冬になると大活躍する「使い捨てカイロ」。
受験生からOL、ご年配の方まで幅広い年齢層に愛される冬の定番商品といっても過言ではないものだが、いざ使うときになるとなかなか温まらず、一生懸命振ったり揉んだりしている人を見かける。
ちょっと待ってくれ。そんなことをしても早く温かくはならないぞ。今回は知っていると必ず周りの人に教えたくなる使い捨てカイロの雑学を紹介する。
【生活雑学】使い捨てカイロの温度を早く上げる方法
【雑学解説】カイロに息を吹きかけると早く温かくなる
さっそくだが、昔からいわれている「カイロを振る」・「カイロを揉む」は効果がない。昔から使い捨てカイロを使っている人はビックリするのではないだろうか?
使い捨てカイロは、中に入っている鉄粉が空気と触れることで酸化し、発生する熱を利用して温めている。昔のカイロは中の鉄粉が片寄ってしまうことがあり、振ったり揉んだりすることでそれを均一にする意味があったそうだが、最近のカイロは片寄りにくく改良されているためその必要はない。
揉むことで鉄粉を酸化させるための空気の通り道が詰まってしまったり、逆に穴が開いて中身が出てしまうことがあるため、むしろしないほうがいいそうだ。
ではどうするかというと、すごく単純だが「息をふきかけてあげる」ことが一番の近道となる。そうすることで息に含まれる酸素によって酸化を助けてあげ、早く温めることができるというわけだ。
ふーむ…かなりの人が間違った知識をもっていそうだな。ぜひ教えてあげよう。
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【追加雑学①】使い捨てカイロの歴史とは?
電気もガスも使わず、袋から出すだけで長時間温かい「使い捨てカイロ」、よく考えるとすごい商品だと思うが、これが日本の発明品だと知っているだろうか?
使い捨てカイロが登場したのは1975年。当時アメリカ陸軍が使用していたフットウォーマーを参考に、旭化成工業(今の旭化成)が開発・商品化し、鍼灸院などで販売したのがはじまりとされている。
それを原型にして1978年、ロッテ電子工業(今のロッテ健康産業)と日本純水素(今の日本パイオニクス)が共同開発し、「ホカロン」の商品名で全国販売をスタート、これが大ヒットした。
ちなみに、今ではアメリカや中国など海外にも輸出されている、日本が世界に誇る発明品となったわけだ。なんか急に誇らしい気持ちになってきた。
【追加雑学②】使い捨てカイロをなるべく長時間持続させる方法
さらにもう一つ、せっかく早く温めた使い捨てカイロ、できるだけ長時間温度をキープさせる方法も伝授しよう。これも単純な方法だが、なるべく外気に触れさせないようにすることだ。
さっきも説明したが、カイロは鉄粉が酸化することで発熱するため、全ての鉄が酸化すればカイロは冷たくなってしまう。
つまり、ある程度温かくなった後はなるべく温度を保つために、酸化のスピードを遅くすることが重要となるため、できるだけ外気に触れないようにすることが大切だ。
たとえば、ポケットに入れておいたり、貼るタイプなら服と服のあいだに貼るのが効果的となる。
ときどき、温まったカイロを手にもってずっとシャカシャカ振っている人を見かけるが、ただ寿命を短くしているだけなので教えてあげよう。
また、温めたけど長時間使わない場合には真空パックに入れておくことで、取り出した後で再度使用することも可能だ。もちろん、完全に使い切って冷たくなったカイロは復活しないので注意してほしい。
使い捨てカイロの雑学まとめ
使い捨てカイロについての雑学をご紹介してきた。必ず冬になると活躍する定番の商品だが、意外と間違った知識をもっている人が多いのではないだろうか?
袋から取り出して揉む人も多いし、ずっとシャカシャカ振っている人もけっこう見かける気がする。そんなときこそ、ここで得たあなたの知識を披露してほしい。
使い捨てカイロが日本の発明品だと付け足してあげれば、きっとみんなの尊敬を集めること間違いなしだ! たぶん!
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