「名探偵コナン」には、さまざまな警察関係のキャラクターが出てくる。中でもレギュラー的に登場するのが、目暮警部と高木刑事だろう。
実は、高木刑事はアニメ版から漫画版に逆輸入されたキャラクターであることを知っているだろうか? ただのモブ(脇役)刑事だったはずのキャラクターが、今ではレギュラーキャラに昇格しているのだ。
今回は、そんな高木刑事にまつわる雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】「名探偵コナン」の高木刑事は、アニメ版から逆輸入されたキャラ
【雑学解説】声優のアドリブから偶然生まれたキャラクター
「名探偵コナン」の高木刑事といえば、目暮警部と同じくらいの登場回数の多さをもつ警察関係者のキャラクターだ。
そんな高木刑事が初めて登場したのは、アニメ版第66話「暗闇の道殺人事件」。当初は事件経過を伝えるための名無しのモブキャラだった。しかし、この名無しのモブキャラに、名前が与えられたのだ。
どういうことかというと、目暮警部役である声優の茶風林(ちゃふうりん)氏が「君、名前は?」とアドリブで名前を尋ねてきたのだ。
そのアドリブを受けたモブ刑事役の声優・高木渉(たかぎわたる)氏が、思わずアドリブで「高木です!」と答えたために、モブ刑事は「高木刑事」という名前を与えられたというわけだ。
当初は重要なキャラではなかったので、名前は何でもよかったらしい。そして、モブ刑事=高木刑事というのが定着したため、フルネームも声優と同じ「高木渉」となったのだ。
そして、原作の漫画版に逆輸入され、今では警察関係のレギュラーキャラとしてファンに親しまれている。
もしも茶風林氏がアドリブで名前を尋ねなかったら、「高木刑事」というキャラクターはモブキャラの1人に過ぎなかったままだろう。そう思うと、なかなかのナイスアドリブである。
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【追加雑学】声優・高木渉は「プリキュア」でもキャラに影響を与えている
声優の高木渉氏に関するトリビアを、1つ紹介しよう。
高木渉氏は、アドリブの多い声優だ。そのアドリブの良さから、1人のアニメキャラクターの扱いを変えたことがある。
それが、「プリキュアシリーズ」の1つ「Yes! プリキュア5」の敵キャラクター・ブンビーだ。
「Yes! プリキュア5」には、「Yes! プリキュア5 Go Go!」という続編があるのだが、当初ブンビーは続投する予定はなかった。
しかし、高木渉氏がブンビーの演技でアドリブをよく使ったことで、ブンビーが「憎めない魅力あふれる悪役」になった。もちろん、大人から子供まで人気のあるキャラクターにもなっている。
それはシリーズを構成していた担当者も一緒で、「このまま退場させるのは惜しい」ということから、「Yes! プリキュア5 Go Go!」のシナリオを変えてブンビーを続投させたのだ!
さらにブンビーは、約10年後の作品である「HUGっと! プリキュア」にもゲスト出演。プリキュアスタッフに愛されていることが分かる。
ブンビーが、視聴者はもちろんスタッフにまで愛されるキャラクターになったのは、声優・高木渉氏のアドリブの良さだ。
アドリブはその場で即興的に考えて出すセリフ…人によっては難しい技術だ。そう思うと、高木渉氏の声優としての凄さを感じる。
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雑学まとめ
「名探偵コナン」の警察関係キャラの1人である高木刑事は、もともと名前のないモブだったという雑学を紹介した。しかし、とっさのアドリブがきっかけで、彼は名前のある「高木刑事」として親しまれるようになった。
厳密にはきっかけを与えたのは目暮警部役の茶風林氏だが、高木渉氏が「高木です!」と答えたことで、名前が付けられた。
そして、原作の漫画版に逆輸入されて親しみあるキャラクターになっているのだから、創作キャラクターには何が起こるか分からないものである。