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世界三大珍植物"ウェルウィッチア"の日本名は"キソウテンガイ(奇想天外)"

ウェルウィッチアという植物の日本名は「奇想天外」という雑学

「Welwitschia mirabilis」…ウェルウィッチア・ミラビス。なんだか優雅な女性のような名前だが、その日本名はなんと「キソウテンガイ」…? そう、奇想天外なのだ。ウェルウィッチアは、誰が見たって本当に珍妙な植物である。

「お前の言っていること、いつも奇想天外だからついていけないわ」とよく褒められる筆者にとって、これは親しみのある単語といえよう。

植物の名前は、舌を噛みそうな学術名から、「なんだこれは?」と思う通称まで、眺めているだけで想像力がかきたてられる。

個人的には「ヘクソカズラ」がひどい名前だと思っていたが、これ、葉や茎に本当に悪臭があるから「屁屎葛」なんだとか…。

しかしながら、ウェルウィッチアの「奇想天外」さは、ヘクソカズラの比ではない。今回はそんな、ウェルウィッチアにまつわる雑学を紹介していこう!

【自然雑学】ウェルウィッチアという植物の日本名は「奇想天外」

名付け親は分からないが、日本名は「奇想天外」。1科1属1種という超珍奇な植物だった。

【雑学解説】寿命は世紀を超える!世界一珍奇な植物

まずは、この奇想天外という名に恥じない、奇妙な外観をもった植物の姿を見ていただきたい。

英語でのウェルウィッチアという名前は、1859年にこの植物を発見したオーストリア人探検家のウェルウィッチという人物に由来する。一方の奇想天外という名前は、石田兼六という人物が1936年に命名したものだ。見た感じそのままというか、なかなか大胆な名前を付けたものである。

世界三大珍植物、それは「ラフレシア」「オオオニバス」そして「ウェルウィッチア(奇想天外)」なのだという。

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ラフレシアとオオオニバスには類似植物が4種類程度あるが、ウェルウィッチアは珍奇中の珍奇、1科1属1種なのだ。地球上のどこを探し回っても、およそウェルウィッチアに似た植物は存在しない。天上天下、唯我独尊!

植物分類学上の分類項目は、研究者によっていまだにさまざまな説があるのだが、とにかくこの世に類似植物がないことはたしかだ。

ウェルウィッチアの自然生息地は、8,000年前から存在する世界最古のナミビアのナミブ砂漠で、ここ以外に自生はしていない。気温の差が激しく、最低気温1桁台から最高気温40度に達することもあるという。か、苛酷すぎる…。

ウェルウィッチアの寿命は1,000年を軽く超えると言われ、1,500年の個体も存在する。苛酷なナミブ砂漠でその寿命というところがまたスゴい。

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【追加トリビア①】酷い言われよう…「立ち往生したタコ」?

ウェルウィッチアの見た目はとにかく文字にするのが難しい。たくさんの葉があるように見えるが、実は本葉は2枚しかなく、それが生涯伸び続ける。

伸びる過程で裂けていき、360度に広がるので、たくさんあるように見えるだけだ。通称「不死の二枚葉」というのだからカッコいい。名前はカッコいいけど、「世界で最も醜い植物」にランクインするくらい、見た目がアレである。

筆者の感想としては、「地面に落ちたカツラ(おまけに振り乱している感じ)」。世界的には、「気が狂った踊り子」・「立ち往生したタコ」など、酷い言われようだ。

まあ、これは立ち往生したタコだよね。という動画を見て下さい。

立ち往生したタコ、超納得。あなたは何に見えるだろうか?

【追加トリビア②】自分で栽培可能!国内で見られる植物園もある

世界中でナミブ砂漠にしか自生していないウェルウィッチアだが、世界中で栽培することが可能だ。なんと日本でも、自宅で育てている強者がいるのだとか。

砂漠出身の植物ということでサボテンの扱いに近く、本当は温室が望ましい。しかし、苛酷な環境下で生き残る植物なので、意外と適当でもなんとかなるとか。

筆者の確認した段階では、楽天市場やYahoo!ショッピングでも購入可能な状況だったが、その数はさすがに希少。さらにお値段も軽く2~3万円を超えて来る。

日本国内の植物園では、大阪にある「咲くやこの花館」、茨城県の「筑波実験植物園」などでウェルウィッチアを見ることができる。お近くの人は観に行く価値大アリだ。

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【追加トリビア③】奇想天外以外の長寿な植物たちを紹介

さて、寿命1000年超えの長寿な植物は、奇想天外だけではない。むしろ、奇想天外なんてまだまだお尻の青い若者である。ここからは、奇想天外以外の長寿な植物たちをご紹介しよう。

縄文杉(日本)

日本にも、樹齢1000年を超える植物は存在する。ご長寿ぞろいの鹿児島県の屋久島に生息する屋久杉の中でも、縄文杉と呼ばれる杉の木は、樹齢3000年から7000年といわれている。

ちなみに、この縄文杉という名前は、縄文時代から生きているから、縄文時代に作られていた火焔(かえん)土器にその形状が似ているから…などというところにちなんでいるという。

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オウシュウトウヒ(スウェーデン)

オウシュウトウヒは、原産地がヨーロッパの常緑針葉樹である。主にスカンジナビア半島やアルプスなどに生息しているこの植物はモミノキの仲間であり、クリスマスツリーとしてよく使われている。そのほかにも材木として、建築材・ヴァイオリンやギターの表板などに使用されているそうだ。

高さが50mにもなるというこの巨大な木の中でも、2008年にスウェーデンのダラルナ地方で発見されたものは、樹齢約9550年ということが判明している。あと450年で10000年!

クレオソート・ブッシュ(アメリカ)

クレオソート・ブッシュは、アメリカ南部やメキシコの砂漠などで見られる常緑低木である。この植物は、自らが育つために周囲の土壌に毒性の物質を排出し、他の植物が生育しないようにするという。

そんな変わった性質をもったクレオソート・ブッシュだが、中でもカリフォルニア州のモハーヴェ砂漠に生息しているものは、なんと樹齢12000年なのだという。しかし、どんなに長生きであろうが、周りに誰もいない一生なんて楽しいのだろうか…と独り身の筆者は疑問をもった。

トリビアまとめ

「ウェルウィッチア(奇想天外)」についての雑学、いかがだっただろうか。「ウェルウィッチア(奇想天外)」は、優美な学術名のわりに見た目がアレなわけだが、珍奇であることは確かである。園芸に自信のある人は育ててみてもいいだろう。

もしかしたら世紀を超えて生き続け、家宝に昇格するかもしれない。日本ではいったい何年生きられるのだろうか…? まさに奇想天外、まったく想像もつかない植物だ。

〇〇さんの家にエイリアンがいるとか、人食い植物が現れた! とか、通報される可能性があるのが、この植物の唯一の欠点である。

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