これは雑炊！
体調が悪いときはもちろん、鍋のシメにもかかすことのできないおじやと雑炊。今ではスーパーやコンビニでレトルトのものも販売しているから、大半の人が1度は食べたことのあるものだろう。
ではここで質問だ。今までなにげなく食べていたおじやと雑炊。この違いを知っているだろうか？ イメージではなんとなく分かるものの、いざ言葉で説明となるといえない…という人も多いのではないだろうか？
そこで今回はそんなモヤモヤを解消すべく、おじやと雑炊の違いについての雑学を説明していくぞ。これを読んでスッキリしてほしい。
【食べ物雑学】おじやと雑炊の違いとは？
【雑学解説】おじやと雑炊に違いはなかった！？
そう、おじやと雑炊は今でこそ作り方が少し違うが、実際は呼び方が違うだけで基本的には同じ食べ物なのである。
おじやは室町時代に宮中に使える女性たちが使っていた丁寧語で、上品な言葉遣いの女房言葉ともいわれている。雑炊を煮ているときに「じやじや」という音が聞こえ、その音を丁寧な女房言葉をつかい、頭に「お」をつけ「おじや」になったのだ。
一方で雑炊は、もともと「増水」という言葉からきている。
なぜ「増水」なのかというと、昔は今のように食料（主にお米）が豊富になかった。そのため、少しでもお腹を満たそうとお米にいろいろな具材や調味料を入れ炊いていた。ここから、「雑炊」という言葉になったのだ。
そんな感じで、「おじや」と「雑炊」は本来同じものということである。しかし、現在では少しだけ作り方が違う。では、その違いを実際にみていこう。
おじやとは？おじやの作り方【動画】
おじやは炊いたご飯を洗わず、そのまま具材や調味料を加えて煮込んでいく。
雑炊はサラッとした食感だが、おじやはご飯の形がほとんど残らないほどじっくりと煮込んでいく。汁気がなくなるまで煮込むことで、具材から溶け出した栄養分を全部食べることができるのが魅力である。
おじやにとろみをつけると年配の方が食べやすくなるだけでなく、身体も温まりやすくなるので寒い季節にもピッタリのメニューなのだ。
雑炊とは？雑炊の作り方【動画】
雑炊の特徴は、炊いたご飯を1度水で洗いご飯の表面ぬめりをとってから、具材や調味料を入れて煮込むことである。
上記の動画のように、卵を入れることで卵のとろっとした感触が絶妙なものになる。
煮込む前にご飯を洗うことで、雑炊のスープがさらさらっとした仕上がりになり、ご飯に調味料や具材の味がより染み込みやすくなるのだ。
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【追加雑学】おかゆを食べたほうがいい場合は？
風邪で寝込んでいるときは、消化が良い食べ物を食べたくなるものだ。じゃあ、風邪のときはなにが一番ベストなのか？
「風邪」と一言でいっても、吐き気があって寝てないとしんどいくらい重症な場合と、吐き気はなく比較的症状が軽い場合がある。何を食べるかは、次のようにそのときの症状によって選ぶと良いだろう。
- 症状が重いとき…できるだけ刺激が少ない食事が良いので、シンプルなおかゆがベスト。殺菌効果抜群の梅干しと一緒に食べるとより◎。
- 症状が軽いとき…回復を早めるため、たんぱく質やビタミンを含む鶏肉や卵・ネギ・人参といった具材を加えたおじや、または雑炊が◎。
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おじやと雑炊の違い｜雑学まとめ
おじやと雑炊についての雑学、いかがだっただろうか。今でこそ作り方に若干違いはあるが、もともと同じ言葉からきているとは知らなかった。明確な区別はないおじやと雑炊だが、次のように分かりやすい覚え方がある。
- おじや…汁気がない
- 雑炊…汁気がある
どうだろう、これを覚えておくとおじやか雑炊かすぐに分かるのではないだろうか。どちらも消化が良く身体が温まるメニューなので、体調が悪いときや寒い季節はぜひ食べてほしい。