働き方や生き方が多様になった現代で、副業はさほど珍しいことではなくなった。何せあのハリウッドも例外ではないのだ!
ロバート・デ・ニーロはレストラン業、ドリュー・バリモアはコスメブランドを展開、クリント・イーストウッドは超高級ホテルやクラブを経営している。
しかし、こういっては身も蓋もないのだが、この程度の副業は、金さえあれば大抵の人ができるはずだ。世の中にはもっと上がいる。
それは、『アバター』『タイタニック』のジェームス・キャメロン監督だ!
今回は、ヒット作を連発してきた世界的な映画監督の、別の顔についての雑学をお教えするぞ!
【世界雑学】ジェームス・キャメロン監督は深海調査の探検家でもある
【雑学解説】深海への偉業!ジェームス・キャメロンの功績
それでは、探検家キャメロンの功績について見ていこう!
子供の頃から深海への憧れが強かった彼は、15歳の頃から本格的にスキューバダイビングを開始。3,000時間以上もの驚異の水中滞在記録をもっており、難破船の探索や深海調査に飽くなき情熱を捧げてきたのだ!
その集大成ともいえるのが、ご存知『タイタニック』! リアリティを追及したいと考えた彼は、タイタニック号が眠る海底を徹底的に調べあげるために、深海探査用の特殊カメラを製作。そして、深海での映像撮影技術を開発したのだ!
さらにキャメロンは、深海の映像を通して環境保護を訴えるプロダクションを設立。こうした功績が認められ、2011年にナショジオエクスプローラーに就任した!
ナショジオエクスプローラーとは、ナショナルジオグラフィック協会に所属する、自然・科学・地理・歴史など幅広いジャンルの一流プロフェッショナル集団のこと。
そんなナショジオエクスプローラー・キャメロンの初仕事は2012年! 世界一深いといわれているマリアナ海溝のチャレンジャー海淵到達を目指し、たった1人で潜水艇「ディープシー・チャレンジャー号」に乗り込み、見事成功!
最深部は1万メートル以上というマリアナ海溝で単独探査を成し遂げた、初めての人類となったのだ!
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【追加雑学】マイクロソフト共同創業者ポール・アレンも探検家
偉大な兼業探検家は、キャメロン監督だけではないぞ! 実は、あのマイクロソフト共同創業者ポール・アレンも探検家なのだ!
天才エンジニア、ポール・アレンの別の顔は、ずばりミリオタ(軍事オタク)! 米独英ソ日の主要機を網羅した戦闘機コレクションのほか、大戦で沈没した船の探索にも力を入れていた。なにせ自前で調査チームを立ち上げるのだから、資金も情熱もケタ違いである!
個人所有では世界最大級という、全長126メートルのギカヨット兼調査船「オクトパス号」や「ペトレル」が発見してきたもの。それは、英海軍の巡洋戦艦「フッド」・米海軍の重巡洋艦「インディアナポリス」・空母「レキシントン」。そして、旧帝国海軍の戦艦「武蔵」に駆逐艦「島風」…と名だたる海の勇者たち!
戦艦「武蔵」の発見は8年がかりだったらしい…。筆者は旧帝国海軍の船で最もかっこいいのは武蔵だと思っているので、この発見は特に嬉しかった!
ちなみに、2018年にポール・アレンが亡くなった後も、彼の遺志を継いで調査チームは活動を続けており、戦艦「比叡(ひえい)」や軽巡「神通」を発見しているぞ!
雑学まとめ
以上、今回の雑学では、ジェームス・キャメロンやポール・アレンの知られざる深海探検家の顔についてお伝えした。両者とも別に本業があるので、便宜上「副業」や「兼業」という表現を用いたが、資金といい労力といい、とても片手間にできるような代物ではない!
しかし、海底にはロマンがある。資金さえあればマネしてみたい…と叶わぬ夢を見てしまうのは、きっと筆者だけではないはずだ。心底うらやましい!