人類にとってなくてはならない食材原料「小麦粉」。麺類やパンはもちろん、クッキーなどのお菓子も小麦粉がなければ作ることはできない。現代人は小麦粉がなければ何を食うのかというくらい、小麦粉に頼った食生活をしている。
そんな小麦粉だが、どんな容器で売られているかご存知だろうか。料理好きの人はすぐにピンとくると思うが、そう紙袋だ。筆者もときおり料理をするので、小麦粉を買うのだが、昔からどうして紙袋なのかと不思議に思っている。
紙袋だと破れてしまって床にぶちまけてしまうこともあるし、ビニール袋などに小分けして売ってくれたらさぞや便利なのに…。だが、小麦粉といえばどの商品でもだいたい紙袋ということは何か理由があるのかもしれない。
【食べ物雑学】小麦粉が紙袋に入っている理由とは?
【雑学解説】小麦粉は紙袋に入れないと固まる…!
調べてみると、小麦粉が紙袋で販売されているのはちゃんとした理由があった。それは小麦粉は密閉された状態だと固まりやすく、湿気によって傷んでしまう性質だからというもの。そのため、ビニールやポリ袋ではなく、通気性のいい紙袋に入れられている。
固まりやすいというのは小麦粉の主成分である「グルテン」の特性で、外気に触れていないと品質を落としてしまうそうだ。また、生鮮食品のようにすぐに腐ってしまうことはないが、長期にわたって湿気に触れると異臭の原因となってしまう。
現代で市販されている小麦粉は紙袋に通気性の良い素材を選び、湿気を抑える加工をしているらしい。うーむ、ただの紙袋だと思っていたが、そんな細工がされていたとは驚きである。
ちなみに小分けしたいときは専用の保存容器を使うと便利とのこと。実際に探してみるとコショウのように振り掛けられる機能性にすぐれた容器もあった。
その様子は以下の動画で確認できるので、ぜひ見てみてほしい。
小麦粉をこんなに手軽に扱えるとは時代は進化しているものである。小麦粉の謎の解明と共にお得な情報を仕入れることができたので、調べてみてよかったと思う筆者であった。
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【追加雑学】小麦粉は「メリケン粉」と呼ばれていた
ところで、皆さんは「メリケン粉」という言葉をご存知だろうか。
これは今回の本題である「小麦粉」のことである。一見、変わった名前なのでメーカーの商品名にも思えるが、そうではない。昔は小麦粉を総して「メリケン粉」と呼んでいたのだ。
これはアメリカから小麦粉が入ってくるようになった、明治時代にできた言葉といわれている。勘の良い人はもうおわかりだろうが「メリケン」とは「アメリカン」がなまったものだ。「アメリカン→メリカン→メリケン」といった感じだろう。
筆者も子供のころはメリケン粉と呼んでいたので、読者の皆さんもいまだにそう呼んでいる人がいるかもしれない。ただ、こういった言葉も徐々に使われなくなっているので、もはや雑学というレベルだろう。ぜひ、覚えておいてほしい。
小麦粉の雑学まとめ
今回の雑学では小麦粉に関する疑問を解明してみた。小麦粉の保存に通気性が必須だったとは初耳である。皆さんも小麦粉の保存方法には気を使ってみてほしい。
ちなみに、筆者が一番好きな粉物料理はたこ焼きだ(一緒にたこパする友達がいないので滅多に作らないが…)