日本文化の1つとして有名な折り紙。子どもの頃に、鶴を折って遊んだという人も多いのではないだろうか?
子どもの遊びというイメージが強いが、なんとこの折り紙、明治時代には学校で折り紙の授業があったというのだ。いったい、どんな内容の授業だったんだろうか?
今回は、そんな折り紙の授業についての雑学を紹介していくぞ。これを読めばきっと、折り紙へのイメージが変わること間違いなしだ。
【歴史雑学】明治時代には折り紙の授業があった
【雑学解説】明治時代、女子生徒が中心となり折り紙を作法として習っていた
明治時代、小学校で折り紙の授業があった。と聞くとほほえましい気持ちで頷ける。しかし、小学校ではなく、女子師範学校や高等女学校で折り紙の授業が行われていたというのだ。
そもそも、折り紙の認識が違う。
現在、私たちが「折り紙」と聞いてイメージするのは鶴や花といった遊びの折り紙。しかし、明治時代の「折り紙」は儀礼用に用いるもので、女子生徒を中心に作法として学んでいたというのだ。
儀礼用の折り紙とは、刀剣や書画を鑑定したとき・贈呈品につける証明書につける飾りで、この飾りを丈夫な和紙で折ったものを「折り紙」と呼んでいたというわけだ。遊びどころかものすごく正式なものである。
ちなみに、実力を証明する意味で使われる「折り紙つき」という言葉は、この儀礼用の折り紙から生まれたといわれている。
その後、儀礼用の折り紙は「嵯峨(さが)流・小笠原流」と地域によって差が出てきた。明治時代と現代の折り紙では、こんなにも意味が違ったというわけだ。なんとも興味深い。
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【追加雑学①】11月11日は折り紙の日
世界平和記念日でもある11月11日は、実は折り紙の日でもある。
どうして11月11日が折り紙の日かって? 11月11日は1が4つ。この1を折り紙の四辺に見立てることで「折り紙の日」と1980年に制定されたのだ。
ちなみに、折り紙で作る鶴は、日本の平和の象徴ともいえる千羽鶴にもなる。この世界平和と折り紙が共通していることからも、11月11日が折り紙の日となったというわけである。
【追加雑学②】外国人観光客に大人気の「おりがみ会館」がある
日本が誇る伝統文化、折り紙。近年、外国人観光客を中心に再び折り紙に注目が集まっている。特に人気を集めているのが、東京・御茶ノ水にある「おりがみ会館」。
なになに? 初めて聞いたって? そんな人のためにおりがみ会館が良く分かる動画を用意した。まずはこちらを見てほしい。
このクオリティの高さ。同じ日本人でも感心してしまう。実に素晴らしい。この折り紙会館は、折り紙普及の目的で1972年に開館し現在では、折り紙体験会や折り紙教室が開催されている。
外国人観光客だけでなくても、見ごたえ十分の折り紙会館。機会があったらぜひ立ち寄ってみてほしい。きっと折り紙に対するイメージがガラッと変わるだろう。
雑学まとめ
今回は明治時代の授業をはじめとした、折り紙についての雑学をご紹介した。
明治時代には、現代のような折り紙ではなく、儀礼用の折り紙が作法として学校の授業で行われていた。その折り紙もどんどん進化していき、今では「これが本当に折り紙?」とびっくりするような素晴らしい作品が登場するようになっている。
折り紙は子どもだけでなく、老化防止や外国人観光客へのおもてなしとしても人気が高い。この記事を読んで折り紙に興味がでたら、ぜひ折り紙に挑戦してみてほしい。きっと折り紙の奥深さに触れることができるだろう。