オリンピックが開催されるとき、開会式で入場が始まるとワクワクが高まってくることだろう。
どこの国が、どんな選手がやってくるのだろう。この国のスーツはオシャレだ、この選手キレイ・イケメンなどとテンションが上がるイベントであることは間違いない!
このオリンピックの開会式に入場順のルールがあることはご存知だろうか? どこで開催されても、必ず決まっている順番があるのだ。それは、先頭と最後尾である。
今回の雑学では、この順番ついて詳しく解説していくぞ!
【オリンピック雑学】五輪開会式の入場順は先頭と最後尾が決まっている
【雑学解説】オリンピック開会式の入場順について
オリンピックの入場はどの国で開催されても必ず先頭はギリシャである。これは古代オリンピック発祥の地としてギリシャに敬意を表しているからだ。
そして、開催国は必ず最後に入場するのである。東京オリンピックでは、日本が最後尾で入場するのだ。このことを覚えておけば、日本選手の入場を見逃すことはないだろう!
逆に、閉会式では各国の選手が入り乱れて和気あいあいと入場することで「平和の祭典」らしいとされ、1964年の東京オリンピックで行われて以来、この東京式入場が採用されている。
【追加雑学①】そのほかの国はどんな順番で入場する?
開催国とギリシャ以外の参加国がどの順番で入場するのかは、実は開催国によって違うのだ。国名を開催国の言語順に並べた順番で入場すると決まっているのである。
英語であればアルファベット順になり、A→B→C…といった並びになるのだが開催国の言語で順番が変わる。たとえば、ドイツ語だと同じアルファベット順でもドイツはDeutschlandとなり、英語のGermanyよりも順番が早くなるというわけだ。
リオデジャネイロオリンピックの時は、ブラジルの母国語のポルトガル語順に、平昌オリンピックの時は、韓国語のアイウエオ順であるカナダラ順に入場したのだ。
日本はアイウエオ順なのかと思いきや、過去の開催時にはアルファベット順が採用されている。
少し変わった並び順では、北京オリンピックのときに中国語表記した国名の最初の漢字の画数順に入場したのだった。
入場の順番を知るために、開催国の言語を学んでみるのもオリンピックの楽しみ方のひとつになるかもしれない!
おすすめ記事
-
NIPPON!日本のオリンピック初参加のプラカードは"JAPAN"ではない
続きを見る
スポンサーリンク
【追加雑学②】閉会式の入場順について
先にも書いたとおり、1964年の東京オリンピック以降から、閉会式の入場は国ごとではなく選手が好きなように入場してくるようになった。
これは、先のオリンピックで人気種目の選手が競技が終わると帰国してしまって閉会式の盛り上がりに欠けることがあったため、東京オリンピックでは選手村でイベントを開催し、選手たちに最後まで残ってもらおうと工夫したことで起きたハプニングから生まれたのだ。
競技も終えてすっかりリラックスモードの選手たちがお酒を飲み、酔っぱらってしまったために収拾がつかなくなり、国ごとに入場させられなくなってしまった。そのためプラカードと国旗だけは順番どおり入場するが、選手は入り乱れて入場することになってしまったのである。
ところが、この様子が国の隔てなく平和を表しているようだと評価され、その後の閉会式も同様に入場することになったのだった。
緊張が解けた選手たちのリラックスモード全開が引き起こした、まさに雨降って地固まるようなエピソードだ。それも、規律を守るしっかりもの気質の日本で始まったことが面白い。
関係者は最初、大慌てしたんだろうな、そして「もう無理だ!」とそのまま閉会式を始めたのだろうな〜と考えるとニヤニヤしてしまう。
まさに、「平和の祭典」といった感動的な閉会式。実況アナウンサーも予定と違う入場に困惑したというが、即興で素晴らしい実況をして盛り上げているところがすごい!
しかし! ここまで書いておいてなんだが、以下の記事のような説もある…。
おすすめ記事
-
平和の心…!オリンピックの閉会式が賑やかなのは"少年の手紙"がきっかけ
続きを見る
雑学まとめ
今回はオリンピック開会式の入場順についての雑学をご紹介してきた。オリンピックの開会式は、必ず先頭はギリシャ、最後尾は開催国。そして、そのほかは開催国の言語順で入場すると決まっていた。
これを知っていれば、お目当ての国がどのあたりで入場するかわかるだろう。開催国の言語を調べることもお忘れなく。
平和の祭典であるオリンピックをいろんな目線で楽しんでみよう!
おすすめ記事
-
開会式と違う…!1964年東京オリンピックの閉会式で"国名"が変わった国があった!
続きを見る