「スーパーで買ったバナナが甘くない!」という経験はないだろうか? しかも、そういうときに限って2房くらい買っていたりする…。
そんなときは、バナナをお湯に漬けると良いらしい。これが本当ならはずれバナナに当たってしまったときも安心だ。今回の雑学では、バナナを甘くする裏技を紹介していくぞ。
【食べ物雑学】バナナはお湯に浸けると甘くなる
【雑学解説】お湯に浸けるだけでバナナの糖度が5度上がる
さっそくやり方から紹介していこう。用意するのは以下の4つだ。
- 甘くないバナナ
- バナナが入るサイズの容器(ボールなど)
- 40~50℃のお湯
- ストップウォッチ(あると便利)
たったのこれだけである。では、次にやり方を解説していく。
- 容器にお湯を入れ、房からとった状態のバナナを投入する
- 5分間そのまま放置しておく
- バナナを取り出し、常温で1時間放置する
以上である。
5分間お湯に浸けることで糖度が2度上がり、さらに1時間放置することで糖度がもう3度上がる。つまり、この裏技を使うだけでバナナの糖度が5度も上がるというわけだ!
こちらは、実際にこの裏技を実践している動画である。
バナナの酸味がやわらぎ、ねっとりとした甘いバナナに大変身した! バナナを切ってもベチャベチャになっている様子はないし、見た目もおいしそうだ。
なぜこのようなことが起こるかというと、バナナに含まれる「アミラーゼ」という消化酵素が深く関係している。バナナはでんぷん質を多く含む食材なのだが、アミラーゼによってそのデンプン質を糖に変えることができる。
そのアミラーゼがもっとも活性化するのが40~50℃の環境なのだ。つまり、バナナをお湯につけるだけでアミラーゼが活性化して糖度が上がる…というメカニズムである。
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【追加雑学①】バナナをお湯に浸けるときの注意点
バナナをお湯に浸けるときの注意点をお伝えしておく。
- 黒く変色したバナナには効果がない
- お湯の温度は低すぎても高すぎてもダメ
- すぐに食べない場合は、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存
特にお湯の温度には注意しよう。間違って熱湯に入れたりしたら、バナナがドロドロになってしまうぞ! これではせっかくのバナナが台無しである…。
お湯の温度は5分間、40~50℃にキープしておく必要はない。バナナを投入した時点で40~50℃であれば、あとはそのまま放置しておけばOKである。
【追加雑学②】日持ちにも影響する
バナナは通常5日ほどで真っ黒になる。ところが、40~50℃のお湯に浸けるだけで約3倍も長持ちするようになるらしい。これは驚きである!
40~50℃の環境はバナナにとってかなり過酷な環境である。人間と同じようにストレスを感じたバナナは、そのストレスを跳ね返すために「熱ショックタンパク質」というものを作り出す。
この熱ショックタンパク質は、バナナの傷みの原因となる「エチレン」という成分と対抗する力をもっているのだ。なんだか難しい話であるが、とりあえずバナナが長持ちすることだけは全力で伝えたい。
雑学まとめ
今回は、バナナを甘くする裏技についての雑学を紹介してきた。お湯に浸けるだけで糖度が5度も上がることには、かなり驚いた。これはやらなければ損である!
バナナはそのまま食べてもおいしいが、デザートにアレンジするのもおすすめだ。おいしいだけでなく、栄養価が高いところもうれしい。この機会にバナナを購入してみてはいかがだろうか!
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