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声優養成所のレッスンを現役講師が解説!アフレコがない…?

雑学カンパニー編集部

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声優養成所ってどんなレッスンをするの?

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どうも、福原安祥です。

ナレーターをしたり、声優声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。

本日は『声優養成所のレッスン』についてお話ししたいと思います!

僕は現役で声優養成所の講師をしていますので、そのあたりのことも踏まえながらお話ししていきますね。

今回の内容は、声優養成所とか専門学校とかに入る前の方にはすごく参考になると思いますし、すでにそういったところに入っている方にとっても、授業の意味をもう一度見直せるいい機会になると思いますので、ぜひ最後までご覧になってください!

動画はこちら↓

声優養成所ってどんなレッスンをするの?

声優養成所ってどんなレッスンをするの?さて、「声優養成所ではどんなレッスンをするのか?」という話なんですけれども、声優の仕事は「マイクの前で喋る」というものが大部分になりますので、当然アフレコや演技のレッスンだけかと思いきや…ぜんぜんそんなことはないんです。

声優養成所によって変わるレッスン内容

レッスンの内容って、声優養成所によってメチャクチャ変わるんですよね…なので声優養成所ごとにいろんなレッスンがあると思ってくださいね!

アフレコを含めた演技のレッスンはもちろん、舞台演劇のレッスン、ナレーションのレッスン、歌やダンスのレッスン、日本舞踊や体操まで、カリキュラムは声優養成所によってほんとうにいろいろあります。

例をあげだしたらキリがないですし、演技のレッスンのなかにも発声や滑舌とかが入ってくるというケースもあるので、レッスンというのはとにかくいろんな種類があると思ってもらって大丈夫です。

声優養成所によってレッスンの内容がまったく違ってくるということは、A,B,Cの声優養成所があったとしたら…

Aの声優養成所では舞台・ダンス・体操のレッスンがあったり、Bの声優養成所ではアフレコの演技だけのレッスンが行われたり、はたまたCの声優養成所では1年目に舞台のレッスンをして、2年目にアフレコのレッスンをするなど…こんな感じで全然違うカリキュラムが組まれることだってあるんですよ!

なので声優養成所に入る前の方は、サイトを見たり、資料請求をしてみたりしてください。一番いいのは、実際に声優養成所に足を運んでレッスンの見学をさせてもらうことがスゴく大事ですね。

あとは、各声優養成所の比較をしたサイトなんかもありますよね。そういうところをチェックすることももちろん大事なんですけど、けっこうビジネスが絡んでることも多いの注意が必要です。

やはり自分の目や足で実際に確かめてみることのほうが重要なので、ぜひ頑張ってやってみましょう!

声優養成所に入ったあとに気づいても遅い

よくないケースは、声優養成所とか専門学校に入ったあとに「あれ…?こんなレッスン内容なの?」という感じになっちゃうことですね。。

例えば、「自分はアフレコの勉強がしたかったのに、入った声優養成所では舞台やダンスばかりでアフレコのレッスンが全然ない」というケースがあるんですね…。

自分の求めるレッスンとカリキュラムにギャップがあると、モチベーションがどうしてもガクッと落ちてしまいがちです。入所してからのギャップをなるべく少なくするためにも、事前に声優養成所について調べておくことが大事ということです。

まとめると、声優の声優養成所は声優を養成する機関のはずなのに、アフレコ以外のレッスンも結構あるパターンが多いというわけですね。

アフレコのレッスンに対して「なんでアフレコするんだよ!」という人はいないと思うんですけど、舞台とか、ダンスとか、体操に関しては「なんでやんなきゃいけないの?」って思う人もいると思うんですね。

舞台に関しての話はスゴく長くなっちゃうので、また別の機会にお話ししようと思うんですが、今日は「ダンスとか日本舞踊とか体操のレッスンをやる意味」について深堀りしていこうと思います!

声優養成所の「体を動かすレッスン」って意味あるの?

僕が教えている声優養成所の生徒にも、アフレコとか演技のレッスンには毎回欠かさず出席するのに、「ダンスや日本舞踊や体操のレッスンになるとスゴく出席率が悪くなる人」というのがときどきいるんですよ。。

これは絶対にマネしないでくださいね!

正体がわからない「演技」

正体がわからない「演技」これについて解説していくと、大前提として、演技というものは、上達するための方法とか、最短でうまくなる方法とか、ベストなカリキュラムはなにか…ということに関して、2020年現在、まだ答えが出てません!まだ解明されてないんですね。

ちょっと前に、といっても100年ほど前の話なんですが、ロシアのスタニスラフスキーという人が、演技論の集大成みたいなものを世界に提示して、世界で話題になりました。

でもそれが世界の演技のスタンダードになったというわけではなく、演技にはいろんな流派があって、その流派に属さない人だっていっぱいいるんです。

演技というものは「こうやったら成功する」とか「こうしたら伸びる」というものがいまだにわかっていない領域なんですよね。人の心を扱うものなので、人の心が100%解明されてない以上、当たり前だと思うんですけど。。

じゃあ「演技というものはどういう要素から成り立っているか?」という話なんですが…

もちろん心の動きが大事だし、プロとしてやっていくのであれば、技術とかテクニックはメチャクチャ大事な要素です。

あとは本人の生き様とか価値観とか、人生経験とかいろんなものが、その人の演技に反映されていくんですね。

声優でも体を使う

ここで話をレッスンに戻します。「ダンス・日本舞踊・体操」って直接的に演技に影響するものではないんですけど、間接的には影響するものなんです。

これら3つのレッスンに共通しているものは「体を動かす」ということです。実は、演技ってスポーツとスゴく似ているんですよ。どういうところが似ているかっていうと、脳で考えたことを体で表現するところ…つまり「脳と体が連結する」というところです。

声優は、頭で考えた演技プランを声で表現しなければいけません。頭の中でいくらいいものができあがっていたとしても、声でそれを表現できなければ、もちろん意味がありませんよね。

お金をもらえる、そしてプロとしての声を出すというのは、まず腹式呼吸をして、その息を共鳴させて、そして音になったものを「真っ直ぐ出すのか?響きを加えるのか?それともウイスパーにするのか?」などを、キャラクターによって変えていける状態なんです。

つまり、「プロとしての声」っていうのも、首から上の動作のように思えて、実は体全体を使って作り出しているものなんですよ!声優も体を使っているんです!

脳と体の連結、つまり「頭で考えたこと」を、「体を使った声」で表現できないといけないということなんですね。

「脳と体の連結」とは?

声優でも体を使うスポーツに例えるとスゴくわかりやすいんですけど…皆さんはスラムダンクを読んだこと、ありますかね?読んだことないって人はいますぐAmazonで全巻揃えるといいと思います!名作なので!…というのは置いといて。。

知らない人のために説明すると、スラムダンクはバスケット漫画です。バスケットを一回もしたことがない主人公・桜木花道がバスケットをするんですが…

作中で「主人公の頭の中ではスゴくキレイなフォームでシュートを打っているのに、それをビデオで撮ってみると全然違うフォームでシュートしている」という場面が登場します。

これが「脳と体が連結していない状態」なんですね。頭のイメージはあるのに体がそれについてきてくれないという感じです。

この状態と同じで、頭の中で「こういう声を出そう」と思っても、体がうまく動いてくれなかったら、イメージ通りの声は出せない、ということなんですよ。

なので、声優といえど、体を自在に動かせる必要があるということなんです。ダンスとか日本舞踊とか体操のレッスンをする意味というのはここにあるんですよね!

日常でやらない動きをレッスン中にすることで、体にいろんな刺激が加わって、その刺激によって脳と体が連動しやすくなるというわけなんです。

なので体を動かすレッスンの目的というのは「脳と体を連結させる」ことです。ここを押さえておくのがスゴく大事で、それが分からないまま体を動かすレッスンにのぞんでもあまり効果がないんですね。

「体を動かすレッスン」の落とし穴

逆に、ダンスとかの講師の方とかには申し訳ないんですが…ダンスや日本舞踊が「うまくなること」が目的じゃないというところを覚えておいてください。

以前、僕の生徒から「ダンスがクラスで一番うまかったのに、プロダクションに落ちたのはなぜですか…?」と質問を受けたんですけど、それは本当にわかりやすく「目的をはき違えちゃった」というところなんですよ。

その生徒はダンサーになりたいわけではないのに、ダンスがうまくなること自体が目的になってしまって、ダンスを声優の演技に活かすこと、脳と体の連動を図ることができなかったんですね。

レッスンの目的をはき違えてしまうとこのような悲劇を生みだしてしまうので、重々お気を付けください!

声優養成所のレッスンのまとめ

というわけで、本日は『声優声優養成所のレッスン』についてお伝えしてきました!

内容をまとめると…

  1. 声優養成所にはいろんなカリキュラムがあるので、入る前の方は自分で調べてみることが大事
  2. 演技に関係ないようにみえるレッスンでも、間接的に演技にいい作用が働くことがたくさんあるので、体を動かすレッスンも頑張ったほうがいい

ということでした!

ただ、目的をはき違えないでくださいね。あくまでも演技が一番で、演技がうまくなるために、あるいはいい声が出せるように、脳と体の連結をはかるために、体を動かすレッスンも大事ということです!

ちなみに、今回解説した内容に僕自身が気付いたのは、声優養成所を卒所してからだいぶたってのことでした…。

僕自身は声優養成所にいた時代、体を動かすレッスンのときはそうとうダラダラしてました。。その当時のダンスの先生、申し訳ございませんでした!時効ですので許してください…!

というわけで、このチャンネルでは引き続き、声優になりたい・ナレーターになりたい方向けの情報を発信していきたいと思います。

それではまた。

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