチェックしてくださいね。

「誰にもかけない発声」と「人に向けた発声」の違いって、セリフを読むときに大きく出てくるんですよ。なので、「人に向けた発声」をしっかりイメージしてくださいね。

キャラクターの言葉は独り言ではなくて、相手に向けた言葉なんだということを、発声の段階から意識するといいと思います!

すぐできるようにはならないので、大事なのは「焦らず・ゆっくり・丁寧に」やるということですね。

最初のころは、息が上がってくる感覚とか、その息を口から出す感覚とかも分かりづらいと思うので、焦らずに、雑にならずに、自分の感覚が育つまで、自分の体と向き合って丁寧にやってください。これを毎日、ちゃんと声に出してやることが大事です!

マイクをイメージする

発声するうえでの具体的なイメージ マイクをイメージするここまで、「前のほうに人がいる」というイメージで説明しましたけど…実際の声優の現場になると、目の前には「マイク」があるわけなんですよね。

なので練習に慣れてきたら、マイクを意識するようにしてみてください!マイクを意識して、そこに声をあてる、というイメージをもつといいと思います。

できれば、お金に余裕がある方はマイクセットを買ったほうがいいと思います。実物があるのとないのとではけっこう違いますので。。のちのち宅録などにも使えるので、損はないんじゃないかと思います!

ただ余裕がない方は無理にマイクを買う必要はなくて、マイクの位置に物を置いて、それをマイクに見立てて発声するといいと思います。

なんにせよ忘れないでほしいのは、「マイクの先には人がいる」という感覚です!マイクに声をあてようとすると、どうしても「物」にあててしまうので、「物」でなく、その先の「人」に向かって声をかけていることを忘れないで、そして丁寧に練習してください!

騙されたと思ってやってみてほしいんですけど、この練習をするだけで、声がだいぶ変わってくるので、頑張って毎日続けてみてくださいね。

小さい声でも発声練習はできる

家でやるときは、そんなに大きい声は出せないと思うので、普通にしゃべっているときよりも「ちょっと大きい」くらいの声で大丈夫です。

それぐらいの音量でも「人にまっすぐ伝える」感覚をじゅうぶん養えるので、ぜひやってみてください。

ただ、発声という意味でいうと、声優は大きな声でセリフをしゃべらなければいけないこともあるわけなので…できれば週に1回くらいは、カラオケとかで大きい声を出す練習をしてみてもいいかもしれませんね。

大きい声を出すときに注意しなきゃいけないのは、「舞台俳優になるんじゃない」というところです。なので、とにかく声を広く遠く飛ばせばいいというわけではないんですよね。声の範囲をしぼらなきゃいけないというわけです。

マイクは目の前から約30cmの距離にあるので、そこに向けてあてなきゃいけません。なので声優が声を飛ばすときは「直線にまっすぐ飛ばす」ことが大事です。

もちろん、距離がある相手に向かってセリフを伝えなきゃいけないときは、放射線を描くようなイメージの声の飛ばし方が必要になってくるのですが、それは応用なので、まずはまっすぐ飛ばせるようになることが大事ですね。

『声優が舞台をやることのメリット』については、別の動画ですでにお話ししているので、こちらもチェックしてみてくださいね!

声優の発声のまとめ

声優の発声のまとめというわけで今回は『発声』についてお話ししてきました。

今回の内容をまとめると…

まとめ

  1. 発声に完璧はないので、完璧を追い求めない
  2. 腹式呼吸が大事、そして発声する先に「人」がいることを意識する
  3. 毎日練習する

というかんじですね。

発声頑張ってください!応援してます!

このチャンネルでは、今回のような技術に関しての解説も今後どんどん出していこうと思いますので、引き続きよろしくおねがいします!

それではまた。

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