声優&ナレーター

【声優養成所講師が解説】新人声優はどうやって仕事を取ればいい?

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

新人声優の仕事の取り方

前回の講義はコチラ

声優養成所の講師がやる気をなくす一言とは?
【声優養成所講師が解説】講師のやる気がなくなる禁句ワードとは…?

続きを見る

どうも、福原安祥です。

ナレーターをしたり、声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。

今回のテーマは『声優はどうやって仕事を取るの?』です。

動画のコメント欄に頂いた質問にお答えしていきますよ!

頂いたコメントや質問の中で、「みなさんにも知っておいてほしい」と思ったことはしっかり解説していきますので、動画リクエストもお待ちしてます!全部を解説できるわけではないので、その点はご了承くださいね。。

さて!声優の仕事の取り方…気になるところだと思います。これはけっこう…「ジャンルによる」んですよ。

アニメ・外画・ナレーション・ゲームなどのジャンルによって、ビミョーに違ってくるんですよね。

今回は、それを1コずつ説明していきますので、最後まで読んでいただいて、「自分が仕事を取る想定」をしてみてくださいね!

動画はこちら↓

新人声優の仕事の取り方

新人声優の仕事の取り方冒頭でもお話ししたとおり、声優の仕事の取りかたは、アニメ・外画・ゲーム・ナレーションの、大きく分けて4つのジャンルによって違ってきます。

今回は基本的な部分を解説していきますので、「例外はいくらでもある」ということを頭に入れておいてくださいね!

声優の「アニメの仕事の取り方」

声優の「アニメの仕事の取り方」まず、「アニメの仕事の取り方」からお話ししたいと思います。

アニメの場合は、基本的に…みんな大好き「オーディション」です!僕は大嫌いです。。

流れを説明すると…

  1. 制作会社さんから、声優事務所に声優の募集が来ます
  2. 各事務所が、役に応じた声優を5人ほど候補に出します(候補出し)

こういった流れになりますね。つまり新人さんの場合は、候補に入らないと…「オーディションを受ける機会すらない」んですよ。

候補に入らないといけないのは、外画やゲームやナレーションなどのほかのジャンルでも一緒ですね。。候補に入らないと、そもそも勝負ができないってことです。

そして、候補に出してもらう段階で戦わなきゃいけない相手というのは、事務所内の同期はモチロンですけど…「先輩」とも戦わなきゃいけない。そして「駆逐」しなきゃいけないということですね。

アナタが、同期を差し置き、先輩を差し置き、アニメのオーディションを受けることになった場合、「テープオーディション」というものが最初にあります。

制作会社が声優を募集する段階で、「課題セリフ」が届くので、それを読んで返送するというものですね!

ここで、各事務所からたくさんの音声データが送られて、制作会社さんを含めた諸々の大人たちが選考をするわけなんですよ。一次審査みたいなかんじですね!

テープオーディションを通過すると、「スタジオオーディション」が受けられます。

実際に声優がスタジオに行って、スタッフさんたちの目の前で演技を披露するというものです。

ここで受かれば…役ゲットです!

つまり…

  1. 事務所内の競争で勝つ(候補出し)
  2. テープオーディションに通過
  3. スタジオオーディションで勝つ

というかんじです。おいおい。アニメに出るって大変だと思いませんか…?大変なんですよ。。基本的には、アニメのオーディションは新人さんもベテランさんも同じ手順で決まります。

声優の「外画の吹き替えの仕事の取り方」

声優の「外画の吹き替えの仕事の取り方」次は、「外画の吹き替えの仕事の取り方」について解説していきますね。

外画の場合は、アニメと同じように「1,課題セリフを制作会社が送ってくる」から「2,事務所で候補に出された人が、セリフを読んで返送する」という、テープオーディションのこともあります。

ただ、スタジオオーディションはあんまりないんですよ。テープオーディションだけで決まることもけっこうあるんですよね。

それから、アニメに比べると「指名」がけっこう多いんです!

制作側が、すでにその声優さんの実力を知っているので、「オーディション必要ねぇよ!」というかんじです。声優さんにとってはメチャクチャありがたいシステムですね。

じゃあ、「新人声優さんはどうすればいいのか」をお話ししていきます。

指名というのはまずありえないので、2パターンご紹介していきますね。

まず、「事務所内の競争で勝って、テープオーディションで受かる」というものです。

もう一つは「音響監督さんがやっている吹き替えのワークショップ(講座)を受けて、自分の技を磨きながらアピールする」というものですね。

そこのワークショップで自分の力をアピールして、「その音響監督さんの次回作に読んでもらう」ということがけっこうあるんです。

こういうふうに、「横のつながり」みたいなかんじで仕事を取っている声優さんもけっこういますね。

特に、年齢がある程度いってから声優を目指している方は、横のつながりで仕事をゲットする方もけっこういます。これはこれでスゴい戦略だと思うので、参考にしてみてくださいね!

声優の「ゲームの仕事の取り方」

声優の「ゲームの仕事の取り方」続いて、「ゲームの仕事の取り方」ですね。

ゲームの場合は、どちらかというと外画に近くて、「オーディション形式もあるし、指名もある」というかんじです。

ただ、名前が売れている人や、人気がある人、制作側に気に入られている人なんかは…指名でキャスティングされることがけっこうあります。

そして、アニメや外画と違って「ランク制」がないので、ギャラの交渉なんかも個々でおこなわれますね。

ランク制については、「アニメのギャラはいくら?ランク制について解説!」という記事でお話ししているので、わからない方はチェックしてみてくださいね。

新人の場合は、指名でキャスティングされることってなかなかないです。なので、外画と同じように「テープオーディション」が多いですね。ゲームの場合も、スタジオオーディションは少ないです。。

声優の「ナレーションの仕事の取り方」

声優の「ナレーションの仕事の取り方」最後に、「ナレーションの仕事の取り方」ですね!

ナレーションは、今まで解説してきたアニメ・外画・ゲームとちょっと違います。

ズバリ…「ボイスサンプル一撃」なんですよ!それで決まるんです!しかも、課題セリフが基本的にないんですよね。

説明してきた通り、アニメ・外画・ゲームというのは、基本的に制作会社から送られてきた課題セリフを、声優さんが読んで返送するというのが普通でした。

ナレーションの場合はこれがないんですよ!

制作会社から「ボイスサンプルください」って言われて、事務所内の競争を勝ち抜いた候補である3〜5人のボイスサンプルを送るわけですね。

このときに、課題のセリフはありません。つまり…もともと作っているボイスサンプルを送るというわけですね。

なので、ナレーションの場合は…「自作のボイスサンプルが超・重・要!」なんですよ!ボイスサンプルがショボかったら一生仕事が来ない。。

ただ、ほかのジャンルと同じで、そもそも事務所内で候補に選ばれなかったら、ボイスサンプルを出す機会すらないので、選ばれる可能性は0%ということになっちゃうんですね…。

ナレーションの場合もランク制は関係ないので、ギャラは都度交渉になります。

ここまでで、「アニメ・外画・ゲーム・ナレーションの仕事の取り方」について解説してきました。ここまで読んで、おわかりになりましたか?

声優というのは…「マネージャーにメチャクチャ依存する」んですよ!

なんとなく、「マネージャーが大事」というのをわかっている方もいると思います。仕事の窓口となるのはマネージャーなんです!

新人声優とマネージャー

新人声優とマネージャー制作会社から依頼があったときに、事務所から制作会社に返送する候補に入らないと勝負にならないし、選ばれる可能性が0%だと…。

この候補を選んでいる人物が「マネージャー」です。

簡単に言うと、マネージャーが「推したい」と思わないかぎり、「一生仕事がない」ということなんですよね。。

マネージャーの評価、上げてる?

けっこうな問題&新人あるあるなんですけど、「事務所外の活動はスゴくがんばるのに、マネージャーの評価をまったく上げにいかない」人、多いんですよね…。ビックリするくらいいます。。

たしかに、いまはSNSやYouTubeや配信とかで自分を発信できる機会が増えたので、そちらに力を入れるのは、僕は大賛成なんですよ。ファンを獲得するのは大事なことなので、そこは大賛成なんです。

しかし、事務所に所属している以上、仕事の9割はマネージャー経由で来るんですよね。なので、マネージャーの評価を上げないと「仕事来るわけないやんけ~」ということなんですよ。。

もちろん、個人の活動と、マネージャーの意図が一致している場合はなんの問題もないし、プラスしかありませんよ?

でも、新人声優あるあるで、自分の個人活動と、事務所のマネージャーの意図がズレちゃってるケースがメチャクチャあるんですよ!

例えばアナタが女性だとして、個人活動をかわいいコスプレなどでバリバリにしているとします。

しかし、実はマネージャーはアナタをカッコイイ声優のイメージで売りたいと思っている場合…完全に意図がズレてますよね?

マネージャーが「お前カッコイイ系なんだから、コスプレとかあんまりしないほうがいいんじゃない?」みたいなことを言っても、新人さんは自分のやりたいことを優先しちゃうんですよね…このケース、あるあるです。。

この場合、新人さんの仕事が増えることは、まあ…ありません。

事務所のマネージャの意図がしっかり汲めている人、新人さんにはけっこう少ないんですよ。

「誰から仕事が来るのか」は、ちゃんと見極めなきゃダメですよ!

「新人声優の仕事の取り方」のまとめ

「新人声優の仕事の取り方」のまとめ今回は『声優の仕事の取り方』について解説してきました。

内容をまとめると…

「声優の仕事はジャンルによって取り方が違う」

「声優の仕事の大部分はマネージャー経由で来るので、マネージャーに好かれる努力をサボるな」

というところでしたね!

やりたいことは最初からできない

「自分はこうしたい!」っていう気持ちはスゴくわかるんですよ…。でも、さっきお話ししたとおり、やりたいことに対してマネージャーが反対しているにもかかわらず、やりたいことを貫いちゃう新人さんが多いんですよね。。

これは発信活動にかかわらず、「ボイスサンプルの方向性」なども含めてですね。

「自分はこういうのがやりたいからボイスサンプル作りました」って提出して、マネージャーとしては「それ違うんじゃないの?」って言っても「いや、アタシこれやりたいんで」っていう新人さんけっこう多いです。

で、困って連絡してきて、「マネージャーが仕事くれません…」みたいな感じの相談が僕にくるというわけですね。

「ちょっと待て」と!「だってお前嫌われに行ってんじゃん」っていう話なんですよね!

恋愛の話にしちゃうとスゴくわかりやすいと思うんですけど、アナタが女性だとしますね。

成人済みの彼氏が、週一回のペースで朝まで飲んじゃうので、アナタはそれが心配だから、「朝まで飲むのはちょっと飲むの控えてほしいな」と言ったとしましょう。

だけど彼氏としては、朝まで飲むのが楽しいから、「わかったわかった」と言いながらけっきょく朝まで飲んじゃうのが続く…。このカップル、別れますよね?彼女が折れないかぎり、なかなか続かないと思います。。

そういう感じで、信頼関係って、お互いに妥協点を見つけなきゃいけないんですよ。

マネージャーとの妥協点を探そう

マネージャーとの妥協点を探そうくれぐれもマネージャーの言うことを「全部聞け」と言ってるわけではなくて、アナタも折れなきゃいけないし、マネージャーも折れなきゃいけないということです。その妥協点を提案しましょうということですね。。

厳しいことを言いますけど、新人でやりたいことを貫けるほど、世の中甘くねぇという話なんですよ。

サラリーマンも一緒で、やりたい仕事って新人の頃にはできません。絶対我慢しなきゃいけない時期があるんですよ…。

声優も職業としてやっていくのであれば、我慢の時期があるのは当たり前です。

自分のやりたいことを貫きたいと思うのであれば、マネージャーとの妥協点を探さなきゃいけないということですね!

多くの新人さんは「やりたいことを分かってくれない」と言ってマネージャーから逃げてるだけっていうところがありますので、くれぐれもご注意くださいね。。

「仕事がない」という前に、マネージャーに好かれる努力…してます?ということなんですよ。

恋愛の話しでも言いましたけど「彼氏・彼女が冷たい」と言う前に、「お前、優しくしてる?」って話です。。優しくしましょう!

ただ、この内容を全国のマネージャーさんはたぶん見てないと思うので小声で言っときます。

マネージャーって、けっこうやなやつ多いんですよ…。やなやつ多いんですけど、妥協点を探す努力と好かれる努力は、仕事をやる上では絶対大事ですよ!

最後に爆弾を投げちゃいましたけど、くれぐれも忘れてくださいね!

それではまたお会いしましょう。

次の講義はコチラ

声優養成所のダメな選び方3選
【声優養成所講師が解説】養成所のダメな選び方3選。正しい選び方も解説!

続きを見る

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

© 2021 雑学カンパニー