今回の雑学テーマは「招き猫」について。おいでおいでしているように片手を上げて店の入り口に置かれているのをよく見かける。大半が白い三毛猫の置物で、商売繁盛のご利益があると聞いたことがある。
実は、どちらの手を上げているかでご利益も変わるのだ。正直、上がっている手が右なのか左なのか意識して見たこともなかったのだが…。さらにそのご利益、その手の高さや色でも変わるという。
欲張りな私は、様々なご利益を全部受けたい! と思ってしまうが、実際招き猫に魅せられて、いろんな種類の招き猫を集めるコレクターもたくさんいるようだ。とんでもないパワーが集まっている気がするが…
猫にも右利き左利きがあるのかどうかはさておき、その手に込められた意味、そしてそのご利益…。知りたい!
【生活雑学】招き猫のご利益は上げる手で変わる
【雑学解説】招き猫は手の左右だけでなく、高さや色にも意味がある
まず、招き猫が上げている手。
- 右手…お金・幸福を招く
- 左手…人を招く
右手はお金を招くことから、商売繁盛!? では店の入り口にいるのは右手を上げた招き猫だったのか!? いやいや、左手は人を招くなら、千客万来! 客がたくさん来るように左手を上げた方なのか!?
これはどちらが正解ということはないようだ。右手と左手には別のご利益があるのだが、その意味の捉え方は人それぞれだ。ん!? それなら両手を上げた招き猫を置けば、千客万来お金もザックザクなんじゃないの?
じゃあ両手を上げておいでおいですれば、両方のご利益があるじゃん! なんてことを考えるのが人間で、実際両手を上げた招き猫もいるのだ。しかし、商売をしている人からはあまり好まれていないようだ。
たしかに自分で両手を上げてみると、そのポーズは、「バンザイ」「降参」「おてあげ」といった言葉をイメージしてしまう。これは商売するうえであまりよろしくない言葉だ。欲張ればいいってもんじゃないということだ…。
招き猫に両手を上げさせる裏技が!?
しかし! 右手を上げている招き猫と左手を上げている招き猫を並べて置くと、両方のご利益が得られるのだ!
このとき、それぞれの上げている手が内側にくるように並べることが大事である。逆にしてしまうと、2匹並んでバンザイしている格好になるからだ…。2匹でおてあげはちょっと具合が悪い。
ちなみに、右手を上げているのはオス、左手を上げているのはメス。これを並べて置けば、まるで夫婦のようだ。夫婦で福を招くということから、家庭円満のご利益もあるようだ。
招き猫の手の高さ
続いて、招き猫の手の高さ。
- 耳あたりの高さ…そばにある運や福を招く
- 耳より上の高さ…遠くの運や福も呼び寄せる
このようなご利益があるようだ。私なら、まずは近くにある幸せをとりこぼしたくない…。
招き猫のカラー
そして、招き猫のカラー。
- 三毛猫風…一番オーソドックスで万能タイプ
- 黒…魔よけ(幸運を呼ぶ)
- 赤…病よけ(健康運)
- 金…金運UP
- 青…学業成就
- 緑…家内安全
- ピンク…恋愛成就
なんだこれは…完全に風水ブームにのっかってしまっているように思えるが、ご利益を求めて自分の願いを叶えてくれるカラーの招き猫を選ぶのも良いだろう。なんとヒョウ柄の招き猫もいる。これは票集め…選挙事務所に置かれているようだ。
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【追加雑学①】招き猫に三毛猫が多い理由
三毛猫のオスは非常に数が少ないという話を聞いたことがないだろうか。オスが生まれる数は、メスのなんと三万分の一! めちゃくちゃ希少なのだ。
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なぜこうなるかは複雑な染色体の関係があるのだが、そんな確率で生まれてきたオスを、幸運を招くラッキーボーイとしてそばに置きたくなる気持ちはわかる。
また、三毛猫の体の色も理由の一つだ。三毛猫は白がベースになり、茶・黒が混ざった3色だ。白は招福・黒は魔よけ・茶は病よけの意味があり、幸運の象徴のように人々は考えた。
右手を上げた招き猫はオス。希少なラッキーボーイ。招き猫に三毛猫が多いのは、このような由来からだろう。
【追加雑学②】アメリカの招き猫はドル硬貨を持っている
招き猫は日本で誕生したいわゆる縁起物だが、今は海外にも存在する。それぞれの国でご当地招き猫が作られ、日本と同様に縁起物として扱われている。
たとえばアメリカの招き猫。日本の招き猫が小判を持っているように、アメリカの招き猫はドル硬貨を持っている。
また日本の招き猫はおいでおいでしているのに対し、アメリカの招き猫は手ひらを猫自身の方に向け、ヘイカモ-ン! しているのだ。
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【追加雑学③】個人で数千体もの招き猫を集めたコレクターがいる
招き猫の魅力のとりこになり、数千体もの招き猫を集めたコレクターがいる。猫専門の写真家であるご主人と、ライターの奥様が夫婦で集めたコレクションを展示する招き猫美術館がある。
招き猫美術館の動画を発見! それがコチラだ!
和風な建物の本館内には、おびただしい数の招き猫が所狭しと展示されており、ショップでは招き猫を購入することができる。
また、別館のラッキーキャッツハウスの壁や天井には8万枚もの札が貼られており、招き猫のご利益にあやかりたい祈り札と、願いが叶った際の叶い札というものだ。
この美術館はぜひ行ってみたいものだ。ものすごいパワースポットだ!
「招き猫」の雑学まとめ
今回は、招き猫についての雑学を紹介した。ただ福を呼ぶ縁起物、ぐらいにしか意識していなかったが、そんなに細かい意味があったとは…。どこかの店で見かけたら、どっちの手か見てみよう!
我が家には招き猫がないから、早速家に置こうと思う。装飾やカラーバリエーションも豊富だが、私はやっぱり右手を上げた三毛猫のラッキーボーイに惹かれる…。
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