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お座敷遊びだった!じゃんけんは日本で誕生したもの

雑学カンパニー編集部

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じゃんけんは日本発祥の遊びであるという雑学

性別や年齢・力の強弱・頭のよし悪し、すべての条件が異なっていても平等に勝敗を決する方法がある。それは「じゃんけん」だ。

改めて説明すると、じゃんけんとは「AはBに勝ち・BはCに勝ち・CはAに勝つ」という「三すくみ」を利用した遊びであり、日本では子どもから大人まで誰もが知っている遊びだろう。

このようにじゃんけんは「誰にでもかんたんにルールが理解できて、公平に勝ち負けが決する遊びだから、世界中で楽しまれているに違いない…」と思いきや、実は日本以外ではほとんど知られていないようなのだ!

そこで今回は、誰もが知ってるじゃんけんの、知られていない歴史や雑学を紹介したい。

【生活雑学】じゃんけんは日本発祥の遊びである

孫ちゃん
じゃんけんって、日本発祥のもの?海外発祥?
おばあちゃん
江戸時代から明治時代にかけて、日本で誕生したらしいねぇ。

【雑学解説】じゃんけんの歴史について

じゃんけんの歴史についてのトリビア

ウィーン大学で日本史を研究するセップ・リンハルトの著書「拳の文化史」によると、じゃんけんは江戸時代から明治時代にかけて成立したそうだ。もちろん、江戸時代以前にも、拳を同時に突き出して出した指の数を当てるといった「拳遊び」と呼ばれるものは存在したらしい。

その拳遊びのなかに「カエル・蛇・ナメクジ」の三すくみで勝負を決める「虫拳」というものがあり、その虫拳から派生した「石拳」が江戸時代から明治時代にかけて流行したそうだ。

孫ちゃん
うわ~。なんで虫~!?

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そして、この石拳とは「石・紙・ハサミ」の三すくみで勝負を決めるものであり、現在のじゃんけんの元祖の遊びだったのである。そして、「石」は「じゃく」とも読めることから、「石拳→じゃくけん→じゃんけん」と変化したといわれている。

また、江戸時代末期の芝居において「とてつる拳」という拳遊びが登場することがあったが、その際に三味線をかき鳴らしながら「じゃんじゃかじゃかじゃじゃんけんな」と囃子(はやし)たてることから、じゃんけんと呼ぶようになったとする説もある。

じゃんけんの広まり

いまでは子どもが楽しむ遊びとして知られているじゃんけんだが、もともとはお座敷遊びのような大人の遊びで流行っていたものらしい。

孫ちゃん
へぇ~。お座敷遊びだったんだ?

しかし、お座敷遊びにおいてじゃんけんの流行が廃れると、今度は子どもたちのあいだでじゃんけんが遊ばれるようになったそうだ。

おばあちゃん
もともとは大人の遊びだったのに、それが子供たちの間で流行るようになるとは不思議だねぇ。

そして、昭和においては、「8時だヨ!全員集合」が由来の「最初はグー」の掛け声が流行るなど、日本人にはお馴染みの遊びとなった。

さらに、アニメやマンガなどの日本文化が海を渡るようになると、じゃんけんの存在は海外にまで知られるようになる。その結果、現在では海外でも遊ばれるようになったという。

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【追加雑学①】アナタはどっち? チョキの出し方は2通りある

アナタはどっち? チョキの出し方は2通りあるというトリビア

じゃんけんの手の1つ、チョキといえばピースサインのように人差し指と中指を突き出すのが一般的だ。しかし、地方によっては親指と人差し指を突き出す形のチョキを使うところがあるらしい。

これに関しては、もともと「男チョキ」と呼ばれる親指と人差し指のチョキが使われていたが、じゃんけんが日本中に伝播するにつれて人差し指と中指の「女チョキ」の方が広まったようだ。

孫ちゃん
「男チョキ」とか「女チョキ」なんて呼び方、はじめて聞いた!

いわゆる「女チョキ」が一般的になったのは、そっちの方がカッコイイから…という理由らしい。いかにも子どもっぽい理由だが、子どもにとっては「カッコイイ」はかなり重要な要素なので、当然といえば当然である。

【追加雑学②】じゃんけんに絶対勝つロボットがある!

じゃんけんに絶対勝つ方法はあるのか? このように考えたことがある人は多いだろう。

そして、それを真剣に追求した結果、2012年に東京大学の石川・奥研究室が「勝率100%じゃんけんロボット」を作ったのである。では、その仕組みとはどのようなものなのか?

その仕組みとは「究極のあと出し」である。このロボットは、人間の手の動きを感知するセンサー高速で動くロボットハンドから成り立っており、人間がグー・チョキ・パーのどれかを出した0.001秒後に、ロボットが勝つ手を出すのだ!

その結果、人間の目にはロボットは同時に手を出したようにしか見えないので、「人間相手には100%」勝てるのである。

孫ちゃん
あはは!くだらない。…けどこういうの好き~。

しかし、石川・奥研究室のじゃんけんに対する研究はこれでは終わらない。翌2013年には、改良を加えた「勝率100%じゃんけんロボット」を発表したのだ。

改良版となるロボットは、人間の手の動きから出す手を予測し、人間より先に勝てる手を出すというもの。これはある意味「究極の先出し」という形であり、前作の「インチキじゃないの?」という批判(があったかは知らないが)も吹き飛ばすものとなっている。

それでは、改良版の「勝率100%じゃんけんロボット」を動画でご覧いただきたい。

このロボットに対しては、海外から「ほかにやることないの?」「それで何がしたいの?」などの反応もあるようだが、こういうことを真剣に追求するのが日本人らしいと思うのは筆者だけだろうか?

孫ちゃん
つ…冷たい反応だ…。
おばあちゃん
まぁじゃんけんするだけのロボットだからね…。それより2人目のじゃんけんの子、焦ってチョキが指3本になっちゃっててかわいかったねぇ。

雑学まとめ

お座敷遊びだった!じゃんけんは日本で誕生したものという雑学まとめ

普段からなにも考えずに遊んでいるじゃんけんだけに、それにまつわる雑学はとても新鮮なものだったのではないだろうか?

それにしても、子どもの遊びの印象が強いじゃんけんが、お座敷遊びのような大人の遊びで使われていたなんて…。もし、お座敷遊びで「勝率100%じゃんけんロボット」を使えば、野球拳で連勝し放題…などと考える筆者は、子どもの心を忘れた不純な心の持ち主のようである。。

孫ちゃん
うん…。不純だ…。
おばあちゃん
うんうん…。不純だねぇ…。

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