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緑なのになんで"青"信号?実は"緑信号"の時代があったんです

雑学カンパニー編集部

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"緑信号"と青信号に関する雑学

信号待ちをしていて「青になった」と進む。一見なんの問題もない平和な日常の1コマだ。しかし、よくよく冷静に考えてみると疑問が生じるはずだ。

そう、なんで信号の緑を青と呼ぶんだろう? どっからどうみても、青信号は緑色にしか見えない。しかも信号設置当初は、緑信号と呼ばれていたという噂もある。

本当だったらいつから「青信号」って呼ばれるようになったんだろう? 謎は深まるばかりだ。そんなわけで今回は、青信号に関する雑学を紹介していくぞ。これを読めばモヤッとした疑問もスッキリ解消されること間違いなしだ。

【生活雑学】青信号はもともと「緑信号」だった

孫ちゃん
青信号って青色だと思い込んでたけど、よく見ると緑色だよね。なんで緑色なのに青信号って呼ぶんだろ…。

おばあちゃん
じつはね、青信号を設置した当初は、見た目の色そのままで「緑信号」って呼ばれてたんだよ。

【雑学解説】導入当初は「緑信号」と表記されていた

導入当初は「緑信号」と表記されていたというトリビア

青信号は信号機が導入された当初、素直にそのまま「緑信号」と呼ばれていたのだ。日本初の信号機は、1930年(昭和5年)の東京の日比谷交差点に登場した。当時の信号機は縦型のアメリカ製で、自動車運転教本にはしっかりと「緑信号」と表記されていたという証拠もある。

孫ちゃん
運転免許をとるときの教本にも「緑信号」って書かれていたんなら、本当に最初は「緑信号」だったんだ…。

ちなみに信号機が設置されるまでは

  • 信号標板…大きな看板に「進め」や「とまれ」と書き誘導する
  • 手信号…警察官の腕の動きで車の動きを誘導

といった原始的な方法を使って信号機としていた。これ、警察官がめちゃくちゃ大変だっただろうな…。人数も必要だしかなりの体力がいる。信号機が設置されて一番喜んだのは、ひょっとしたら一般市民よりも警察官だったのかもしれない。

おばあちゃん
昔の警察官は、こんな大変な仕事もしていたんだねぇ…。

【追加雑学①】「青信号」は新聞記者が書いたのがきっかけ

「青信号」は新聞記者が書いたのがきっかけというトリビア

ではどうして、緑信号が青信号になったのか?

それは1人の新聞記者がきっかけだった。当時、日本初の信号機が東京の日比谷交差点に設置されたのは説明したとおりだ。日本初。珍しいから当然メデイアが取材に行く。

そこで登場したのが、当時の東京朝日新聞(現在の朝日新聞)の新聞記者。残念ながらその新聞記者の名前は不明だが、この記者が新聞に「青信号」と書いたのが世の中で「青信号」と呼ばれるようになったきっかけといわれている。

孫ちゃん
え~っ!この時の記者さん間違えちゃったのかな…。

ここで疑問、どうして新聞記者は「青信号」と書いたのか?

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【追加雑学②】古くから日本では「緑色」という表現がなかった

新聞記者が緑信号を青信号と書いた理由。それは、日本古来にさかのぼる。そう、日本では古くから「緑」という表現がなかったのだ。

日本古代には、赤・青・白・黒の4つしか色を表す表現がなかった。

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緑が登場したのは平安~鎌倉時代といわれているが色を表すのではなく、「新鮮で若々しいもの」という意味で使われていたのだとか。

そのため、昔の人々は緑のものを青と表現していた。その名残は今でも残っている。信じられないという人は、試しに次の動画を見てくれ。

おばあちゃん
青々とした葉っぱがきれいで心が洗われるようだよ…。

癒される動画だが、ここで国語の問題をだそう。

上記の葉をなんと表現するだろうか? そう、文学的な表現をすれば「青々と茂る葉や草木」となるだろう。お分かりだろうか? 青という表現が使われているのだ。ほかにも、青菜や青りんご・青虫…これらはすべて昔の「青」という名残である。

孫ちゃん
たしかに、緑色のなのに「青」がついてるものっていろいろあるよね…。

話を戻そう。そんなわけで、新聞記者が書いた「青信号」はあっという間に世の中に定着し、ついに1947年(昭和22年)の「道路交通取締法」で法律的にも「青信号」と表記されるようになった。

つまり、この新聞記者が緑色と書いていれば現在「青信号」ではなく「緑信号」と呼ばれていたというわけだ。青信号に慣れている身としては、なんとなく違和感を感じてしまう。ちなみに英語では、青信号は「green light」、緑色と普通に認識されている。

孫ちゃん
信号の緑色を「青」って表現するのは、日本だけなのかぁ…。
おばあちゃん
英語では「green light」…。外国では、最初から緑色だって認識されていたんだねぇ。

【追加雑学③】信号機の色は、遠くからの見やすさで決まった

信号機の色は、遠くからの見やすさで決まったというトリビア

今ではおなじみの赤・黄・緑の信号機の3色。どうしてこの3色になったのかと不思議に思ったことはないだろうか?

これは、遠くからでもハッキリと見やすいからという理由で決められた。色には波長といういものがあり、この波長が長くなるほど我々人間は認識しやすくなる。中でも赤が1番認識しやすいため、「とまれ」が赤色になったのだ。

おばあちゃん
一番認識しやすい赤で、「とまれ」を表現したなんて奥が深いね。
信号機の色の並び順にも意味がある

信号機の色の並び順、といわれてパッと答えられる人は素晴らしい。すぐに答えられなかった人は、次から信号機の色の並び順にも注目してほしい。

この色の並び順も適当にではなく、きちんと考えられているのだ。ご存知の通り、日本は車は左側通行で歩道や街路樹も左にある。道路を走っていてごくたまに、障害物や街路樹で信号が見えにくいときがあるはずだ。

そのときに見えない色が重要な「赤色」だったら、一歩間違えれば大事故につながる可能性がある。そこで、万が一の不測の事態に備えて信号機の色を左から「青→黄→赤」としたというわけだ。

孫ちゃん
なるほど!赤が一番左だったら…街路樹で見えなくて大事故になっちゃうかもしれないもんね…。

ちなみに豪雪地帯では信号機になるべく積もらないようにするため、縦型になっていることが多い。この場合の並び順は遠くからでも見やすいよう、上から「赤→黄→青」になっている。きちんと考えれているというわけだ。素晴らしい。

雑学まとめ

緑なのになんで"青"信号?実は"緑信号"の時代があったんですというトリビアまとめ

信号機の色についての雑学をご紹介してきたが、いかがであっただろうか?

いつも赤信号をイライラしながら見ている人がいたら、次回からはぜひこの記事を思い出して信号機の色に注目してほしい。信号機の歴史や雑学を思い出すだけで、きっとイライラが解消され気持ちよく信号待ちができるはずだろう。

孫ちゃん
赤信号は時間が長く感じるけど、この雑学を思い出したり友達に話したりしながら待てば楽しいね。
おばあちゃん
そうね。でも、話しすぎて渡りそびれないようにね。

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