子供から大人まで愛されているゲームの1つ・ポケットモンスター。ゲームはもちろん、アニメも20年以上続いている人気作品だ。
作品にはボツ設定というものがあり、ポケモンにも同じようにいくつかボツ設定があった。その中の1つは、主人公サトシの相棒・ピカチュウにまつわるもの。
実は、アニメ版ピカチュウのある設定がボツになり、それが別のキャラクターに移された設定があるのだ! 今回は、知っているようで知らない、ポケモンにまつわる雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】アニメ「ポケットモンスター」のピカチュウは当初しゃべる予定だった
【雑学解説】声優の凄さからボツになった設定
サトシのピカチュウといえば、「ピカチュウ」などといった鳴き声しか出さない。しかし、当初のアニメ版ポケモンでは、メインキャラの1匹ということでピカチュウもしゃべる予定だった。どうしてボツになってしまったのだろうか?
ピカチュウのしゃべる設定がなくなったのは、ピカチュウ役の大谷育江の演技が凄かったから、という理由が挙げられている。
大谷育江が「ピカ」といった鳴き声だけで、ピカチュウの感情を表現できたために、「ピカチュウがしゃべる」という設定はボツとなったのだ。
この「ポケモンがしゃべる」という設定は、敵役であるロケット団のポケモン・ニャースへと受け継がれたという話もある。
また、「大谷育江の演技が良かったから」という理由の他にも、「ポケモンストーリー」という書籍にて、湯山監督がこんなことを語っている。
ピカチュウは喋っちゃダメっていう設定を石原さんと田尻さんからもらっていたんですけど、サトシと旅をするわけですし、やっぱり喋らせたいっていう話をしたら、じゃあ喋っていいっていうことになったんです。
でも、やっていくうちに、やっぱりポケモンは動物なんだとどんどん思うようになってきた。
だからピカチュウも、喋っちゃうと、動物じゃなくてピカチュウという動くキャラクターになってしまって、それはすごく気持ち悪い感じがしたんです。逆に、ピカチュウのかわいさを殺いでしまうような気がしたんです。
だから、やっぱり喋るのはなしだねっていうことになったんです。
「ポケモンストーリー」より
設定的にも、ピカチュウがしゃべることに無理があったのだろう。
しゃべるピカチュウ…鳴き声でコミュニケーションができるというのが当たり前となっているので、なんとも想像しにくい…。ピカチュウがしゃべらなくなったことで、ときにコミカルなジェスチャーをすることもあるので、しゃべらなくなって正解だったかもしれない。
それにしても、鳴き声だけでピカチュウの感情を表した大谷育江の、声優としての凄さを感じさせるエピソードだ。
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【追加雑学】ピカチュウはケチャップが好き
追加雑学として、ピカチュウの好きなものに関する話をしよう。実はピカチュウはケチャップが好きという設定を知っている人はいるだろうか?
「ピカチュウがケチャップ好き」という設定が初めて出てきたのは、アニメ無印版の42話「たいけつ! ポケモンジム!」。サトシたちが立ち寄った街のレストランで、オムライスを食べる場面がある。
そこでピカチュウはケチャップと出会い、ケチャップの味の虜に! そのあとも、ケチャップを抱えて歩くシーンを見ることができる。
しかし、かまきりポケモンのストライクにケチャップの容器を切られてしまい、泣いてしまうというオチが…。ケチャップに夢中になるピカチュウが可愛らしいので、見る機会があったらぜひ見てほしい。
この話以外にも、たまにピカチュウがケチャップ好きだということを思わせるシーンが出てくることがある。
このケチャップ好きの設定を受けてか、ケチャップメーカーのカゴメとコラボキャンペーンが行われたり、ケチャップが好きなピカチュウの食玩が出たりしたことがあった。
意外にもケチャラーなピカチュウ。この話を書いていると、私も思わずケチャップを使った料理を食べたくなってきた。
雑学まとめ
ピカチュウは、最初しゃべる予定だったという雑学を紹介した。今となっては衝撃的な裏話だが、設定に無理があったことや、声優・大谷育江の演技力によってこの設定はボツとなった。
もしもピカチュウがしゃべったら…プリキュアなどに出てくる妖精のようなキャラクターになっていたような気がする。
ピカチュウは、限られた鳴き声やジェスチャーで感情を表すのだから、愛らしく思えるのかもしれない。
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