夜寝るあいだに見る「夢」。あれは不思議なもので、学校や職場など自分の日常生活に関するシチュエーションのものもあれば、全く日々の生活とは関係ない、通常なら出くわさないであろうシチュエーションの夢もある。
夢の内容は人によって千差万別。見る夢によって精神状態などを占う夢占いもあるほどだ。しかし、そんななかでも見やすい夢というのがあるようだ。今回の雑学では「見やすい夢」について検証してみた。
【人体雑学】夜寝るときに見やすい3つの夢とは?
【雑学解説】「よく見やすい夢」が存在する
見やすい夢は他にもあるが、代表的なものとしてはこの3つ。
まずは、追いかけられる夢。夜道で何者かに追いかけられ必死に逃げるが、だんだん距離が縮まり、もう少しで追いつかれる…! という絶体絶命の場面で目が覚めたという経験がある方も少なくないだろう。目覚めた瞬間は汗でビショビショのはずだ。出来ることなら見たくない嫌な夢だ…。
夢占い的には誰かに追いかけられる夢は、そのままの意味で、「現実に疲れて逃げ出したい状態」を指すのだそうだ。
お次は、歯が抜ける夢。これも見たことがある人は多い。わたしは見たことがないが、喋ってていきなり歯がボロボロ抜け出したりするらしいから、夢とはいえど恐ろしい。
歯が抜ける夢は、夢占い的にはとっても悪い意味。老いや病気の可能性、精神的にストレスが溜まっていることを表している。また、自分への自信が喪失している状態も表すらしい。はたまた、身内への不幸の暗示の意味も!
歯が抜ける夢を見てしまったら、すぐ休みをとろう!
そして、遅刻の夢。これは私も見たことがあるが、夢のなかで起床したら平日なのに10時近くになっており、その日は朝から打ち合わせがあるのに絶望したという経験がある。まあ夢だから良かったが…。
遅刻の夢は、責任を問われることへの不安を指している。仕事などでプレッシャーを感じる状況があるのだろう。ほかにも学生時代を懐かしんだり「もっと楽しんでおけば良かった…」と後悔する気持ちも表しているらしい。
ほかにも「死にかける夢」や「空を飛んでいる夢」なども、よく見る夢の一角だ。
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【追加雑学①】夢はなぜ見るのか?
夢はなぜ見るのか、そのメカニズムが気になる方も多いだろう。まだ正確には解明されていないが、人は夢を見ているあいだに情報処理をおこなっているといわれている。
人は一日でいろいろなことが起きるが、その全ての現象を起きているあいだに処理するのは到底無理な話。だから寝ているあいだに情報の処理をおこなうのだが、その過程で夢が関係しているらしい。
端的にいえば、「情報処理に伴うノイズ」といったところだろうか。記憶の断片がごっちゃになって現れるような奇想天外な内容の夢が多いのも、情報処理をおこなっているためだ。
つまり、夢といっても実生活と全く関係のないモノではなく、嬉しいことや楽しいことがあった後はハッピーな内容、悲しいことやつらいことがあったときはネガティブな内容と関連はしているらしい。
【追加雑学②】夢を見やすい時間帯は?
この時間帯に見やすいという明確な基準はないが、夢はレム睡眠中に見やすいといわれている。レム睡眠中は眠っているといっても、脳の一部は起きているときと同じく活動しているらしい。
その活動している部分は記憶に関わる大脳辺縁系であり、レム睡眠中に情報の整理や統合が生じ、記憶の定着が図られるといわれている。
非現実的な内容なのに夢のなかでは違和感を感じないということはあるが、それは論理的な感情をつかさどる前頭前野の活動が低下しているためらしい。
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雑学まとめ
夢の雑学をご紹介したが、いかがだっただろうか。よく見る代表的な夢は、「追いかけられる夢」「歯が抜ける夢」「遅刻する夢」の3種類。このなかのどれか、または全ての夢を見たことがある方も少なくないだろう。
なんだかネガティブな内容の夢ばかりになってしまった。夢は現実で感じた感情と因果関係があるらしいので、現代の日本人がいかにストレスやネガティブな感情を抱えて生きているか、ということの表れかもしれない。