わたしは結婚もしていないので気持ちは分からないが、毎年多くの夫婦が離婚しているようだ。わたしは今20代後半であり、友達の結婚ラッシュの真っただ中だが、こうした友達の夫婦たちもいずれは離婚してしまうのか…? と、考えてしまう。
まあ夫婦2人で決めることだから致し方ないだろう。と考えていたら、相手の同意がなくても離婚できる方法があるらしい。そんなことできるのか。気になったので今回の雑学ではその離婚方法について調べてみた。
【ルール雑学】相手の同意がなくても離婚できる方法は?
【雑学解説】民法から学ぶ離婚方法
前提として、まずは2人の話合いが必要だ。パートナーに離婚したい旨を伝える。しかし話し合いがこじれ、どうしても話が前に進まないとなったら、弁護士に依頼して裁判となるのだが、民法で定められた離婚要因があれば、相手の合意がなくても裁判で離婚が認められるという流れ。
そして、民法770条1項で決められている離婚原因とは以下の5つだ。
- 配偶者に不貞行為があったとき
- 配偶者から悪意で遺棄されたとき
- 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
- 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
- その他婚姻を継続しがたい重大な理由が存在するとき
「不貞行為」とは配偶者以外の人と性的な関係をもつことだ。簡単にいえば、不倫のことだ。芸能人の不倫が連日のようにマスコミをにぎわせているが、不倫をしてしまうと離婚を切り出されても応じるしかないのだ。
ちなみに異性に限らず、同性とのあいだでも不倫は成立する。実際に不倫をされたら、相手が異性の場合と同性の場合では、どちらがショックを受けるのだろう…。一概にはいい切れないところだと思う。
「悪意の遺棄」とは、夫婦の同居義務・協力義務・婚姻費用分担義務のいずれかを満たさないことだ。知らない人も多いかと思うが、夫婦になるとこれらの義務が発生するのだ。つまり別居状態では、夫婦の同居義務を果たしていないので、合意していなくとも離婚が認められやすいのだ。
「その他婚姻を継続しがたい重大な理由」には、暴力や暴言・モラハラなどさまざまな事情が考えられる。
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【追加雑学①】離婚原因で一番多いのが「性格の不一致」
厚生労働省の調べでは、近年では日本の夫婦の3割(25万組)が離婚するといわれているが、離婚する原因で一番多いのは「性格の不一致」である。
最高裁判所が開示している、平成27年度の司法統計調査を参考に出されたアンケート結果によると、男女両方とも離婚の要因で、性格の不一致が第一位になっている。
離婚の申し立てが67,779件のなか、夫が11,277件、妻が21,446件、性格の不一致を離婚原因に挙げている。
実際に結婚して一緒に住んでみたら、今まで発見できなかった短所が発見されたり、今まで見過ごしていた短所も見過ごせなくなってしまうのだろう。
【追加雑学②】卒アル写真で笑顔でない人は離婚率が5倍
アメリカの心理学者ハーテンステインさんが執筆した「卒アル写真で将来は分かる予知の心理学」によると、卒アル写真で満面の笑みを浮かべていた人に比べて、さほど笑っていなかった人の離婚率は5倍にあがるとのこと。
これはさまざまな年代の男女、650人以上の卒アル写真を集め、口角の上がり具合などから笑顔の度合いを点数化して、結婚生活がどうなっているのか調べたものだ。
一見信じられないが、結婚生活においては笑顔が重要だということだろう。
雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回の雑学で説明してきたように、相手が同意していなくても離婚が可能な方法はある。だけども、一度は愛し合った夫婦だ。裁判で離婚を争うようにはなりたくないものだ。
出来ることなら話し合いで、というか離婚しない方向でもっていきたいと思うが、そこは理想論。気持ちが離れてしまうのはどうしようもないのだろう。わたしも離婚しないよう、結婚相手選びは慎重にしようと思った。
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