長時間のパソコンやスマホ操作が多い現代人は、こめかみが凝る人も多いという。
では、「なぜこめかみっていうの?」という質問に答えられるだろうか。
目を酷使する現代人にとっては、密接な関係を持つ場所であると言っても過言ではない「こめかみ」。今回は、その「こめかみ」の由来についての雑学を紹介してみよう!
【人体雑学】こめかみの由来は?
【雑学解説】こめかみの由来は日本人の食生活からきている?
日本人の食生活の中心となっている「米」を噛むと動くことから、「こめかみ」といわれるようになった。
顎を動かしてみると、「こめかみ」も動いているのがわかる。これは、「こめかみ」から下顎までを結ぶ側頭筋という筋肉があり、顎の動きに連動して「こめかみ」も動く構造になっているからだ。
こめかみはなぜ米に限定したのか?
いくら日本人の食生活の中心が米だとはいえ、他の食べ物でも顎を動かすことで動くじゃないか! と思うかもしれない。
しかしここでは、現代人の食べるような「ふっくらした白米」をイメージしてはいけない。この名前がついたころは、米を炊く調理道具が発達していない時代なので、「生の米」のことを指すのである。
そのため、生の硬い米をボリボリと噛むことで、他の食材よりも特に目立って動いていたと推測される。
米を噛むことで特に動く場所→米噛み→こめかみ
となったのは自然な流れといえるだろう。
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【追加雑学①】頭痛でこめかみを揉んではいけない!
頭痛が起こると、こめかみを揉んで痛みを和らげている人もいると思うが、実はこれはやってはいけないことだった!
頭痛、特に片頭痛が起きているときは、血管が拡張しているのだ。そんなときに、こめかみを揉んで血管を刺激すると、血管がさらに広がって痛みが倍増することもあり、危険が伴うという。
頭痛や片頭痛がひどいときは、マッサージをするのではなく、氷などで冷やして血管の拡張を抑えるようにしてみよう!
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【追加雑学②】こめかみは人間の急所のひとつ
顎を動かすだけで、「こめかみ」が動いているのがわかるということは、それだけその部分の骨が薄いと考えられる。
このことから、人間の急所のひとつともいわれ、打撃に非常に弱く、万一、何かがぶつかりでもしたら、脳震盪(のうしんとう)どころか、命にも関わる大事故になる。
小学生のころ、先生に怒られるとき、決まってグーの手でこめかみをグリグリされたのを思い出したが、これはかなり危険な行為といえよう。
とても痛かった体罰? のひとつだが、人間の急所のひとつをぐりぐりしているのだから、今考えると非常に恐ろしいことである。
雑学まとめ
こめかみの由来についての雑学を紹介してきた。現代人に小顔で顎が小さい人が多い理由は、柔らかいものばかり食べている食生活が原因に他ならない。ということは、顎が弱いのと同じく「こめかみ」も弱くなっていると考えられる。
それと比例してなのか、日本頭痛学会によると、片頭痛を持っている人は人口の5~10%にも及ぶそうである。もしかしたらこれは、「こめかみ」が弱くなっているのと関係があるかもしれない。
「こめかみ」の由来のように、今一度意識して硬いものを食べることで、顎や「こめかみ」を強くし、それと同時に頭痛も緩和される日がくることを祈るばかりである。