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売れっ子声優になるには?下積み期間について声優養成所講師が解説

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売れっ子声優になるための道筋

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どうも、福原安祥です。

ナレーターをしたり、声優声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。

今回は『声優はどうやって売れるのか』というテーマについてお話ししていきたいと思います!

どういうルートでいけば「売れる状態」までいけるのかという話ですね。

今、これを読んでくれている方はもちろんのこと、業界内の人ってみんな、「仕事ほしい!」「売れたい!」と思ってるわけですけど…どうやって売れる状態までもっていくかということを、わかってますか?

意外と知らない人も多いので、「なんとなく仕事がほしい」とか、「なんとなく売れたいな」と思っている人もいると思います。

「なんとなく」だと売れる状態までもっていくことができないので、そのあたりを解説していきたいと思うんですけど…そのためには「一般知名度と業界知名度」、この2つを分けて考える必要があります。

この考え方をわかっていないと、ちょっとマズイんですよ…。

動画はこちら↓

売れっ子声優になるまでの道筋

売れっ子声優になるまでの道筋大前提として、「仕事がない、仕事したことがない、仕事が安定的にこない」という方は、事務所に所属してないとかなり厳しいです。つまり、フリーだと、かなりきついということです。

なぜ事務所に所属してないとダメなのか、というところについては、長くなってしまうので、別の動画でお話ししますね。

さて!本題の「声優がどういうふうな道筋で売れていくか」という話に戻りたいと思います。

まず事務所に所属していることが大前提といいましたが、事務所に所属していて、かつマネージャーの評価が高い、というのが条件なんです!

新人声優の仕事①「モブ」と「ガヤ」

マネージャーの評価が高ければ、ガヤとかモブ、そういった仕事が最初にきます。

ガヤっていうのは、「人間のざわざわしている雰囲気を出す」というものです。カイジのほうじゃないですよ。。たとえば学園もののアニメだとしたら、クラスのざわざわした雰囲気を、声優さんがいっぱいしゃべることで作る…という収録があります。

ガヤの例は一番上の動画で流しているので、お時間があるときにチェックしてみてください!

これは「ガヤ録り」と呼ばれるもので、まず最初はここに参加できるというわけですね。見学にちょっと近いかたちです。

次のモブっていうのは「一言セリフ」が多いんですよ。ちょこっとしゃべっておしまい、というのがモブですね。たとえば、主人公に「こんにちは」と言ったりとか、「おつかれ」って言ったりとかの一言セリフですね。

こういうガヤとかモブとかの仕事をまずちゃんと頑張るということが大事です!

ちなみに、ガヤに関しては名前が出ることって少ないんですけど、モブに関してはエンドロールに自分の名前が出るので、新人の頃は「おお、自分の名前が出た~!」っていう感動があるところですね。

ガヤとかモブをしっかりこなしていって、マネージャーからも「コイツ問題ないな」と思われると、次にモブよりももうちょっとしゃべる役が回ってきます。2~3言とか、多くて5回ぐらいしゃべる役が回ってきます。

新人声優の仕事②番組レギュラー

新人声優の仕事②番組レギュラーここでも、各現場でコツコツ頑張っていきます。コツコツ頑張っていって、業界内でもだんだん顔と名前が知られるようになってきたら…「番組レギュラー」という仕事が回ってきます。

番組レギュラー(番レギュとかレギュラーとか言われます)がどういう仕事かというと、1つのアニメ作品の中で毎週異なる小さな役を、いろいろやっていく役回りですね。

なのでたとえば初回の放送は「先生」、2回目の放送は「クラスメイトA」、3回目が「クラスメイトB」、4回目が「校長先生」とか。本編にスゴく影響のある役ではないんですが、そういう小さい役をいっぱい毎週こなしていくっていうかたちです。

ここではいろんな声優さんといっぱいお話しできる機会も多いし、音響監督さんとか、監督さんにアピールできるチャンスでもあります。そして毎週違う役をするので、ここで求められることは器用なことなんですね。器用にいろんな役ができるということが求められます。

ただ…難しいのは器用にやるだけだと、自分の色が出せないというところがありますので、器用にやりながらも自分の色は出していくっていう難しい対応が迫られます。

ここでもコツコツ頑張っていくと、業界内ではさらに「あの子いいよね」という声が増えてきます!

新人声優が売れっ子になる!

オーディションに呼ばれる回数も増えて、それによって受かる確率もあがりますよね!そしてどこかのタイミングでオーディションに受かって、初めて役がもらえるわけなんです。名前ががっつりついた、本編にメチャクチャ絡む役がくるんですよ!

そして、そのアニメが大ヒットした場合…ついに売れっ子の仲間入りです!

売れるっていうのはこういう状態ですね。今解説した過程が「下積み」というものです。

ガヤ→モブ→小さい役→番組レギュラー→売れっ子というかたちになります。

声優が売れるまでの道筋を図解

ただ、今説明をするために順調にステップアップしていきましたけど、もちろん各パートでうまくいかないこともメチャクチャあるわけです。。

声優としてのステップアップに失敗することも

モブで一言セリフなのに、リテイク(録り直し)を何回も出されてしまうと、単純に現場に迷惑をかけてしまうし、先輩の声優さんを待たせてしまうことになってしまいます。こういうことをしてしまうと現場からは「次は呼べないな…」という判断が下されてしまったりするわけなんですよ…。

そして番組レギュラーになれたとしても、いろんな役ができない、1つの役しかできない、なんていうことになったら番組レギュラーに呼んでいる意味がなくなってしまうので、新人のうちはやっぱり器用さも大事になってくるんですね。

こういう感じで各パートで失敗が多い場合は、当然上の段階に行くことはできません。。そこで止まってしまうということですね。

つまり毎回結果を出さなきゃいけないということなんですよ!ここがスゴく厳しい世界だな、と思うところです。

今の話を聞いて「ちょっと待ってくれよ!いきなりガツンと売れる人もいるじゃないか!」と思った方もいるかもしれませんね。

いきなり売れる新人声優もいる!?

いきなり売れる新人声優もいる!?これは女性の場合に多いんですが、いわゆる「アイドル売り」と呼ばれるように、事務所がアイドルとして新人を売り出す場合は、一気に売れっ子ゾーンに行く場合もあります。

でもそれってメチャクチャレアなケースです。

しかも下積みの段階を高速で駆け上がっているだけで、それをやっちゃうと、やっぱりあとで無理がきてしまう場合がかなり多いんです。

そういう人は「売れてから困る」という現象が起こってしまうんですね。これは本人にとってはとても大変なことなので、それはそれでまた別の苦労があるということです。

ただ、男性に関しては、基本的にさっきの解説のように下積みが長いです。いきなり売れるっていうことはなかなかないので、コツコツ頑張っていくことがスゴく大事ですね!

そして女性の場合も、誤解なきようにいっておきますが…アイドル売りでいきなり売れっ子になるパターンっていうのは99%ないです。。なのでそこに期待するよりはコツコツ頑張っていくほうがいい、という話ですね。

まとめると、今売れている人たちというのは、毎回結果を出してきた人たちです。下積みの段階から毎回結果を出し続けてきたから、上までいけてるってことですね!

次は下積みについて掘り下げていこうと思います。

声優の「一般知名度」と「業界知名度」

声優の「一般知名度」と「業界知名度」「下積み」について掘り下げていくんですけど、ここで冒頭にお話しした「一般知名度と業界知名度」の考え方がスゴく重要になってきます。

まず一般知名度というのは、読んで字のごとく、「世間に知られている存在」ということですね。今読んでくれているあなたが知っている声優さんは、一般知名度がある状態ということです。

逆に業界知名度というのは、「一般的には知られてないんだけど、業界内では知られた存在」というやつですね。

新人声優が失敗するパターン

「なんとなく売れたいなー」と思ってる人がやってしまいがちな失敗って、「一般知名度を追っかけちゃう」っていうものなんですよ。。そうじゃないんです、業界知名度が先で、一般知名度が後なんです。

まず業界内でいい噂が流れると、業界内でその情報が共有されていって、仕事につながるわけですね。この業界内でのいい評価が積み重なって、臨界点に達したときに「売れる」状態ができあがるというかんじですね。

つまり業界内の評価が高まって一般まで知られるようになるということなんです!

なので下積みでコツコツやるというのは、「業界知名度を上げている」というふうに言い換えられるわけなんですよね。業界内で使いたいと思ってもらえる声優になっていってる段階というのが、コツコツ状態です。

じゃあさっきのアイドル声優のパターンはどうなのかいうと、いきなりガツンと売れちゃった人は一般知名度が先にきてしまって、業界知名度がないんです。

「どんな声なのか」とか「どんな演技をするのか」とかが業界内でわかられていないんですね。なのでその場合でも、業界知名度を上げにいかなきゃいけないんです。そこでちゃんと評価が上がっていけば、さらに売れていくというわけですね。

仕事をとったり、売れたりするためには「業界知名度」が大事で、「一般知名度」は後からついてくるものなので、まずは業界知名度を上げることのほうが大事だということを覚えておいてください!

売れっ子さんたちに憧れをもって、「自分も売れたい」と思っている方は、売れっ子さん達もコツコツした活動を積み重ねて、今の地位にいるということを忘れないでください。

華々しく見えますけど、毎回結果を出してきた人たちなので、底力がスゴいわけなんです!

「声優がアイドルに寄ってきた」なんていわれかたをすることもよくありますけど、毎回結果出をさないと次に使ってもらえない世界です。

顔がいいから、スタイルがいいからということではなくて、しっかりとした声優としての技術があるから、売れっ子として生き残っている、ということもちゃんと覚えておいてくださいね。

まとめ

『声優はどうやって売れるのか』まとめ今回は『声優はどうやって売れるのか』というテーマでお話ししてきました!

99%の声優さんはいきなり売れるわけでなく、コツコツ頑張って、毎回結果を出していって、一段一段上に登っていって、臨界点に到達して売れっ子になるということですね。

今はいろんな要素で「売れる状態」までもっていけるルートが増えたんですけど…結局プロとしての技術がないと生き残っていくことはできません。。

売れたいと思っている人は、当たり前なんですけど、華々しい部分にばかり目を向けるんじゃなくて、しっかり声優としての技術を高めてほしいと思います!

今回は以上です。それではまた。

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