忙しいときに料理をしていて、うっかり包丁で指を切ってしまったことはあるだろうか。主婦だったら多くの人が、あーあるある! というだろう。特に忙しい朝、朝食やお弁当を作っているときにやりがちなのだ。
そんなときに手っ取り早く止血して、一刻も早く時間のロスを取り戻したいアナタ。実は台所にある意外なものがこの窮地を救ってくれる。それは、砂糖だ。え? あの甘い砂糖が傷に効く?
傷口に塩という言葉はあるけれど、砂糖は聞いたことがないと思われるかもしれない。今回はそんな砂糖の知られざる効果についての雑学をご紹介するぞ。
【人体雑学】切り傷に砂糖を塗ると血が止まりやすい
【雑学解説】砂糖には抗菌作用がある!
砂糖というと、摂り過ぎると太るとか身体に良くないというイメージが強いだろう。また砂糖は甘いのでアリや虫を呼び寄せるから、なんだか菌も繁殖しやすいのではないかという気もする。
しかし実際には、砂糖には驚くべき抗菌作用があるというのだ。アフリカでは古くから民間療法として砂糖が傷に使われてきた。でもそんな異国の伝統的な治療法を信用していいのか? 何か呪文や儀式が必要なのでは?
心配はご無用だ。ここ数年で研究が行われ、砂糖には優れた防腐作用・抗菌作用・細胞を回復させる作用があるという臨床結果が出ている。また実際にヨーロッパなどの病院で、褥瘡(じょくそう)や切断の傷面などの慢性的な傷の治療に砂糖が使われている。
砂糖には水分を吸収する性質があり、まずそれによって止血効果が働く。さらに水分を奪うことで菌を殺し繁殖を防ぐ。そして砂糖の糖分によって、細胞が活性化され、傷の治癒を早める効果もあるのだ。特に血管の再生に貢献するようである。
砂糖による治療は、医薬品が手に入りにくい発展途上国で抗生剤の代わりになることが期待されている。また、抗生剤が効かない菌に対しても効果があると見られ、先進国でも有用性が注目されている。
実際に傷に砂糖を塗る方法だが、まず傷口をきれいな流水でよく洗い少し押さえてから、砂糖を傷口にすり込んで絆創膏をはっておく。砂糖は上白糖がいいようだ。また水分をめいっぱい吸収すると効果がなくなるので、湿ってきたら取り換える必要がある。
ただし家庭では間違った方法によって、かえって感染の危険が高まる場合もあるので、少しでも異常が見られたり、治りが悪いようならすぐに病院で診てもらうのがいいだろう。
あくまで軽い傷に有効な対処法だと覚えておこう。しかし身近過ぎる存在の砂糖が、こんなに優秀だとは思ってもみなかったぞ! ただの甘い誘惑を仕掛けてくるダイエットの敵だと思っていたことを許してほしい…。
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【追加雑学①】砂糖には美肌効果もある!?
砂糖に抗菌作用があるというのは驚きだったが、さらに意外なことに、砂糖にはスキンケア効果もあるという。実際砂糖洗顔なるものがひそかに話題を呼んでいる。その名の通り、砂糖水で顔を洗うのだ。
方法は、洗面器に500mlほどの水かぬるま湯に大さじ3杯の砂糖を溶かし、何回か顔を洗う。少し置いてから、流水で洗い流す。砂糖は吸水性と保湿性が高いため、肌を柔らかくモチモチにする効果がある。
コストをかけずに手軽に美肌が手に入るなんて、砂糖だけにまさに甘い話ではないか! でも試してみる価値はありそうだぞ。
【追加雑学②】砂糖以外にも効果のある天然の治療薬
身の回りには他にも天然の治療薬がある。砂糖と同じく甘い蜂蜜にも強い殺菌効果があるといわれている。さらに、ラベンダーやティーツリーなどの天然のアロマオイルも香りの癒し効果だけでなく、傷の治癒も促進する。
自然の恵みによって傷が癒されると思うとなんだか心も癒されるのではないか。心と体は結びついているので、ヒーリングケアによっても回復が早まるのかもしれない。
雑学まとめ
今回は傷口に塩ではなく、傷口に砂糖という新常識についての雑学をご紹介した。科学が進歩した現代にあって、医療現場で実際にその効果が認められている砂糖。ただの甘いおデブの元凶ではないぞ!
今後災害時などにも薬の代用として活躍するかもしれない。これからの砂糖の快進撃に注目だ!
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