世の中には「買い物依存症」ならぬ、「Amazon依存症」なんて言葉があるくらい、みんなが大好きな「Amazon」。豊富な商品ラインナップを眺めていると楽しくて、ついつい時間を忘れてしまう。
注文・閲覧履歴から絶妙なおすすめ商品を紹介する機能、プライム会員への送料無料&お急ぎ便など、サービスの充実具合も抜かりがない。「Prime Video」や「Kindle Unlimited」などのサブスクリプションでお世話になっている人も多いだろう。
今回はそんなAmazonのロゴマークに関する雑学だ。Amazonのロゴといえば、「amazon」の文字の下にオレンジの矢印が描かれたあのマークである。
実はこのオレンジの矢印には、知られざる秘密がいくつも隠されているのだ!
【生活雑学】Amazonのロゴマークの中にある矢印の意味
【雑学解説】矢印の意味は「顧客の笑顔」と「すべての商品を取り扱っている」
Amazonのロゴマークに描かれた矢印には、大きくふたつの意味が込められている。
- 顧客の満足を満たす笑顔
- すべての商品を取り扱っている
…という感じだ。なるほど! ニッコリ笑っているように見えるのは、やっぱり笑顔の意味が込められていたんだな。
一方、「すべての商品を取り扱っている」にすぐ気付けた人は、なかなか洞察力のある人だといえる。自分で考えてみたいという人はここで一旦読み進めるのをストップ! ロゴとじっくりにらめっこしてみるのも、良い頭の体操になるはずだ!
どう見たら「すべての商品を取り扱っている」になる?
さて…それではどうして矢印が「すべての商品を取り扱っている」となるのかを見ていこう。
ロゴマークを眺めてみると、「amazon」という文字のうち、矢印は「a」から「z」に伸びていることがわかる。
「a」から「z」…。そう、アルファベットは「a」で始まり、「z」で終わる。「a→z」は最初から最後までを表しているのだ。
つまり「aからzまで、すべての商品を扱ってますよ!」ということを、Amazonは言いたいのである。
ちなみに、ロックユニットの「B'z」の名前もこれに近い由来があって、当初は「すべてをカバーする」という意味を込めて「A'z」という名前も考えられたのだそう。でもそれだと響きが微妙だからやめたんだって!
B'zファンの人はAmazonのロゴの秘密もすぐ気付けたかも?
ここでAmazonのCM動画を紹介しておこう。犬好きにはたまらないCM集だ!
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【追加雑学①】まだまだ隠されている!Amazonのロゴの秘密
実はAmazonのロゴには、「顧客の満足を満たす笑顔」「すべての商品を取り扱っている」以外にも、以下のような秘密が隠されている。
- 黒とオレンジで自社イメージを表現
- 視線が自然と導かれる矢印の向き
うーむ、これまた興味深い。それぞれ読み解いていこう!
黒とオレンジが表す自社イメージ
まずAmazonのロゴマークは、「amazon」の文字が黒、その下の矢印がオレンジで描かれている。
普通の人はこれを見ても「色を分けたほうがわかりやすいからでしょ」ぐらいにしか思わないが、この色分けにも、Amazonの自社イメージが表現されているのだ。
なんでも黒は「権威」と「優雅さ」、オレンジは「幸福」と「誇り」を表しているというぞ! たしかにシックな黒には凛としたイメージがあるし、オレンジは暖色ということもあって、幸せそうなイメージがある。
世界最大規模の絶対的な地位に、消費者にとって身近な存在…まさにAmazonにピッタリのイメージカラーだ。そういえばAmazonの公式サイトも、黒とオレンジを基調にして作られている!
視線が導かれる矢印の向き
人の視線というのは普通、左から右に、上から下へと流れるようにできているものだという。これはノートを取るときを想像してもらうとわかりやすい。
縦書きの場合を除いて、だいたいは左から右に向かって文章を書き、上から下へと段を変えていく。こうした文章の成り立ちなどもあって、文字を見るときの視線の動きは、知らず知らずに癖付いているのである。
そしてAmazonのロゴの矢印も、始まりは上から下へ、左から右へと向かって伸びている。意図的かどうかはさておき、人の視線が自然と追いかけてしまう流れになっているのだ。
…もし矢印が逆だったら、Amazonのロゴは今ほど親しみ深いものにはならなかったかもしれない。
おまけに、矢印が「z」に到達するとき、アルファベットを少し押し上げるように描かれていることに気付いただろうか。これは「注文確定」ボタンをポチっているような、そんなイメージにも見える。
視線が自然と運ばれていき、ついつい注文確定ボタンをポチる。まさにAmazonそのものではないか!
ちなみにAmazonがオレンジの矢印をロゴに使い始めたのは2000年から。以前はこんなロゴを使っていたこともあるぞ!
1997年のAmazonの領収書
アマゾン川っぽいロゴが昔はあったんですねー。#Amazon#アマゾン pic.twitter.com/4E8p0hJgE9— どひさん (@soilchemooon) November 22, 2019
【追加雑学②】Amazonの社名の由来
Amazonの前身の会社は、1994年にインターネット書店としてスタートしたものだ。当時、創業者のジェフ・ベゾスは自社に「Cadabra.com」という社名をつけた。なんでも「アブラカタブラ」という呪文が由来なのだとか。
「アブラカタブラ」は日本だけでなく、世界中で使われる魔除けの呪文だ。もはやおなじみの呪文だが、まさか海外でも通じるとは!
で、どうしてこの社名からAmazonへと改名することになったのかだ。Cadabraにも別に悪い印象はないと思うのだが?
これが実のところ、ある弁護士が「Cadabra」という社名を「cadaver(死体)」と聞き間違えたことがきっかけだったのだという。そんな悪趣味な社名付けるヤツいないだろ…。
ベゾスはこの社名の変更にあたり、辞書を引いて言葉を探し、大きく3つの理由で「Amazon」という単語を選んだ。
- アルファベット順に並べた場合に一番上にくる「A」からはじまる名称
- アマゾン川は世界最大の流域面積を誇る川であり、ベゾスの「自らのオンラインストアを世界最大の商店にする」という目的と一致した
- アマゾンのもつ「エキゾチックで変わった場所」というイメージが、当時ベゾスがもっていたインターネット事業のイメージと合致した
Aからはじまる名前にしようと思ったのは、店舗のリストなどを見たときにアルファベット順で並べられることが多いと気付いたからなのだそう。一番に目に入る位置に、自社の名前を乗せようと考えたわけだ!
名前にaとzの文字が含まれていたのは、偶然か運命か…。世界最大規模というのも、実現してしまっているからすごい。
雑学まとめ
今回はAmazonのロゴマークの雑学をお届けした。
おなじみのニッコリ笑ったロゴには、世界最大のECサイトを目指すという、Amazonの熱い想いが込められていた! シンプルに見えてこれだけの奥深いことには、正直驚かされる。
ものの成り立ちには必ず何かしらの意味がある。いろんな企業のロゴマークの意味を辿ってみるのも、勉強になるかも!
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