「とりあえず生!」 この一言で開放的な気分に浸れる人も多いのではなかろうか。そう、居酒屋で最初にビールを注文するときの一言だ。最近はいろいろなお酒があるので「とりあえずカシオレ」「とりあえずハイボール」派の人がいるかもしれないが、筆者はビール派なのである。
そんな大衆のお酒として知られるビールだが、なにやら不穏な情報を耳にした。なんと、ビール1杯で100万個の脳細胞が死んでいるというのだ。たしかにお酒の飲みすぎはよくないが、たった1杯でそんなにも影響があるだなんて…。
よくビールを飲んでいる筆者の体は大丈夫なのだろうか…。その真相を調べてみたので、雑学としてご紹介しよう!
【人体雑学】ビール1杯で100万個の脳細胞が死んでいる!?
【雑学解説】人間は脳細胞を死なせるほどアルコールを吸収できない
調べてみると、ビール1杯で100万個の脳細胞が死ぬというのは間違いであることがわかった。たしかに「アルコール消毒」なんてものがあるように、高濃度のアルコールは細菌を死滅させる効果がある。だが、ビールを飲んだくらいでは脳に達するアルコールがそんな濃度にはならないそうだ。
過去の研究では、アルコール中毒で亡くなった人と通常の人の脳細胞を比較したこともあるそうだが、脳細胞の数に変化は見られなかったとのこと。もちろん飲みすぎれば、正常な判断ができなくなったり、頭痛を引き起こしたりする。
しかし、人間は脳細胞を死滅させるほどアルコールを吸収できないようになっているのだ。よく考えてみれば、ビールよりアルコール濃度が高いお酒はたくさんあるのに「ビール」と限定して脳細胞を死滅させる話がある時点でおかしな話である。
どういった経緯でこんな説が生まれたかは定かではないが、科学的な根拠はないそうなので、読者の皆さんは気をつけてほしい。ただ、やはり健康に良いというわけでもないので、お酒は適度に楽しむことが大事だ。
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【追加雑学】実は市販されているビールの大半が生ビール
ビールの情報を集めていると、なんと驚くべきことが発覚した。それは市販のビールは大半が生だというのだ。生ビールといえば居酒屋で飲むものであり、自宅で飲む缶ビールとは違うイメージはないだろうか。だが、その缶ビールの大半も実は生ビールなのだという…。
そもそも「生ビール」とは熱処理が施されていないビールのこと。本来、熱処理はビールを作る過程で酵母や雑菌を取り除くために行われていた。生ビールは熱処理の代わりにろ過によって酵母を取り除いたものである。
ただし、現代ではろ過技術の向上もあって市販の缶ビールの大半は熱処理を施していない生ビールだそうだ。生ビールの場合はパッケージのどこかにその旨が表記されている。
うーむ、まさか自宅で飲んでいた缶ビールが実は生だったとは…。ただ、疑問なのが居酒屋で飲んでいる生ビールの方が美味しい気がするのはどうしてかということである。ビールを飲んでいる人ならわかると思うが、やはり居酒屋のジョッキで飲むあの味は格別なのだ。
その理由もついでに調べてみたところ、ビールに含まれるガスの量が関係していることがわかった。ビールがシュワシュワと泡を立てるのはガスが含まれているからだが、缶の場合はその量が多いそうだ。そのまま口をつけた場合、ガスがダイレクトに口に入ってしまうので舌にとって刺激が強い。
自宅で飲む場合は、ちゃんとグラスに注ぐと適度にガスが抜けた味わい深い生ビールになるそうだ。ただ、居酒屋の場合は専用のビールサーバーで最適なガス量に調整されてあることが大半なので、味が違うのは仕方がないようである。
雑学まとめ
今回はビールにまつわる雑学を紹介した。脳細胞が死ぬという話が間違いで一安心だが、お酒である以上は飲みすぎは厳禁。肝臓に負担をかけないようにしたいものである。
ちなみに読者の皆さんでまだ未成年の人は大人になるまでお酒はガマンだ。親戚のオジサンに勧められても、しっかり断るように!
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