ときに公共交通機関は犯罪に襲われることがある。その際、どうやって周囲にSOSを伝えるのだろうか?
実は、路線バスにはバスジャックなどの犯罪に遭った際に、SOSを周囲に伝えられるようになっている。私たちがそれを知っておくと、迅速に警察に連絡することができ、犯罪に巻き込まれている人たちを助けることができる!
今回は、そんな知っておいて損はない雑学を紹介しよう。
【生活雑学】路線バスには「SOS」を表示する機能がある
【雑学解説】バスの「SOS」を見かけたらすぐに110番!
もしも路線バスの中でバスジャックなどの事件が発生した場合、運転士が緊急非常ボタンを操作することによって、行き先表示板に「SOS」が表示できるようになっている。
バスの種類によっては、行き先表示板の他にも「乗降中」のランプに「SOS」が表記される場合や、非常時にしか点滅しない青色のランプが点灯する場合もある。
- 行き先表示板や乗降中ランプにSOS表記
- バス後部にある青色のランプが点滅
このどちらかが路線バスに起こっている場合、バス内で何らかの犯罪が発生している可能性が非常に高い。すぐに110番をしよう!
これは知っておかないと、なかなか分からないかもしれない。外にいる私たちが、バス内のピンチを知る唯一の表現なので、ぜひ覚えておこう。
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【追加雑学①】バスのSOS装置のきっかけは「西鉄バスジャック事件」
路線バスに「SOS」の機能が備わったきっかけとなったのは、2000年に起こった「西鉄バスジャック事件」がきっかけとなっている。
ざっくりと事件の内容を説明すると、当時10代の少年がバスジャックをし、1名の死者と2名の負傷者を出したというものだ。
この事件をきっかけに、日本バス協会は対策の1つとして、行き先表示板に「SOS」を表示する機能をバスにつけた。
その他の対策としては、
- バスジャックに対しての統一対応マニュアルの作成
- 緊急連絡体制の整備
- バスジャック対策装備品の装着
などがある。
このように、もしも凶悪事件に巻き込まれても、乗客を守れるように対策がとられている。
2014年7月に西鉄高速バスでバスジャックが発生したが、これらの対策をしていたおかげで30分のスピード解決をすることができた。もちろんケガ人もなし!
しっかりとした対策をとってもらっていると、利用者としては安心できる。
【追加雑学②】路線バスの「SOS」表示を動画で見てみよう
それでは、実際にどのように「SOS」表示がされるのだろうか? 参考になりそうな動画を見つけたので確認しよう。
1分5秒ぐらいのところで、「SOS」表示したバスが映る。
このように、非常に分かりやすく「SOS」が表示される。見かけたら、警察に通報しよう!
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【追加雑学②】タクシーにもSOSサインがある!
路線バスだけでなく、タクシーにも「SOS」のサインがある。
どこでサインが分かるかというと、タクシーの屋根の部分にある行灯(あんどん)だ。この部分が赤く点滅していたら、タクシーの中で何らかの犯罪が行われている可能性が非常に高い。
このほかにも「空車」「迎車」などの表記がされるところに、「SOS」や「助けて」と表示されることでサインを送る場合もある。このようなタクシーを見かけたら、すぐに110番だ!
タクシーの「SOS」サインも、動画で確認しよう。
これを知っていることで、人を助けることができる。なかなか遭遇することではないが、知っておいて損はない。
バスのSOS|雑学まとめ
路線バスには、バスジャックなどの凶悪事件に巻き込まれた際に、外の人たちにピンチを伝える「SOS」表記ができるようになっているという雑学をご紹介した。多くは行き先表示板だが、「乗降中」ランプや、緊急時にしか点滅しないランプで対応することもある。
こういったサインは、知らないとどういうことなのか分からないだろう。犯罪に巻き込まれている時、中の人たちだけではどうすることもできない場合もある。そんなときに助けられるのは、外にいる私たちなのだ。
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