みなさんは海外に行く機会は多いだろうか? 私は先日10年ぶりくらいに海外に行ってきた。
空港内もいろいろと変わっていて、ネットで事前チェックインなど、知らないことがいっぱいでちょっとしたお上りさん気分だった。
さて、海外に行くときには必ず必要な「パスポート」。このパスポート、もちろん偽造されないような対策が施されているのだが、実際どのような対策がされているのかご存じだろうか。
今回は、パスポートの偽造対策や安全性についての雑学をご紹介していこう。
【ルール雑学】パスポートの偽造対策はどうなってる?
【雑学解説】パスポートの偽造対策は国際基準で決まっていた
パスポートはご存知の通り、運転免許証と同じように身分証明書としても使うことができるため、その人個人を特定するためのかなり重要な書類である。それゆえにパスポートにもさまざまな偽造対策がされているのだ。
パスポートを発行しているその国ごとの偽造対策もそれぞれあるものの、おおもとは国際民間航空機関・通称ICAOが、国際的な規格を決めている。
たとえば、通常では見えない特殊なインクを使った印刷が施されているというのは知っている方も多いだろう。
顔写真や名前などの情報が載っているページにブラックライトを当てるとみることができるので、興味がある方はやってみてほしい。
実際にやっている動画があったのでこちらに残しておこう。
また、過去に起こったアメリカの同時多発テロ事件なども受けて、ICカード技術の導入もされている。
こちらは以前からパスポートを所持していた方にとっては大きな違いに気が付いた方もいただろう。パスポートの真ん中あたりに硬いボードのようなページがある。ここにそのICカード技術が搭載されている。
日本で導入されたのは2006年だ。国際規格が策定されたのが2005年なので早急な導入といえるだろう。ちなみにこのICカード技術を導入しない国には、ビザ免除プログラムの適用を認めないなどの強硬な態度もとっているそうだ。
よくドラマや映画などで、スパイなどがたくさんのパスポートをもっているシーンがあるが、実際そうやすやすと作れるものではないのである。
大金と一緒に丸めて隠されていたりするシーンもよく見かけるだろう。しかしICチップは折り曲げ厳禁である。丸めたらだめだ。偽造パスポートで渡航しようとしても、そもそもICが破損してアウトである。
あれはあくまでドラマの話。ドラマでは裏社会のパスポート偽造に精通した人間が、簡単に偽造パスポートを作ってくれるが、都合よくそんな人間なんているものではないのだ。
ちなみに、2020年のオリンピックに向けて、日本のパスポートがリニューアルされる。リニューアルというとちょっと軽い印象だが、出国や入国のときにスタンプを押してもらうページのデザインが変わるそうなのだ。
手元にパスポートがある方は見ていただくとわかるが、現在は桜のデザインだ。それが今度は葛飾北斎の絵をモチーフにしたデザインに変わるそうだ。
葛飾北斎は日本のみならず世界でもかなり人気のある絵師なので、海外国籍のファンの方にとってはうらやましく思うことこの上ないだろう。
また、そこにも偽造対策が施されているそうだ。今はすべてのページが桜だが、今度の新しいデザインではページによって図柄が変わるそう。ICカード技術自体もアップグレードされるそうで、ますます偽造対策には力が入れられるそうだ。
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【追加雑学①】日本のパスポートは信頼度が高い。それゆえに偽造のターゲットにもされやすい
このようにしっかりと偽造対策を施されているパスポートだが、やはりそれでも技術を駆使して偽造しようとする人間はいる。
その中でも日本のパスポートは偽造のターゲットにされやすいということをご存じだろうか。
決して偽造しやすいという意味ではないのだ。これはある意味日本が誇らしく思う部分を逆手に取られたということである。
通常海外に行く際には、パスポートのみで行ける場合、また日数などによってビザが必要な場合がある。このビザは国によってさまざまだ。その中でも日本はビザなしで渡航できる国がなんと200ヶ国弱あるとのこと。
他の国に比べると格段に多いのだ。それだけ信用をもっているということだが、この信用を偽造で得ようとする犯罪が多いらしい。
海外旅行の際、または日本国内であってもパスポートの保管には十分気を付けていただきたい。
【追加雑学②】偽造パスポートはすぐにばれる!
さて、若干不安をあおる内容にもなってしまったが、実際には偽造のパスポートはすぐにばれてしまうものなので安心してほしい。
もちろん素人目にはよほど精巧につくられた偽造パスポートであればわからないかもしれない。しかし先ほどのICカード技術によって、なんと1000個以上の隠しロゴなどが導入されているそうなのだ。
デジタル技術の進化によってそれを隠すことも判別することも瞬時にできるため、偽造はほぼ不可能なところまできているのだろう。
雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回はパスポートの偽造対策についての雑学をご紹介した。私のパスポートももうすぐ有効期限が切れるので、次回は新デザインのパスポートを受け取れるのを楽しみにしていようと思う。
みなさんも海外旅行に行かれるときは、管理はしっかりと行いながら楽しんできていただきたい。
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