ウシガエルは日本に食用として輸入されたカエルで、大きいものは20cmにもなるという。牛に似た声で鳴くことからウシガエルという名前がつけられたが、ネコのように「ニャー」と鳴くこともある。
ウシガエルという名前のせいで、生態を知らない人はおとなしい性格と勘違いしそうだ。しかし、肉食の獰猛なカエルである。
日本テレビ系列で放送されている「世界まる見え! テレビ特捜部」ではヘビを丸飲みにする化け物ガエルとして紹介されたこともあるのだ。
今回の雑学記事では、ヘビを丸飲みにするウシガエルの恐ろしさについてご紹介しよう。
【動物雑学】ウシガエルはヘビを丸飲みにする
ウシガエルはヤマカガシやマムシを丸飲みにしてしまう。
【雑学解説】ウシガエルはなんでも食べる恐ろしいカエルである
ウシガエルは、戦前にアメリカから輸入された食用ガエルである。鶏肉に似た味でかつては便利な食肉として重宝されたが、現代では肉として食べられることは非常に少ない。
大きい割にあまり姿を見かけないカエルだが、水田に出かけると牛のような鳴き声を聞くことができる。かなり大きいので、いきなり目の前に飛び出すとびっくりするだろう。世界的に見てもかなり大型のカエルだ。
このウシガエルは、自分よりも大きなマムシやヤマカガシを丸飲みにする姿がテレビで放送されたこともある。しかも、積極的にヘビに攻撃をしかけるのだ。
明らかに自分よりも大きなヘビを丸飲みにしてしまう姿は、カエルの常識を完全に超越している。
番組では毒ヘビに反撃され、噛みつかれた。しかし、硬い皮膚に守れているため、そのままヘビを丸呑みにする衝撃の映像が流れていた。下の動画は、ウシガエルが実際にヘビを食べる映像だ。
実際はヘビに対して圧倒的に強いわけではなく、先に飲み込んだ方が勝ちという面が強い。しかし、ここまで強いカエルは衝撃的だろう。
なによりヘビに自分から襲い掛かっていく姿は、あまり狂暴そうではないカエルのイメージを完全に覆した。しかもかなり鋭い歯をもっており、人間も噛みつかれると出血する。
おすすめ記事
-
軽ホラー。カエルは食事をするときに"目玉"を使う
続きを見る
【追加雑学①】ウシガエルが韓国で増えすぎて大問題に
韓国では、ウシガエルが国内で大繁殖して問題になっていることも放送された。ウシガエルは非常に食欲旺盛で繁殖力がものすごいという。
カエルは性格はおとなしいものから、狂暴なものまでさまざまだ。しかし、動くものはなんでも食料と見なすのがカエルの本能である。
狂暴で食欲旺盛なウシガエルは、飲み込めるものを全てを食べてしまうため韓国の生態系を破壊する生物として大問題になっているのだ。
駆除しようという動きも盛んだが生命力も繫殖力も強すぎるため、とても人間の手には負えないらしい。在来種に対する殲滅的捕食という言葉がなんとも物騒である。
報道では化け物ガエルと呼ばれ、日本のウシガエルとは別物のように放送されていたが、なんとこのカエルは日本から輸入されたものらしい。
こんなものすごいカエルが日本にいるのに、我々のあいだではそこまで有名でないのも不思議な話である。
スポンサーリンク
【追加雑学➁】世界的に問題になっているウシガエル
最近、本来は生息していない外来生物が生態系を破壊することが問題になっている。
ペットや家畜として輸入された外来生物が逃げ出して問題になることも多く、ウシガエルはまさに逃げ出した外来生物だ。
日本にいることが当たり前になっているので、それほど恐ろしい生物にようには思えない。しかし、ウシガエルは世界の侵略的外来種ワースト100に認定されているのだ。これは、人間を刺すことで恐れられているヒアリにも匹敵する評価である。
韓国のウシガエルのインパクトに比べて、日本のウシガエルはそれほど恐ろしいイメージがないため、なんらかの変異を遂げているのではないかという意見もある。
実際、ヒアリは殺虫剤をまいたことで殺虫剤が効かなくなり、繫殖力が強化されるという事態も起こっている。
これだけ繁殖力の強いカエルが、なにかのきっかけで大増殖しないとはいい切れない。アメリカでも在来種のカエルを危機的状況に追い込んでおり、韓国とヨーロッパではウシガエルの輸入が禁止されているのだ。
雑学まとめ
ウシガエルがヘビを食べるという雑学をご紹介した。日本にいる普通のカエルのイメージもあるウシガエルだが、その生態を知っている人には非常に強い生物として知られている。
日本にヘビを食べてしまうカエルがいるというのも驚きだろう。現在、日本は韓国よりもウシガエルを捕食する生物が多いため、韓国ほど問題になっていないだけらしい。
日本でウシガエルが増えすぎずにすんでいるのは、ヘビのおかげなのかもしれない。
おすすめ記事
-
カエルがヘビを食べる!?実はカエルは強くて凶暴かも。【動画】
続きを見る