「バックしてはいけないトラック」…そんなの無理じゃない!? とまず思ってしまった。だが、実際に名古屋にはそういうトラックが存在していたのだ!
話は変わるようだが、名古屋の結婚式が派手だということを皆さんはご存知だろうか? 「名古屋で娘が3人いたら家が傾く」なんて言葉もあるほどらしい。
意味がわからないかも知れないが、実はバックしてはいけないトラックと名古屋の結婚行事には関係性があった!
【面白い雑学】名古屋にはバックしてはいけないトラックがある
名古屋では嫁入り時に、派手派手なトラックが使われる。たくさんの豪華な嫁入り道具を積んで、新婦の家から新郎の家までを走るそのトラックは、絶対にバックをしてはいけないと決まっているのだ!
【雑学解説】その名も名古屋の「嫁入りトラック」!!
この嫁入り道具をたくさん積んだ派手派手なトラック、「嫁入りトラック」という名前で呼ばれているという。中には、豪華で立派な嫁入り道具を見せびらかすために、ガラス張りのトラックなんかもあるのだという。
ではいったいなぜ、「絶対にバックをしてはいけない」と決まっているのだろうか? その理由は、バックすることが嫁に行く娘の「出戻り」のようで、縁起が悪いからということだそうだ。
なるほど!! そういわれてみれば、たしかにもっともな理由である。そして、この「嫁入りトラック」は新婦の家から新郎の家に向かう時には紅白幕を掲げているのだが、なんでもこの紅白幕は「おめでたいから」という理由だけで掲げられているものではないらしい。
嫁入り道具をたくさん積んだ大きなトラックがバックせずに目的地に着くのは至難の業。周りの車にも協力してもらえるように、ということで誰が見ても明らかに「嫁入りトラック」だということが分かるようにしているのである。
今はもう「嫁入りトラック」を目にすることは減ってしまったようだが、結婚の際にいかに豪華な嫁入り道具を用意できるか? いかに周りの人に見せびらかすことができるか? ということに懸ける名古屋人の情熱は凄まじいものであったようだ。
そりゃあ、それだけ「嫁入りトラック」に情熱を懸けていれば、3人の娘の結婚で「家が傾く」こともあるかもしれない。
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【追加トリビア】他にもある!名古屋の派手な結婚風習
名古屋には「嫁入りトラック」の他にも、結婚に関する派手な風習があるらしい。それにしても、名古屋の派手な結婚風習はいったいなぜ始まったのだろうか?
その背景には、なんとあの徳川家が関係しているという。徳川家に嫁ぐことになった娘が、肩身の狭い思いをしなくてすむようにと、親が結納品に豪華なものを用意し嫁がせたことが始まりなのだ。
そんな名古屋の派手な結婚の風習の中で、現在でも人気があって続いている風習を発見したぞ!
菓子まき
嫁入りする際に新婦の家から親族たちがお菓子をまくというイベント。これは、最近でも披露宴の余興などで行われることがあるとか。
昔はあめ玉やもちをまくのが一般的だったようだが、最近では当たっても痛くない駄菓子などをまくことが多いという。映像を見ていると、楽しそうでいい風習だなと思ってしまう。
トリビアまとめ
「名古屋の結婚式は派手」とか「名古屋人は見栄っ張り」というイメージをもっている人もいる思う。しかし、それが実際どういうものなのか知らなかったという人も多いのではないだろうか?
「嫁入りトラック」なんて、準備はもちろん、当日トラックをバックさせずに目的地までたどり着くのはかなり大変そうで、風習を知らない他の地域では到底真似できそうにない。
一方で「菓子まき」については、名古屋以外の地域で真似してやってみても、大いに喜ばれるのではないだろうか!? もし、もう1度結婚式ができるなら、ぜひ私もやってみたいなぁ…なんて思ってしまった。
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