アニメ「ポケットモンスター」にて、主人公のサトシたちに立ちはだかる敵役といえば、ロケット団だ。彼らは基本的にひもじい生活をしながら悪事を働いており、時にはバイトをすることもあった。
そんな彼らだが、青髪が特徴的な男性・コジロウは、贅沢の出来ない今の生活とは真逆の人生を送っていたことは知っているだろうか? 今回は、そんなコジロウに関する雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】「ポケットモンスター」の悪役・コジロウはお金持ちのお坊ちゃんだった
【雑学解説】息苦しい生活が嫌で家出!
実はコジロウはもともと、お金持ちの家庭に生まれたお坊ちゃんだった。コジロウの過去が回想されるシーンでは、お坊ちゃんにふさわしい上品な服装を着ている。
彼の実家がどのくらいお金持ちかというと、大理石でできた家のほかに、故郷のカントー地方や「ダイヤモンド・パール」の舞台であるシンオウ地方に別荘を持っているほど。
これだけでも結構なお金持ちということが分かるが、「子供のころに本物のロケットを買ってもらった」と語ったこともある。ロケットを買うことができるとは、現実世界の富豪もびっくりなお金持ちっぷりかもしれない…。
しかし、お金持ちだから良いとは限らない。お坊ちゃん時代のコジロウにはなんと23人の家庭教師がおり、分刻みのスケジュールを過ごす日々だった。
さらに彼には許嫁(いいなずけ)もいたのだが、これがとんでもなくキツい性格。その最たるエピソードは、コジロウの家で飼われている犬ポケモンのガーディが嫌いだから、猫ポケモンのエネコに変えてくれというワガママだろう。
お金持ちゆえの生活とキツすぎる性格の許嫁に嫌気がさし、ついにコジロウは家出。その後彼がどう生きたかは描かれていないが、紆余曲折あってロケット団に入ったというわけだ。
アニメなどで、「家がお金持ちだけど、お金持ちの生活が嫌になって逃げだした」という展開はよくある。コジロウもその1人だったことを知った時は、とても意外に思った。
今はお金持ちとは程遠い生活をしているのだが、彼にとっては今の生活の方が大変ながらも自由で、気が楽なのかもしれない。
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【追加雑学】女装が原因で、海外では放送見送りに?!
ロケット団は時に変装をして主人公のサトシたちの前に立ちはだかるのだが、なぜか性別が逆転していることが多い。つまり、女性であるムサシが男装を、男性であるコジロウが女装をすることが多かったのだ。
特に初期からアドバンスジェネレーション(「ルビー・サファイア」のアニメ版)にかけては、よく女装をしていた。しかし、その女装が原因で、海外では放送がお蔵入りになったことがある。
それが、第18話「アオプルコのきゅうじつ!」だ。この話では水着美女コンテストの展開があり、そこにロケット団の2人が乱入。
…ここで違和感を持たないだろうか? ムサシはまだわかるのだが、コジロウも参戦しているのだ!
コンテストは「水着美女」コンテストである。男性であるコジロウはどんな格好で乱入したのかというと、なんとビキニ姿! 下半身はパレオでごまかしているが、びっくりするのは上半身。
そこには無いはずの胸があった…。しかも、結構な巨乳。
もちろんこれはギミックで、風船のようなものに空気を入れているだけである。しかし、この女装姿が生々しすぎたためか、海外では欠番扱いとなってしまった…。アニメスタッフさん、やりすぎだ…!
女装に関しては、時代的なものもある。日本ではギャグで済ませられるが、海外ではとんでもない表現になってしまうことも。これは文化や考えの違いだから仕方がない。
アニメ「ポケットモンスター」で欠番扱いとなった回としては、光の演出によって多くの視聴者の体調に影響を与えたポリゴンの話が有名だが、海外でもまた1つ欠番扱いが増えてしまったわけだ。
多分コジロウに女装趣味があるわけではないと思うのだが…。端正な顔立ちに何を着ても似合うコジロウだからこそ、できた芸当なのかもしれない。いや、それ以前に公式が遊びすぎているのだろうか。
雑学まとめ
今回はロケット団の1人・コジロウについての雑学を紹介した。悪役キャラといっても、過去にはいろいろあるものだ。コジロウの場合は、息苦しいお金持ちの生活が嫌になって、逃げだしたというものだった。
お金持ちキャラとしてはありがちな設定だと個人的に思うが、彼はとても憎めないキャラクターなので、「そうかそうか」と同情してしまう。
ひもじい暮らしだったり、ピカチュウの10万ボルトで飛ばされたりするが、今の生活の方が彼にとっては気楽なものなのだろう。