世界にはいろいろな形の国がある。大きい国や小さい国、自国から離れた場所にも飛び地と呼ばれる領地をもつ国など、世界地図を見ているだけでもおもしろい。
地図では大きい国が目立つが、今回は目立たない細長い国に注目してみよう。世界で一番細長い国は、南米にあるチリなのだ。チリは細長いだけでなく、日本人なら思わず笑ってしまうような、珍スポットも存在するぞ! 今回はそんな世界一細長い国「チリ」についての雑学をご紹介していこう!
【世界雑学】世界で一番細長い国は南米の「チリ」
そんなことよりロバート、チリは南北の距離が約4,600kmなのに対して、東西の距離は平均約170kmしかない世界一長細い国なの。
【雑学解説】チリは北から南までの距離が約4,600kmもある
チリは南アメリカ大陸の南西部、太平洋沿岸に位置する国だ。南米大陸の本土だけでなく島も所有しており、チリの領土にはモアイ像で有名な「イースター島」も含まれている。
南米には大陸の西側に沿うように、「アンデス山脈」が存在する。アンデス山脈は南北の全長が約8,000kmもあり、世界一長い山脈である。
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チリはアンデス山脈と太平洋に挟まれており、アンデス山脈に沿った細長い形が特徴だ。
細長いって、どのくらい細長いのか? チリは南北の長さは約4,600kmあるのだが、東西の長さは平均で約170km。わかりやすく日本でたとえると、東京から長野までの直線距離が約170kmである。南北に対して東西がすごく短い…!
チリが細長いことはわかったが、世界にある細長い国はチリだけではないはずだ。比較対象として、主な細長い国の南北の距離をまとめてみた。
- 日本:南北の長さ約2,800km
- ベトナム:南北の長さ約1,650km
- イタリア:南北の長さ約1,000km
チリのほうがとても長い…! 日本より約1,800kmも長いのに、横幅が東京から長野までの距離しかないとは、細長すぎる…。この圧倒的な細長さによって、チリは「世界で一番細長い国」なのである。
【追加雑学①】チリには「ウンコ通り」という道が存在する
世界には現地ではふつうの地名でも、日本語にするとおもしろくなってしまう地名がある。チリにも日本人が笑ってしまうような、変わった場所が存在する。その名も、「ウンコ通り」だ!
あまり歩きたいと思えない…。鳥のフンや犬のフンで汚れている道を想像してしまった…。なぜ、ウンコ通りなんて名前の道が誕生したのだろう?
ウンコ通りがあるのは、「サンタ・クルス・デ・ウンコ」地区だ。またウンコ…! 昔この地区には、サンタ・クルス・デ・ウンコ農園があり、ウンコという名は先住民の村が由来と考えられている。
サンタ・クルス・デ・ウンコ農園の地域が発展し、現在も地区としてその名が残った。そして地区名と同じ名前を通りにもつけたことで、ウンコ通りが誕生したと推測される。ウンコ通りは歴史ある名前だったのか…!
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【追加雑学②】世界最大の屋外プールがあるのはチリのリゾート
チリのリゾートの「サン・アルフォンソ・デル・マル」には、世界一大きい屋外プールが設置されている。実際にサン・アルフォンソ・デル・マルのプールを撮影したのが、こらちの動画だ!
海かと思った…。ボートに乗れるくらい広いプールとは、驚きだ。このプールは長さが約1kmで、深さは最も深い場所で約3.5mもある。ただ泳ぐだけなら深すぎるが、きっといろいろなアクティビティが楽しめるのだろう。
動画を見ていると、プールは海のすぐ近くに設けられているとわかる。海があるなら、海で遊べばいいと思うのだが…。チリの海は海水温が低く、泳ぐのにはあまり適していないのだ。
太平洋沿岸に位置するチリは、長い海岸線をもつ。海が身近にありながら、その海では泳ぐことができないのは、ストレスがたまりそうだ。もしかしたら、海で泳げないストレスが、世界最大の屋外プールを造るきっかけになったのかもしれない。
雑学まとめ
世界で一番細長い国はチリだということと、チリにまつわる雑学を紹介した。チリが細長いのは地図で知っていたが、数字にすると驚きの細さだった…。
チリは南北に長いため、北と南では気候も異なる。チリよりも南北の距離が短い日本でも、北海道と沖縄では気候が大きく違うのだ。チリに行く人は、自分の行く場所の気候をしっかりとチェックしておこう!
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