多種多様な動物たちが暮らす世界を描いたディズニー映画「ズートピア」。モフモフとした可愛らしいキャラクターに夢中になったり、差別をテーマにしたストーリーに考えさせられたりした人もいることだろう。
実は、この「ズートピア」には、ちょっとしたおもしろい演出がある。
今回は、そんな「ズートピア」に関する雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】ディズニー映画「ズートピア」では、国によって動物が変わるシーンがある
【雑学解説】その国固有の動物がキャスターに!
「ズートピア」のストーリーでは、なぜか暴走して他者を襲いだす肉食動物たちの事件が多発し、物語の中盤にて彼らに対する問題についてのニュースが流れるシーンがある。
そこで、テレビキャスターが登場するのだが、国によって登場する動物が異なることがある。
たとえば、アメリカやカナダなどではヘラジカが登場しているのだが、一部の国ではヘラジカではないのだ。
以下の表を見てみよう。
国 | 動物 |
日本 | タヌキ |
中国 | パンダ |
オーストラリア・ニュージーランド | コアラ |
ブラジル | ジャガー |
これらの国による動物の違いから分かるのは、「その国固有の動物を出演させている」ということ!
たとえば、タヌキは日本固有の動物なので、日本版のキャスター役に採用されている。よく見ると、タヌキのキャスターは笠を背負っており、頭には葉っぱを乗せている。日本の昔話などに出てくるタヌキ像をリスペクトしたデザインなのだろう。
1つの国だけではなく、複数の国に登場している限定動物キャラクターもいるが、このように国によって動物を変えるという演出はおもしろい。
スポンサーリンク
【追加雑学】劇中の海賊版DVDはパロディ満載!?
「ズートピア」のワンシーンの中に、イタチが海賊版DVDを路上で売っているシーンがある。その商品のパッケージが一瞬映るのだが、なにやらどこかで見たようなパッケージ写真が…。
そう、実は「ズートピア」の劇中に出てくる海賊版DVDは、同じディズニー映画のパロディとなっているのだ!
ざっと確認できるだけでも、以下の通りだ。
作中に登場する海賊版タイトル | パロディ元となったディズニー映画 |
Pig Hero 6 | Big Hero 6(ベイマックス) |
Wrangled | Tangled(塔の上のラプンツェル) |
Wreck-It Rhino | Wreck-It Ralph(シュガーラッシュ) |
Meowana | Moana(モアナと伝説の海) |
Floatzen 2 | Frozen 2(アナと雪の女王2) |
Giraffic | Gigantic |
パッケージ写真もタイトルも、良い感じにパロディ元を思い出させる。私はこのシーンを初めて見たとき「どっかで見たことあるなぁ」と大笑いしたのを覚えている。
ちなみに、表の最後にある「Giraffic」のパロディ元の「Gigantic」という映画なのだが、こちらは「ジャックと豆の木」を元にした作品になる予定だった映画だ。
当初は2018年に公開する予定だったのだが、製作が中止となり、現在ではお蔵入りとなってしまった…。
「モアナと伝説の海」や「アナと雪の女王2」のパロディDVDがあることから、このシーンは今後のディズニー作品の予告でもあったのかもしれない。
雑学まとめ
ズートピアに関する雑学、いかがだっただろうか。ディズニー映画「ズートピア」の中盤に出てくるニュースのシーンにて登場する動物は、公開した国に合わせて、その国固有の動物を採用している。
確認できるだけでも、ニュースキャスターは全部で5つのパターンがあり、日本ではタヌキがキャスターを務めている。キャラデザ的にも、日本人に親しみやすいデザインとなっているのは嬉しいことだ。
細かい違いではあるが、こういう遊び心が、ディズニー作品をより素晴らしいものにしているのだろう。最後に、「ズートピア」の予告編を残しておく。