洗濯物。それは、毎週あるいは毎日の家事のひとつ。洗濯機に汚れた衣類と洗剤をいれて、スタートボタンを押す…たまに手洗いをすることもあるが、日本での洗濯方法はせいぜい洗濯機と手洗いの2つだけだ。
ところがお隣の国・韓国にはちょっと意外な洗濯方法があるらしい。この方法、どうやら予想以上のメリットがあるようで…? この雑学記事を読めば、あなたも洗濯マスター?!
【世界雑学】韓国では洗濯物を煮る!?
【雑学解説】韓国では綿100%の衣類・小物は、煮て洗濯する
韓国の一部地域には、昔からの知恵で、洗濯物を煮てきれいにする習慣があるらしい。韓国語には、洗濯物を煮る(パレル サルダ)という言い回しもある。
では、どんなものを煮洗濯するのだろう? 調べてみると、4種類ほどあるようだ。
- 台ふきん
- 白い下着などの衣類
- タオル
- ベビー用品
中でも、ベビー用品は今でも煮る人がそれなりにいるらしい。
煮るメリット
メリットはというと、3つほどある。その3つとは…
- 殺菌できる
- 消臭効果が期待できる
- 漂白したように白くなる
煮沸消毒は聞いたことがある人も多いだろう。哺乳瓶などを熱湯で煮ることで殺菌する方法だ。
それと同じように、煮洗濯でも雑菌を落とすことができるのだという。そうすることで、部屋干しの嫌な匂いの防止にもなるらしい。
梅雨の時期や冬場はなかなか洗濯物を外に干せないことも多いから、これはなかなか嬉しい効果ではないか…。
さらに、汗染み・黄ばみ・黒カビなどもとれるため、漂白剤なしでも真っ白になるという。
煮るデメリット
良いことがたくさんあるようだが、反対にデメリットは…
- 色落ちする
- 高温で煮るので、生地を痛める
こういうわけで、煮洗濯するのは丈夫で色落ちの心配のない、綿100%の白いものが中心だとか。なるほど、さっき確認した4種類はどれもこの条件に当てはまるものが多いかもしれない。
ちなみに煮洗濯の手順は、軽く手洗いした洗濯物を洗剤と水を入れた鍋に入れて30~60分煮るだけ。少し手間だが、手順そのものはいたって簡単だ。
シンプルだけど、効果は抜群。先人の生活の知恵には驚かされる。
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【追加雑学①】煮洗い専用の鍋も売られている?
この煮洗濯、主に大きな鍋で煮るのだが、ひとつ問題がある…そう、吹きこぼれるのだ。
この些細だが厄介な問題を解決する商品が韓国にはあるという。それは、煮洗い用の鍋「パッレソッ」だ。
この鍋は大きなステンレス製のもので、吹きこぼれを防止するために、落し蓋のような部品がある。その蓋には工夫がしてあり、鍋内の液体が循環するように穴のあいた筒がついている。
この商品の価格は、およそ2,000~3,000円くらいである。
このパッレソッの販促ビデオを発見した! 韓国語のみだが、鍋を使った煮洗濯の様子がよく分かる。
これは、韓国ソウルにある鍋メーカーが作ったものだ。筒にあけられた穴をとおって洗濯液が見事に鍋の中を循環している様子を確認できる。
そこまで高くもないので、せっかくだから買って試してみたいような気もする…。
【追加雑学②】洗濯機にも煮洗いモードがある?
しかしだ、鍋で煮るのは、忙しい現代人には少しスローすぎるのではないか。
そう思って調べてみると、家庭用洗濯機にも煮洗いのコースがあるものがあることが分かった! 単なる高温での洗濯は欧米の洗濯機でも出来るが、調べた限りでは、煮洗いというコースがあるのは韓国だけのようだ。
それもLGやサムスンといった大手企業の出しているドラム型洗濯機に付いている。これならば、ずっと鍋をみている必要もなく、楽に煮洗いができるというものだろう。
無論、すべての洗濯機に付いているわけでないが、市販されている家庭用洗濯機にも専用コースがあることからみて、煮洗いは韓国では市民権を得ているようだ。
雑学まとめ
今回は、おとなりの韓国の洗濯文化についての雑学を紹介した。韓国には、洗濯物を煮て殺菌・消臭・漂白するやり方があることが分かった。
世界は広し。今度の洗濯は、韓国風に鍋で煮てみても面白いかもしれない。
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