いくらが好きな人は多いと思う。サケといくらをほかほかの白いご飯に乗せる、鮭の親子丼は本当に美味しい。和風パスタにいくらを散りばめても最高だ。
さてこのいくらだが、本当に本物だろうか? 実はそのいくら、人工的に作られたものかもしれない。
人工いくらであっても、味も天然いくらと変わらず美味しいらしい。しかし、同じだけお金を出して食べるなら、天然いくらを食べたいと思う。天然いくらだと思っていたのに、人工いくらだったらショックだ。
今回の雑学記事では、天然いくらと人工いくらの見分け方についてご紹介しよう。
【食べ物雑学】天然いくらと人工いくらの見分け方とは?
【雑学解説】天然いくらか人工いくらかは「熱湯」でわかる
天然いくらの表面は、タンパク質の成分で出来ている。そのため熱湯をかけたり、温めたりと白く変化する。
以前いくらを冷凍して、いざ食べる時に解凍しようとレンジで温めたら、真っ白に固くなってしまった。いくらも鳥の卵と同じ、温めるとゆで卵のようになってしまうのだ。
人工いくらはというと天然いくらと違い、熱湯をかけても白くならない。人工いくらの成分は、調味料や天然色素で着色した油と、海藻から抽出されたアルギン酸ナトリウムという粘性物質から出来ている。
この人工いくらの成分を塩化カルシウム溶液につけると油の周りに薄い膜が出来る。これで人工いくらの完成である。
人工いくらは化学反応を利用して作られているので、熱湯をかけると簡単に溶けて崩れてしまう。味や見た目では分からない、天然いくらと人工いくらの見分け方は熱湯をかけるだけなので気になったときはぜひ試してみて欲しい。
実際にいくらに湯をかけて試した動画があったので紹介しよう。湯をかけると白く変化する様子が分かる。
他にも高いところからいくらを落として、それが跳ねると人工いくらだと分かる、また食感が固ければ人工いくらである、といった確認方法もあるようだ。しかし、これらは天然いくらでも起こりえることなので見分ける方法としてはいまいちだ。
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【追加雑学】いくらと筋子の違い
さて、いくらも美味しいが筋子も美味しい。いくらも筋子も、同じサケの卵であるのはご存知だろうか。
サケから取り出した状態は卵に膜が付いている。この膜を取らずに水洗いで汚れを落とし、味付けをしたものが筋子となる。膜を取り、卵をバラバラにして味付けをするといくらが完成する。
いくらも筋子も同じサケの卵。その違いは膜が付いたままか、ばらばらに解されているかだけである。
いくらも筋子も塩味・醤油味とある。どちらも白いご飯に乗せて食べれば、その手が止まらなくなる。
この記事を読んで食べたくなった人は、まずは筋子を購入することをおすすめする。筋子の方がお手頃価格で販売されているのでお手軽だ。
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天然いくらと人工いくら|雑学まとめ
今回の雑学記事では、天然いくらと人工いくらの見分け方について紹介してきた。
今までに何度か食べたいくらだが、その中には人工いくらもあったのかもしれない。しかし、天然いくらでも人工いくらでもその味に違いはなく、美味しいのであれば別に良いかなという気持ちになる。
人工いくらは天然いくらと違って乾燥に強く、保存も効くので飾り用として使われることがあるようだ。
とはいいつつも、今度いくらが手に入ったら熱湯をかける実験を試してみたいと思う。ちなみにコンビニなどで販売されているおにぎり。おにぎりの具に使われたいくらは、温めても簡単に白くならないよう加工がされていることもあるので注意が必要だ。
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