声優&ナレーター

【養成所講師が解説】声優養成所で評価されない演技とは?

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

声優養成所で評価されない演技

前回の講義はコチラ

声優志望のための緊張対策
【声優養成所講師が解説】声優志望/ナレーター志望のための緊張対策

続きを見る

どうも、福原安祥です。

ナレーターをしたり、声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。

今回のテーマは『声優養成所で評価されない演技について』です!

僕は、今も声優養成所で演技やナレーションのレッスンをしています。もちろんナレーターとして仕事もしてますよ!

声優養成所で教えていると、ダメ出しのポイントって似通ってくるんですよね。

つまり、つまづくポイントが似てるってことなんです。

逆にいえば、つまずくポイントを先に知っておくことで、それを回避することもできるってことですね。

今回は、つまづきやすいポイントをおさえたうえで、さらにその対策を紹介していこうと思います!

これを読んでくれているあなたが、声優養成所とか現場でいい評価を受けてくれると僕も嬉しいので、ぜひお役立てください!

動画はこちら↓

声優養成所で評価されない演技

つまづきポイントにはレベルがあるんですよ。初心者がつまづくポイントと、中級者がつまづくポイントって違うんですよね。

なので、今回は初心者と中級者、それぞれ3つずつ、つまづきポイントを紹介していきます!

ポイントと、改善点をしっかり読んで、自分の演技の改善に役立ててくださいね!

【初心者編】声優養成所で評価されない演技

【初心者編】声優養成所で評価されない演技まず、声優養成所で評価されない演技~初心者編~を解説していきたいと思います。

自分を中級者だと思っている方も基礎を忘れがちなので、飛ばさずに読んでいただいて、自分の演技を見直すきっかけにしてくださいね!

①声が小さい

まず、初心者編の1つ目のポイントは「声が小さい」です。けっこういるんですよね。。

問題なのは、「自分としては大きい声を出してるつもり」になってるパターンです。

でも、全然小さいんですよ…。日常会話のボリュームだと、声優としてマイク前に立ったときに必要な声量には全然足りないんです!

ポイントは、声優養成所の授業で講師から「もうちょっと声出して」って言われたら、次の自分の番では「出しすぎ!」ってツッコまれるくらい出さなきゃダメです!

声の小さい人のよくないところは、「ちょっとずつ声の目盛りを上げていく」ことなんですよ…これ、ダメです。。

ドーンと大きくしてくれると、講師も「いまのはやりすぎだよ」とか「もうちょっと下げて」とか言えるんです。

でも、ちょっとずつ上げていかれると「もうちょっと出せる?」を永遠に繰り返して、途中で「あ、声出ないなこの子」って諦められちゃうんですよ…。

なので、「声が小さい」と言われたら、ドカーンと出して、講師が「それはやりすぎ」って言うくらいに出さなきゃダメってことですね!

これはほかのことでも一緒です。

講師に「抑揚をもっとつけて」って言われたら、「それは抑揚つけすぎ」って言われるくらいやらないと、「抑える」ってことができないんですよね。

なので、「こうして!」って言われたら、やりすぎくらいが丁度いいってことを覚えておいてくださいね。

「声が小さい」とよく言われる人は、発声とか腹式呼吸ができてないことが多いので、過去に解説した『声優の発声の基礎』という内容をチェックしてみてください!

声優養成所講師が教える発声の基礎
声優養成所講師が教える"発声の基礎"講座!腹式呼吸、ちゃんとできてる?

続きを見る

②早口

声優養成所で評価されない演技(初級編)②早口続いて、声優養成所で評価されない演技~初心者編~2コ目のポイントは「早口」です。

セリフが早い人っていうのも、自分としては自覚がないんですよね…。なのに、講師から「早いよ」って言われてしまう。。

なんで早くなっちゃうのかというと、「自分が読みやすい速度で読んじゃうから」なんですよね。

ただ…あなたが担当するキャラクターって、その速度でしゃべりますか?

「キャラクターが話す速度」を考えましたか?おそらく考えてないと思います。。

でも、読むスピードを変えるっていうのはなかなか難しいことなんです!人間は一定の速さに慣れてしまうと、その速度を変えるのは難しい生き物なんですよね。

例えば、明日外に出て歩くときに、自分がいつも歩いているスピードの1/2の速度で歩いてみてほしいんです。

1/2の速度で歩く…想像してみてください。

めちゃくちゃストレス溜まりませんか?溜まりますよね?

細い道で、目の前にスゴくゆっくり歩いてる人がいて追い抜けないときとかも、スゴくストレス溜まりません?

こんなふうに、自分の速度でできないことって、人間はめちゃくちゃストレスが溜まるんですよ!だから速度を変えるって難しいんですよね…。

速度を変えるとどうなるかというと、自分の中でめちゃくちゃ違和感が出るんです!だから早口ってなかなか直らないんですよね。。

なので、講師に「早口だよ」って言われた場合、家で練習するときには「自分で違和感を覚えるくらいゆっくり」練習してください。

それくらいゆっくり読む練習をしないと早口は直りません!というか、早口と言われてる人は、違和感を覚える速度が「普通の速度」だと思いますよ!

③キャラじゃない

声優養成所で評価されない演技~初心者編~のポイント3つ目は「キャラじゃない」ですね。「キャラの声じゃない」ってことです。

「キャラの声じゃない」ってどういうことかというと、自分の声で演技をしてしまってる状態のことですね。

スゴく大事にしてほしいポイントをいいます。

「めちゃくちゃ演技がうまい」のに「キャラクターの声が出せない」とすると…一生仕事はありません!

キャラクターというのは、現実世界の日常に存在してませんよね?

現実世界をいくら見渡しても存在しないキャラクターに声をあてるのが声優の仕事なんですよ。

ということは…声も現実にいないはずなんです!声だけめちゃくちゃ現実感あるのはおかしいですよね?

なので、キャラの声じゃなければ仕事がないってことなんですね。

どうしても「キャラクターの声が作れない…」って方は、過去に『声優に向いてる声/向いてない声』というテーマと、『声優のいい声の作り方』というテーマで解説している内容をチェックしてみてください!

声優になれる声・なれない声
【声優養成所講師が解説】声優になれる声となれない声とは?普通の声でも大丈夫?

続きを見る

声優のいい声の作り方
【声優養成所講師が解説】"いい声"の作り方!理論と実践で声を強化しよう!

続きを見る

【中級者編】声優養成所で評価されない演技

【中級者編】声優養成所で評価されない演技続きまして声優養成所で評価されない演技~中級者編~にいきます!

前半の初心者編よりもレベルが上がってきますので、初心者の方は「ゆくゆくはそういう壁があるのか~」という気持ちで読んでみてください。

中級者の方はたぶんこの壁にぶち当たっていると思うので、よくよく読んでくださいね!

①セリフがかからない

まず、声優養成所で評価されない演技~中級者編~ポイント1つ目は…「セリフがかからない」です。

相手にセリフを言っているように聞こえる状態のことを「セリフがかかっている」といいます。逆に、相手にセリフが届いてないように聞こえてしまうことを「セリフがかからない」といいますね。

演技自体は悪くないけど、セリフがかからない生徒って一定数いるんですよ。。

動画内では、実際に「かかってないセリフ」と「かかっているセリフ」を実践しているので、お時間があるときに聞き比べてみてくださいね!

「セリフをかける」という技術はなかなかすぐに身につくものじゃないんですよね…。

練習を積み重ねて、感覚として身につけていくものなんですよ。だから、「今日練習したから明日できるようになる」というものではないんです。

練習方法は、上で紹介した『声優の発声の基礎』というテーマの中で「相手に言う発声」という内容で解説しているので、お時間があるときに読んでみてくださいね。

声優養成所講師が教える発声の基礎
声優養成所講師が教える"発声の基礎"講座!腹式呼吸、ちゃんとできてる?

続きを見る

「相手に言う発声」をコツコツ続けていくと、徐々に感覚がつかめてくると思いますので、焦らずに繰り返し練習してみてください!

②相手のセリフを聞いてない

声優養成所で評価されない演技(中級者編)②相手のセリフを聞いてない続きまして、声優養成所で評価されない演技~中級者編~2コ目のポイントは「相手のセリフを聞いてない」です。

レベルが上がってきましたね…ただ、スゴく大事なポイントですよ!

演技というのは、基本的に相手役がいますよね?ということは、演技は「会話」がメインなわけです。

日常で考えてほしいんですけど、友達と2人でいるときに、あなたは相手の話を聞いてますよね?めちゃくちゃ当たり前のことです。

演技も一緒なんですよ!相手のセリフを聞かなきゃいけません。

当たり前のことをいってるように聞こえるかもしれませんが…いざ演技となったら自分のセリフで頭がいっぱいいっぱいになっちゃう人がメチャクチャ多いんです!

「噛まないようにしなきゃ」とか「キャラの声を出さなきゃ」とか「自分の考えたプラン通りにやらなきゃ」みたいに、自分の演技にいっぱいいっぱいになってしまうと…相手のセリフをまったく聞いてない芝居が完成してしまいます。。

「相手のセリフを聞く」ってどういうことかというと、声のトーン、単語に込められたニュアンス、語尾などから「相手の気持ちを想像する」ことです。

そして、それによって自分の演技を変えなきゃいけません。相手からのパスによって、自分の演技も変えていいんですよ!というか、変えなきゃ会話にならないんですよね。。

新人さんにけっこう多いのは「自分の演技プランをなんとしてでも守る」っていう人なんですけど…絶対ダメです!会話は一人でやってるものじゃありませんからね。

ただ、相手の話を聞くことは日常ではできていることなので、難しいことじゃないんです。

例えば、友達と二人で帰っているときに、いつも元気に「じゃーねー!」って言う友達が、ある日の帰り道は「じゃあね…」って元気なく言ったとします。

「なんかあった?」って思いますよね?

これは、声のトーンとか、「じゃあね…」に込められたニュアンスとかから、「あれ、元気ないぞ?なにかあったのか?」って判断してるわけですよね。

これと一緒で、「相手のセリフによって、自分の演技も変化させなきゃいけない」ってことです。

いつもより元気がない友達に、「じゃーねー!バイバーイ!」って元気に言っちゃうと、友情がダメになりますよね…。相手のセリフを聞かないのはそれと一緒なんです。

相手のセリフを聞いてない人って、絶対に自分のセリフが変わらないんですよね…。

③なにをやっても同じ演技

声優養成所で評価されない演技~中級者編~最後のポイントは「なにをやっても同じ演技」です。

これも難しい話なんですけど、何をやっても同じ演技になっちゃうのはダメです…。

声優はいろんな役を演じわけなきゃいけません。そこに声優の面白さがあるわけですよね。

例えば、年齢を飛び越えちゃったり、人じゃなくなったり、性別が変わっちゃったりできるのが、声だけで勝負する声優の面白さでもあると思うんです。

なのに!何やっても同じ演技になっちゃう人がけっこう多いんですよね。。

原因は、「自分の得意なキャラクターのしゃべり方を使いまわしてる」からなんです!

おそらく、この問題で悩んでいる人は、すでに得意なキャラが1つはあるはずなんですよ。「自分はこのキャラなら負けないな」って思うキャラがあると思います。

ただ、その得意なキャラのテンポとか、間とか、抑揚とかを、ほかのキャラでも使いまわしてるんですよね。そして声質を少し変えてるってかんじですかね。

でも、これも日常で考えてみてください。

同じしゃべり方の人って、世の中にいると思いますか?

例えば、あなたの友達や、あなたの親って、あなたとまったく同じテンポや抑揚や間でしゃべりますか?しゃべらないですよね。。

人間が違えば、しゃべり方って絶対に変わるんですよ!

でも、キャラクターに声をあてるとなると、キャラが変わったからしゃべり方が変わると思えずに、「AのキャラでうまくいったことをBのキャラでもやっちゃう」から、何をやっても同じ演技になっちゃうんですよね。そして評価もされなくなっちゃうというわけです…。

覚えておいてほしいのは、「キャラクターには、そのキャラクターに合ったしゃべり方が絶対にある」ってことです!

これは、役作りのときに決めておかないといけません。

役作りの具体的なやりかたは、『実戦形式!声優の役作りの方法』というテーマの中で、以前解説しています。お時間があるときにチェックしてみてくださいね。

声優の「役作り」とは?
【声優養成所講師が解説】声優の役作りの方法を教えて!

続きを見る

声優養成所で評価されない演技

声優養成所で評価されない演技今回は『声優養成所で評価されない演技~初心者編・中級者編~』を解説しました!

解説してきた6つのポイントは、毎年、何回クラスが変わっても生徒にダメ出ししているポイントです。。

僕だけじゃなくて、ほかの養成所の講師の方も絶対言ってます。いわば鉄板ダメ出しってかんじなんですよね。

なので、この6つの鉄板ダメ出しを回避すれば…おのずと評価される演技になります!

ぜひ、自分の演技の向上に役立ててくださいね。

演技の練習というのは、毎日の積み重ねが本当にものをいうので、ベタベタですが「継続は力なり」を肝に銘じて、コツコツがんばってください!

それではまたお会いしましょう。

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

© 2021 雑学カンパニー