「咲いた~、咲いた~、チューリップの花が~♪」の歌でおなじみのチューリップ。色とりどりの可愛らしい花が特徴だが、なんと曇りの日はチューリップの花びらが閉じているというのだ。
チューリップの花って常に開いているイメージがあるので、本当なのかと疑いたくなる。そこで今回は、そんな疑問を解消すべくチューリップの雑学を紹介していこう。
これを知れば、チューリップへのイメージが変わるかもしれないぞ。
【自然雑学】曇りの日はチューリップの花びらは閉じている
【雑学解説】チューリップの花びらが閉じるのは気温が関係しているため
チューリップの花びらが、晴れた日は大きく開き、曇りの日は閉じている理由。それは気温が関係している。
実はチューリップの花びらは、内側と外側の細胞が温度によって膨張・成長するという性質がある。
- 内側…18~25℃
- 外側…8~15℃
上記のように2つの細胞の成長温度は大きく異なる。つまり、気温が18℃以上だとチューリップの花びらの内側の細胞がググっと膨張していき、花びらが開く。反対に、気温が15℃以下になると外側の細胞が膨張し、花びらが閉じるというわけだ。
ということは、曇りの日だけでなく、気温が下がる夜もチューリップの花びらは閉じ、朝から日中にかけて花びらが開いている。
ちなみに、花びらの開閉は細胞の成長もともなっているため、チューリップの花びらは日々大きくなっている。
日本で多くのチューリップが見られる場所といえば、ハウステンボスだろう。実際にハウステンボスで動画のようなステキなイベントも開催されている。
100万本の美しいチューリップ。実際に見たらさぞ美しいことだろう。せっかく訪れたのに花びらが開いていなかった、とならないよう晴れた日に行くようにしよう。
【追加雑学①】オランダでチューリップ・バブルが起きたことがある
世界でチューリップが有名な国といえばオランダだが、実はオランダで1637年に「チューリップ・バブル」という経済的大事件が起こっているのを知っているだろうか。
本来チューリップは短期間で数を増やすことが難しく、品薄になりやすい品種ということもあり球根での先物取引がオランダで流行していた。しかし、1634年頃から金儲けに目がくらんだ投資家たちがチューリップの球根を買い占めた。
投資家たちは手形を発行し、チューリップが欲しい人に食料や家畜をはじめ、工場などと交換というような方法をとったためにチューリップの値段はどんどん上昇していった。
もちろん、こんな状態が長続きするわけがなく、1637年にとうとう元値から倍近く価格が上がったチューリップの価格が大幅に下落した。当時チューリップを買い占めていた投資家たちはおよそ3000人おり、もれなく全員が価格の下落に伴って借金を返せない状況になったという。まぁ、自業自得だろう。
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【追加雑学②】チューリップはトルコが原産国
チューリップといえばオランダのイメージが強いが、実は意外にもオランダではなくトルコがチューリップの原産国である。
「チューリップ」という名前の由来も、実にユニークなのだ。
トルコ在住のオーストラリア大使がある日、チューリップを見て
と質問したところ、花の形を聞かれたものと勘違いした通訳が、自分に頭に巻いているターバンに似ているなと思い
と答えた。
トルコ語でターバンはチューリパンといい、それを聞いたオーストラリア大使が花の名前と思い込み、現在の「チューリップ」という名前になったというわけである。
ちなみに、世界のチューリップ生産国で有名なのはオランダだが、日本は富山・新潟の二県。どちらも県花をチューリップとしている。富山・新潟を訪れた際はチューリップのことを頭に思い浮かべてみるのも、いいかもしれない。
【追加雑学③】チューリップの花言葉には要注意!?
花には花言葉というものがあり、もちろんチューリップにも花言葉がある。
- 赤…恋の告白
- ピンク…愛の芽生え
- 白…新しい愛
- 紫…不滅の愛
恋人へチューリップを送る際は、これらの花言葉を参考にするのもロマンチックだろう。ただし、黄色のチューリップの花言葉には「実らぬ恋」という意味があるので、贈り物としては避けることをおすすめする。
雑学まとめ
春の代表的な花として人気のチューリップについての雑学をご紹介してきた。
曇りの日だと花びらが閉じているなんて、まったく知らなかった。私と同じく知らなかった人は、今度チューリップを見たらぜひ花びらが開いているか注目してほしい。
今までよりもさらにチューリップに興味がでてくるだろう。
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