2020年といえば…?
そう、オリンピックである。
2020年の東京オリンピックに向けて、じわじわと期待が高まっている方も多いだろう。東京でオリンピックが開催されるのは2回目。当時のことを思い出す人もいるだろう。また、まだ見たことのないオリンピックに期待を込める方もいるだろう。
延期になっちゃったけど…。
気を取り直して…世界中が一緒になって戦うスポーツの祭典、オリンピック! このオリンピックの大元を務めるのがIOC(国際オリンピック委員会)だ。
このIOCのトップである会長、いったいどこの国の人が務めているのか知っているだろうか? 今回はそんなIOCについての雑学をご紹介しよう!
【オリンピック雑学】歴代IOC会長はどの国の人が多い?
【雑学解説】歴代のIOC会長の出身国はベルギーが最多。
歴代IOC会長の出身国は、ベルギーが最多である。では他にはどの国があるかというと、ギリシャ・フランス・スウェーデン・アメリカ・アイルランド・スペイン・ドイツの7カ国である。
IOC、名前は聞いたことがあるという方も多いだろうが、これは「国際オリンピック委員会(International Olympic Committee)」の略称である。これはオリンピックを主催している団体で、実は国際機関ではない。私は世界最大のスポーツの祭典なので国際機関と勝手に認識していた。
このIOCは会長・副会長・理事・会計で理事会が構成され、その下に各委員会が続く。
毎回オリンピックごとに新しい会長が選ばれているのかと思いきや実は違う。任期は4年だが再任などもあるので在任期間はまちまちだ。
そしてこの会長職を多く務めた国がベルギーなのである。まずは三代目。名前はJ Soul Brothers…ではなくて、三代目はアンリ・ド・バイエ=ラトゥール伯爵だ。任期期間は1925年から1942年まで。
不幸にも航空事故によって亡くなってしまった人物だ。任期中には第二次世界大戦も勃発しており、当時ヒトラーがユダヤ人を排除しようとしていた。そのヒトラーに対し、開催地の変更をちらつかせるなどして戦ったともいわれているのだ。
オリンピックと戦争が同時期に起こっていたとは、年代を考えれば当たり前といえば当たり前なのだが、なんだかピンとこない。
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ベルギー出身の二人目のIOC会長
次は八代目のジャック・ロゲ伯爵。任期は2001年から2013年である。比較的最近まで務めていた方だ。
なんとこの方、貴族出身の整形外科医、またオリンピック選手でもあった。スペックすごいな…。さらにはスポーツ医学の博士号も取得、オリンピックではヨット競技に出場しており、またラグビーチームでもプレイしていたという。
だからスペック…。びっくりである。
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【追加雑学①】一番長く務めたのは第二代目のIOC会長
先ほども触れたが、会長の任期はまちまちだ。その中で一番長く務めたのが、二代目のピエール・ド・クーベルタン男爵、フランスの方だ。
さっきから伯爵とか男爵とか、なんかもうこの世に存在してるのか…というくらいの肩書ばかりで庶民の私はついていけていない。そもそも伯爵とか男爵とか漫画の話だと思っていた。無知は怖い。
とにかく、この第二代目の会長が1896年から1925年の29年間を務めあげているのだ。
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【追加雑学②】IOCは何をしているところなのか
さて、会長についていろいろと紹介したが、そもそもIOCとは何をしているところなのかご存じだろうか? オリンピック開催についての大元ではあるのだが、主にどんなことをしているか簡単に調べてみた。
まずはオリンピック開催地を選定・決定すること、そしてそのオリンピックを開催することが主な活動だ。
またテレビでの放映権やスポンサー契約料をもとに世界中の恵まれない国へのスポーツ援助を行っている。さらにはこの期間の戦争行為の中止を呼びかけたりといった平和的な活動も行っているそうだ。
正直、全然知らなかった。かろうじて最初のオリンピックの開催地を決めて、開催しているくらいしか知らなかった。
案外良い活動も行っているのだなと感心してしまった。
IOC会長の雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回の雑学ではIOCについてご紹介した。オリンピック選手が注目されるのは当然ではあるが、今度の東京オリンピックでは、IOCの活動についても注目してみてはいかがだろうか。
何にせよ、開催が待ち遠しい限りである。
延期になったけど。