贅沢〜！甲子園球場で運動会をする小中学生がいる【動画あり】

阪神甲子園球場

「阪神甲子園球場」といえばあなたは何を思い浮かべるだろうか？　やっぱり春・夏に行われる高校野球！　青春をかけた、熱い熱い高校球児たちの姿を思い浮かべる人が多いのではないだろうか？

それこそ「甲子園の土を踏む」ことに青春のすべてをかけ、そこで優勝することに命さえもかけているのではないかというその熱い姿に、思わず涙しているという人もいるだろう。毎年テレビで観ている、もしくは毎年欠かさず現地で観戦しているという人もいるかもしれない。

だが実は、「野球なんて観たこともしたこともない」けれど、毎年その「憧れの甲子園」の土を踏んでいる人がいるのを皆さんはご存じだろうか？　今回はそんな驚きの雑学をご紹介していくぞ！

【生活雑学】西宮市の小中学生は阪神甲子園球場で運動会をする

おばあちゃん

甲子園＝高校野球ってイメージだけど、運動会も行われてるらしいよ。

孫ちゃん

へぇ～。どこかの会社の運動会とか？

おばあちゃん

いやいや、西宮市の小中学生が甲子園で運動会をするみたいだよ。

孫ちゃん

あ、甲子園球場のある市だから？わ～なんかうらやましいな！

【雑学解説】西宮市の小中学校は1年に2回運動会がある！？

西宮市の小中学校の運動会だが、実は1年にこの1回だけというわけではない。まず各学校でそれぞれの運動会を行ってから、西宮市の公立の小学校・中学校の生徒を集めてそれぞれ合同で行われるのが、この甲子園球場での運動会である。

この運動会、小学生は6年生だけが集められる。その名も西宮市立小学校連合体育大会。略して「小連体」と親しみを込めて呼ばれている。

孫ちゃん

あ、私も小学校のころ同じようなのがあったよ。「連合運動会」って名前だった。

中学生は3学年とも参加することになっていて、名前は西宮市立中学校連合体育大会。こちらは略して「中連体」だ。なんとも贅沢なことに、西宮市に住んでいる子どもや保護者にとっては毎年当たり前の行事になっている。

小連体ではどんな競技をするの？

こちらは組み立て体操やダンス、学校対抗のリレーと競技自体はいたって普通である。しかし、特別なのはなんといってもその演技を一緒にする人数である。

孫ちゃん

私のときは陸上競技だけだったけど、西宮市のは組体操とかダンスとか、学校で普通にやる運動会と同じようなプログラムなんだね～。

まず組み立て体操は西宮市の公立のすべての小学校が4つのブロックに分かれて披露。各学校での運動会よりも大人数になった分、もちろん迫力もアップしている。

おばあちゃん

人数が多いと見応えがありそうだねぇ。

そして各学校で選ばれた代表たちによる本気のリレー。最後にはなんと全生徒がグランドに降りてダンスを踊る。あの広々としたグラウンドで甲子園の土を踏みしめながら、この大人数での演技は、6年生といえどもまだまだ小さい小学生にとっては、忘れられない思い出になるのではないだろうか。

中連体ではどんな競技をするの？

こちらも普通の運動会のように、徒手体操や組み立て体操、ダンスや学校別リレーなどが行われる。

小連体と同じく、学校対抗のリレーはみんなかなりの熱の入り具合。中学校にもなれば陸上部の精鋭たち同士の対決になることも少なくない。なかなかの見ごたえである。

孫ちゃん

リレーって応援する方もなんか燃えちゃうんだよね～。

続いてダンスだが、こちらは西宮市の1・2・3年生の女子はそれぞれ学年ごとに西宮市で決められたダンスを練習してきている。中連体ではそれを各学年全員が整然と踊るのだから、中学生といえどもかなりの素晴らしさである。

徒手体操・組み立て体操も同じくである。組み立て体操などは、大きなピラミッドや大人塔があのひろいグラウンドにいくつも立ち上がるのだから、感動して涙する人も見かけるほどだ。

こちらは組み立て体操の様子だ！　甲子園のグラウンドを覆い尽くすほどの人数で行う体操は壮観だ。

孫ちゃん

入場のところですでにちょっと圧倒されちゃうね。

おばあちゃん

ピラミッドもすごいよ。怪我の危険もあるから指導する先生も大変だろうねぇ…。

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【追加雑学】競技以外の見どころ

生徒たちの競技以外に、保護者によるダンスも披露されているようだ。こちらもかなりの大人数で行われ、迫力満点。

おばあちゃん

保護者のダンスなんてなかなか聞いたことないねぇ。

孫ちゃん

みんな家で必死に練習するのかな。

西宮市出身の保護者は、学生時代の小連体・中連体を思い出して感慨深い気持ちで踊っているにちがいない！　出身地の違う人にとっても、きっと印象深い良い思い出になるのではなかろうか？　親になってからもこういう機会があるというのは滅多にないことである。

1番の見どころ！？生徒たちが魅せる人文字

それ以外にも中連体では各学校の生徒たちによる人文字が行われる。これが1番の見どころでは！？　というほど熱の入ったものなのだ。

スタンドにぴったりと並んだ各学校の生徒たちが魅せる整然とした人文字。しかもこれは各学校とも校歌を歌いながら披露をする難易度の高いものだ！

ここまでの演技ができるようになるまで、各学校でそれぞれ汗を流し、練習してきた努力の結晶である。そして各校の人文字の演技が終わったあとには、その素晴らしい演技を称えて他校の生徒と保護者から惜しみない盛大な拍手が沸き起こる。

ここまで学校行事で熱くなれるのは、西宮市の中学生だけなのでは！？　と思わず思ってしまう。

雑学まとめ

今回の雑学はいかがだっただろうか。

実は、何を隠そう私も小さい頃から西宮市民。つまり小連体・中連体をずっと経験してきているのだ。

おばあちゃん

おや、そうなのかい。それはいい経験してるねぇ。

孫ちゃん

絶対盛り上がるよね。うらやましいな～。

その当時は甲子園球場になんの思い入れもなかった私だが、今になってみるとあれだけの大人数で、熱く何かを作り上げるという意味ではかなりいい経験・思い出をもらったと思っている。西宮市外の方たちにとっては「ズルい」と思われるかもしれないが、ぜひ今後も続いてほしいイベントである。