皆さんは「ラッシー」をご存じだろうか? 名犬の名前ではないぞ! ましてやユーチューバーの名前でもない! インドカレーのおともでド定番の飲み物ラッシーだ!
ヨーグルトとミルクをベースに、砂糖や果物で味付けをした飲み物ラッシー。ようするに飲むヨーグルトである。インド発祥の飲み物で、日本でもインド料理店に行くと必ずメニューにある。
インド料理といえば真っ先に思いつくのが「インドカレー」であるが、スパイスの効いたインドカレー食べているときにラッシーを飲んだら、ヒリヒリとした痛みが引いた! といった経験を持つ方は多いのではないだろうか。
これは、単にカレーに対してラッシーがまろやかで口当たりが良いから。という理由だけではない。
では、なぜラッシーを飲んだらヒリヒリとした痛みが引いたのだろうか? 今回の雑学記事では、そんなインドカレーとラッシーの関係に迫っていくぞ。
【食べ物雑学】インドカレーにラッシーが付く理由は?
【雑学解説】実は合理的な「インドカレーとラッシー」の組み合わせ
インドカレーに使用される数多くのスパイスのなかでも、とくに辛みを持つスパイスが「トウガラシ」(チリペッパー)であり、トウガラシには大量の辛味成分「カプサイシン」が含まれている。これは耳にしたことがある方も多いのではないだろうか。
実はカプサイシンは、脂溶性(油に溶けやすい性質)であり、さらにはヨーグルトに含まれている乳脂肪に溶けやすいのだ。カレーのプレートにヨーグルトが添えられて提供されるインドカレー屋もあるが、その理由はここにある。
トウガラシといえば、鷹の爪などを使って料理を作る際、うっかり目や鼻をこすってひどい目にあったことはないだろうか。
こんなときは、ティッシュやコットンに、牛乳やサラダ油を少量染み込ませて優しく拭いてみよう。上述したようにカプサイシンは脂溶性であるため、すぐに痛みが引くはずだ。料理をしない読者も、ぜひ奥さんやお母さんに教えてあげよう。いざというとき、きっと役に立つぞ。
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【追加雑学】とっても簡単!ラッシーの作り方【動画】
動画をご覧いただいたらわかるとおり、ラッシーの作り方はとても簡単。材料を入れて混ぜるだけだ。
ベースとなる材料は以下の4つ。
- ヨーグルト(プレーン推奨)
- ヨーグルトと同量の牛乳
- 砂糖やハチミツなどの甘味成分
- レモンの搾り汁少量(ポッカレモン等の果汁製品可)
これらを混ぜたら完成だ。できればミキサーを使った方がいいが、ない場合はスプーンやシェイカーでよく混ぜよう。砂糖やレモンは味をみながらお好みで調整するといいだろう。これだけで基本のラッシーは完成である。
あとは、小さく刻んだマンゴーを加えてマンゴーラッシーにするもよし、ミキサーにかける際にバナナを加えてバナナラッシーにするもよしだ。動画のように、仕上げにミントの葉を添えて清涼感を演出するのもお洒落だろう。
カレーはよく作るけどラッシーまでは…。という主婦は多いと思う。混ぜるだけで失敗しないレシピであるため、カレーのお供に皆さんにもぜひ作ってほしい。
余談だが、あまりに簡単であるため、ケチな筆者はレシピを知ってからインドカレー屋でラッシーに一杯300~500円払うのが、少しもったいなく感じるようになってしまった…。
「インドカレーとラッシー」の雑学まとめ
今回はインドカレーとラッシーについての雑学をご紹介した。
カレーに含まれるカプサイシンには、辛味による食欲増進だけではなく、血行・血流を良くして疲労回復効果もあるといわれている。しかしその反面、食べ過ぎると胃腸が荒れたり、下痢になったりもしてしまう。それを助けてくれるのがラッシーなのだ。
カレーとラッシーは、バランスよく摂取することでお互いの長所を活かす、実に理にかなったベストパートナーであることがご理解いただけたのではないだろうか。
「チーズにワイン」「餃子にビール」「オレオにミルク」に匹敵する最強の食べ合わせのひとつが、「カレーにラッシー」であることを覚えていただいたところで、本記事の締めくくりとする。
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