電車の中で人間観察をしていると、スマホをいじっている人のなんと多いこと!
さらによく観察すると、そのスマホを顔の中心に持ってきて見ている人はおらず、顔の中心より少し右や左の位置に持ってきていることに気付くはずだ。そこまで観察する人がいるかどうかは定かではないが…。
人には右利き・左利きというように、利き手や利き足が存在するが、どうやら目にも「利き目」があるらしい。人によってスマホが右寄りだったり左寄りだったりするのは、この利き目が関係しているというのだ。
さらに利き目が性格や才能に影響してくるなんて話も…。これは興味深い! ということで今回は、この利き目についての雑学を紹介していくぞ!
【人体雑学】左がレアな「利き目」とは?利き目の調べ方をご紹介!
【雑学解説】人間には生まれもった「利き目」がある
自分の利き手が右か左かというのは誰でも分かっていることだが、利き目がどちらかというのを、自分で把握している人は案外少ない。
しかしスマホのような小さな画面を見るときは、利き目の正面にスマホを持ってくるし、カメラや望遠鏡を覗きこむときにも自然と利き目を使う。
ためしに今、スマホをいつもと違うほうの目で見てみたが、なんか視界の端で捉えている感覚というか…これを"見ている"といえるのか? という感じである。
このように私たちは、無意識に利き目を使って対象物にピントを合わせて、物の動きを捉えている。つまり左右が同じではなく、見やすいほうの目が生まれつき決まっているのだ。
ほとんどの人の視力が左右で違うのは、使う頻度の多い利き目のほうが早く劣化していくからである。
利き目によって才能や性格にも違いが出る?
利き目が性格や才能に関係しているという話もある。どちらの目をよく使うかによって、使う脳が変わってくるからである。
たとえば「左利きは天才肌」とよくいわれるのは、左手の運動を司るのが主に右脳で、左利きの人の右脳が右利きの人より発達していることが多いからだ。これは利き目にもいえることで、左が利き目の人も同じように右脳が発達している傾向にある。
右脳の優位な人には、おおまかに以下のような特徴が挙げられる。
- 直感的
- 想像力がある
- 洞察力がある
- 感受性が豊か
要はクリエイティブなことや、人とのコミュニケーションに向いているという感じ。
天才と呼ばれる人は、なにか革新的なアイデアを生み出す能力をもっている人である場合が多い。だから「左利きは天才肌」などといわれるのだ。
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ただ、左利きは珍しいから取り沙汰されているのであって、右利きの人だって、決して劣っているわけではない。右手・右目を司るのは主に左脳。左脳優位な人には以下のような特徴があるぞ。
- 細かい作業が得意
- 緻密な計算ができる
- 論理的に考えられる
左利きがアイデアマンなら、右利きは職人といったところ。核心をついた行動が取れるぶん、集団の指揮を執るリーダーの素質はこちらのほうがあるという。
一説には人間が道具を使い、文明を発展させるために必要だったのはこれら左脳の力で、人間のほとんどが右利きなのもそのためだとか。
ちなみに、チンパンジーなどの類人猿は右利きと左利きの割合が半分ずつ。右利きが90%を占めていることは、人類の進化の証なのだ。
つまり右利きにも左利きにもそれぞれ優位な点はあるということ。「天才か否か」というより、単に結果が残しやすい分野が違うだけなのだ。
【追加雑学①】左だったらレア!利き目の調べ方
さて、利き目が性格や才能に関係しているとなれば、当然自分はどちらなのか知りたくなってくる。
「スマホを正面に持ってきて見やすいほうが利き目」というように、たいていなんとなくわかるものだが、もっと正確にわかる調べ方があるので紹介しておこう。
利き目の調べ方
- 両手を前方に出し、左右の手の指で輪を作る。
- 輪の中に、離れた場所にある物を入れ、両目で見る。
- 左目をつぶって、右目だけで見る。
このとき輪の中心に物が見えるなら「右が利き目」。輪の中心から大きく外れるなら「左が利き目」だ。
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あなたの利き目は多数派 or 少数派?
利き手が左の人が珍しいように、利き目にも珍しいパターンの人がいる。それぞれの組み合わせの割合は以下の通りだ。
利き手と利き目の組み合わせ
- 利き手が右&利き目が右:約74%
- 利き手が右&利き目が左:約8%
- 利き手が左&利き目が左:約16%
- 利き手が左&利き目が右:約2%
左が利き目の人はたしかに珍しいのだが、少し意外なのは「利き手が左・利き目が右」という組み合わせが一番少ないということだ。
実はこのタイプの人は右脳と左脳の両方が発達している非常に稀な例で、特定の分野で突出した結果を残す場合が多い。真の天才は想像力にも論理性にも長けているということか…!
筆者は案の定、どちらも右利きで「くそ…やっぱり凡人だったか」とちょっとがっかりした…。いやいや、単なる傾向の話だし!
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【追加雑学②】利き目はスポーツにも密接に関係している
以下の動画では、利き目とゴルフの関係について解説している。
そう、スポーツをする人というのは特に、対象物を見つめる視力が重要になる。
ゴルフ以外のスポーツで、利き目を意識することの有用性を考えてみると…
- 野球…利き目でボールを見ると打ちやすくなる
- テニス…苦手なコースが浮き彫りになる
- 剣道…隙を突かれやすい場所がわかる
- フィギュアスケート…利き目のほうに向かって回転したほうが回りやすい
このように、弱点の克服につながるパターンは少なくない。自分の利き目を知っておくことで役に立つ場面もきっとあるだろう。
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日常生活でも利き目は役立つ!
自分の利き目がわかることで、日常生活の改善を試みることもできる。
たとえば目疲れを感じたときに、スマホを利き目じゃない方の位置に持ってくる。多少違和感はあるかもしれないが、こうすることで利き目ばかりが使われている状態を避け、目疲れの解消につながるのだ。
わかりやすく効果が表れた例だと、長年持病だった頭痛が解消されたなんて話もあるので、あなどれないぞ!
またパソコンにしてもスクリーンを正面に置くのではなく、利き目のほうに少しズラしておくほうが疲れにくい(ノートパソコンじゃできないが…)。たとえば右が利き目ならスクリーンを右に、キーボードは正面といった感じである。
スクリーンを正面に置いていると、無意識に利き目で見ようと首をひねってしまい、姿勢に無理がいっていることが少なくないのだ。
利き目の雑学まとめ
今回は「利き目」についての雑学を紹介した。
人には生まれつき左右で見えやすいほうの目が決まっていて、私たちは無意識にその利き目をメインに暮らしている。
意識することで生活が改善することもあるだろうし、単純に「左が利き目だから俺天才!」みたいな性格診断的な要素としてもおもしろい。たかが利き目…されど利き目! 今回の雑学も役に立つ場面がくることを信じて、頭の隅に置いておこう!
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