みなさんのなかには学業や仕事、あるいは趣味などが大変充実していて、「一日24時間では全然足りない!」という人も多いだろう。
一方で、「いやいや…一日が長すぎてつらい…」と考えている人もいることだろう。「24時間」という長さは、それについてどう考えているかにかかわらず、基本的には一定である。
充実感とか多忙さとか、あるいはその逆で、マンネリ感とか新鮮味のなさなどで、時間をどのように感じているかが変わる。もちろん、そのほかにも、もっともっと心理的な要因もあるだろうし、経験的なものをあるだろう。
しかし…「一日」という単位は実は一定ではないことをご存じだろうか…。しかも、一日が24時間よりも長い星が地球のすぐそばにある! それは月!
ということで今回は、月の時間に関する雑学を紹介していこう!
【宇宙雑学】月の一日は約655時間
【雑学解説】一日の長さは自転周期に影響される
一日なのに27日…。ちょっと何をいっているのかわからない…。一日なのか27日なのか、どっちなんだ!
もちろんこれはどちらも正しい。単純に地球の一日と月の一日の長さが違うのだ。言葉にするのは簡単だけれど、感覚としてはなかなか理解しにくい…。
そもそも、一日はどうやって決められているのか。法律? 条約? それともただの慣習? どれも違う!
一日は太陽が一番高いところまで昇り、沈んでいき、そしてまた同じところに昇るまでの時間で決められる。これは、星が1回転する時間、自転周期に影響されているのだ。
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自転とは、物体そのものが回転軸をもって回転すること。地球の場合は地軸を中心にして回転することだ。自転することで、太陽の方角を向く面と太陽の陰になる面ができる。これが昼と夜である。
そして地球は約24時間で1回転する。つまり、同じ場所にずっと立っていたら、約24時間で太陽が同じ位置に戻ってくる。これを一日としているのだ。だから、月は約655時間で1回転するということ。
ちなみに、天体そのものが回転することと、天体が太陽の周りを回ることは違うので注意だ。天体が太陽の周りを回ることを公転といい、これは一年の単位の元になるぞ!
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【追加雑学①】月の寒暖差はやばい
地球にあって、月にないものはたくさんある。環境面でいえば、月には大気がない。大気とは惑星の周りにある気体のこと。これが実はかなり重要な役目をしているのだ。その中の1つに、地表を適度な温度に保つというものがある。
いいかえれば、大気がないと適度に気温を保つことができないということだ。
だから月の寒暖差はやばい。えげつないといっていい。
なんと…だいたい昼の気温110℃・夜の気温-170℃くらいになる。バナナで釘をうてるどころの話ではないな…。一歩外に出ただけで凍りつきそう…。
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でも、気温110℃は地球上にも存在する!
単純比較はできないけれど、銭湯などにあるサウナは高いところだと、110℃くらいに設定されているところもあるのだ! 月の気温を体験したければ、サウナにいこう!
【追加雑学②】一日が一年よりも長い星がある
なんと、一日が一年よりも長い星が存在する!
それは…水星。
水星は地球換算で一年の長さが88日に対して、一日の長さが176日! 二年で一日! ということは…毎日二年ぶんのお年玉がもらえるということだな! 水星…素晴らしいじゃないか!
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。月の一日がここまで長いとは…。いつか未来で人類が月に住むようになったら、時間の感覚が変わってくるな…。
「これ明日までやっておいて」なんていわれても、約655時間あるのだから、めちゃくちゃ怠けてしまいそうだ。
土日休みとか3連休なんか、今の長期休暇よりも長くなるのだから、宿題の量も仕事の量もかなり増えるのだろうか…。
人の噂も七十五日…約49,125時間…地球換算で約1819年…死ぬまでどころか子孫まで噂されるのか…悪いことはできないな…。