どーもくんは、NHKのBS放送開始10周年を記念して作られたイメージキャラクターで、誕生したのは1998年の12月22日だ。初登場から20年以上が経過したが、現在ではNHK全体のイメージキャラクターに出世している。
そんなどーもくんだが、なんと日本よりもアメリカを中心とした海外で大人気だという。どーもくんが海外で人気になった理由は、ある戦略にあった。
今回は、どーもくんは日本よりもアメリカで大人気だという雑学についてご紹介しよう。
【サブカル雑学】NHKキャラクター「どーもくん」は日本より海外で大人気
【雑学解説】「どーもくん」の人気は海外で爆発した
どーもくんは、1998年に誕生したNHKのマスコットキャラクターだ。四角い体に四角い口をもつ不思議な生物で、世代を超えた人気キャラクターになっている。下の動画はどーもくんのiPhoneアクセサリを紹介したものだ。
実は、どーもくんは日本国内よりも、海外での人気が高いキャラクターである。「ebay」などの海外のオークションサイトでは、日本で販売されているどーもくんのグッズが人気だという。
各国の通販サイトで、どーもくんのグッズを取り扱う場所は多い。実は、どーもくんは2001年からネットを中心にアメリカで話題になった。
初めてどーもくんが紹介されたアメリカの掲示板サイト「fark.com」では、どーもくんを使用したパロディーの広告も作成された。少しずつ人気が上がっていったのだ。
どーもくんを作ったキャラクター事業チームが知らないあいだに、どーもくんのアメリカでの人気はかなりのものになっていたという。
どーもくんは何にでも違和感なく溶け込むキャラクターとして、アメリカではさまざまなネタに使われたらしい。
アメリカでのどーもくんの人気に目をつけたキャラクター事業チームは、海外でどーもくんの人気を育て、日本に逆輸入させる作戦を考えた。
こうしてどーもくんは日本よりも、海外を中心に展開していくことになったのだ。
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【追加雑学①】どーもくん人気がスゴイ!「どーもTVシリーズ」の放送地域は「おしん」よりも多い
海外での展開が決まったどーもくんは、日本でも放送されていた30秒のTVスポットの英語版が制作され、国際番組見本市で上映された。
このTVスポットは評判が良かったため、海外での展開は本格的なものになっていった。ただし、アメリカのテレビ局からは、どこが面白いのかわからないという指摘も受けたという。
この指摘を受けて国外向けに作られたどーもくんTVシリーズは、起承転結のストーリーと日本版よりもわかりやすいキャラクター性を取り入れたという。
どーもくんTVシリーズは世界有数のケーブルテレビ局「ニコロデオン」が日本以外での放送権を獲得し、170を超える国で放送されている。
海外で大人気になったNHKの連続テレビ小説「おしん」があるが、どーもくんTVシリーズの放送地域は2008年の時点で「おしん」を超えたという。海外版だったどーもくんTVシリーズは、日本でも放送された。
アメリカでは2008年から毎年どーもくんのキャンペーンが展開されるようになり、バットマンやスーパーマンのコスプレをしたどーもくんなども登場している。
そしてこの海外での人気は、日本国内のどーもくんの人気も盛り上げることになった。
【追加雑学➁】各地オリジナルのご当地どーもくんがある
海外で人気になったどーもくんだが、もちろん日本での人気もある。元々は、BS放送のイメージキャラクターだったどーもくんだが、2004年にはNHK全体のマスコットキャラクターに出世した。
70を超えるキャラクターグッズが発売され、以下の動画のように、大河ドラマの主役のコスプレをした「大河ドラマどーもくん」なども登場した。
また、全国各地の名産などとコラボした「ご当地どーもくん」も展開されている。
秋田のなまはげの格好をしたなまはげどーもくんや船員の格好をした神奈川のマドロスどーもくんなど、ご当地限定のどーもくんのグッズが人気になっている。
基本的に現地に行かないと購入することはできないのがご当地どーもくんだが、オークションサイトでストラップなどが出品されていることも多い。
雑学まとめ
どーもくんは日本よりも海外で人気という雑学についてご紹介した。元々は期間限定のキャラクターとして考えられていたどーもくんだが、現在はNHKを代表する人気キャラクターになった。
しかし、アメリカで人気になったことがきっかけで海外展開され、日本に逆輸入されて人気になったのだ。元々はネットで無断使用されたことを考えると、何が人気のきっかけになるわからない。