湖の名前は、調べてみると意外とおもしろい。日本の有名な湖といえば滋賀県の琵琶湖だが、楽器の琵琶が湖の名前に使われているのは、よく考えるとふしぎだ。
今回は湖の名前の中でも、世界で一番長い湖の名前についての雑学を説明するぞ。とんでもなく長い名前なので、名前を覚えられるかチャレンジしてみよう!
【面白い雑学】世界で一番長い湖の名前は?
【雑学解説】チャウバナガンガマウグ湖はアルファベット45文字で書かれる別名がある
アメリカのマサチューセッツ州ウェブスターに、地元の人々から「ウェブスター湖」と呼ばれる湖が存在する。この湖は正式には「チャウバナガンガマウグ湖」という名前だが、発音しづらいためウェブスター湖と呼ばれているのだ。
チャウバナガンガマウグ湖には、ウェブスター湖のほかにも呼び方がある。その呼び方は、「チャーゴグガゴグマンチャウグガゴグチャウバナガンガマウグ」だ。長くて覚えづらいうえに、舌をかみそうな濁点のオンパレード!
このチャーゴグガゴグマンチャウグガゴグチャウバナガンガマウグこそ、世界一長い湖の名前である。英語で書くと「Chargoggagoggmanchauggagoggchaubunagungamaugg」。
アルファベットの文字数は、なんと45文字! 長すぎ!
動画に出ている人が実際に発音をしてくれているが、早口言葉のようでシュールだ…。
チャーゴグガゴグマンチャウグガゴグチャウバナガンガマウグという名前は、ウェブスターに住む先住民族の、ニプマク族が名づけた。意味は「境界の釣り場のマンチャウグにいるイギリス人」らしい。イギリス人…?
昔は湖の周辺で複数の先住民部族が生活し、湖は部族集落の境界であり、共通の釣り場だった。「マンチャウグ」は湖周辺に暮らしていた部族の1つ。その部族の集落の近くにイギリス人が水車を作ったことが、名前の由来と考えられている。
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【追加雑学】世界各地にはカラフルな湖が存在する
湖の色は何色かと聞かれたら、水色や青みがかった緑色など、青系の色を答える人が多いだろう。しかし、世界には目を疑いたくなるような、カラフルな湖があるのだ!
世界各地にあるカラフルな湖の中から、2つの湖と1つの温泉を紹介しよう。温泉は湖じゃないのではと思うかもしれないが、自然にできた温泉とは思えないカラフルな温泉なので、ぜひ見てほしい。
赤色の湖「ラグナ・コロラダ」
南アメリカ大陸に位置するボリビアには、「ラグナ・コロラダ」という湖がある。ラグナ・コロラダは「赤の湖」とも呼ばれ、赤い色をした湖だ。どのくらい赤いのか、動画で確認してみよう。
少し赤みがかっている程度かと思いきや、真っ赤じゃないか! こんなにも赤いと、天変地異の前触れのような不吉さを感じてしまう。この世の終わりが訪れるのか!?
ラグナ・コロラダが赤い理由は、科学的に解明されている。湖に生息している藻類が赤色の色素をもつため、湖の水そのものが赤く見えるのだ。
謎の自然現象じゃなかった…! 安心した。
ピンク色の湖「ハット・ラグーン」
「ハット・ラグーン」は、オーストラリア西部の西オーストラリア州にある、ピンク色の湖だ。ハット・ラグーンで撮影された動画を発見したので、まずはこらちの動画を見てもらいたい。
かわいいピンク色の湖…! ハット・ラグーンのようなピンク色の湖は、「ピンク・レイク(Pink Lake)」と呼ばれている。そのままだな。
ハット・ラグーンのピンク色は、湖に生息する藻類が作る色素が原因と考えられている。季節や時間帯によって、湖のピンク色の濃さも変わるらしい。
これぞまさに、自然の神秘…!
エメラルドグリーンの温泉「デビルズ・バス」
ニュージーランドの北島に、ワイオタプという場所がある。ワイオタプは火山の恩恵を受けた地熱地帯で、一風変わった温泉や大迫力の間欠泉が見られる人気の観光スポットだ。
ここでは、ワイオタプの中でも特にカラフルな温泉の、「デビルズ・バス」を紹介したいと思う。ワイオタプの上空から撮影したこちらの動画で、鮮やかな色のデビルズ・バスを見ることができるぞ!
動画の後半で登場したのが、デビルズ・バスだ。入浴剤か絵の具でも入れたかのような、エメラルドグリーン! 緑色の入浴剤と乳白色の入浴剤を混ぜたら、こんな色になりそう…。
デビルズ・バスには「ヒ素」という物質が含まれ、日によって濃度に変化がある。ヒ素の濃度が高いほど濃い緑色になるようだ。
ちなみに、ヒ素は過剰に摂取すると人を死に至らしめる、危険な物質だ。そのため、デビルズ・バスは入浴はできない。
日本語に訳すとデビルズ・バス(Devil's Bath)は、「悪魔の浴槽」を意味する。名前のとおり、恐ろしい温泉なのだ! 色鮮やかなお風呂に入りたいときは、ヒ素ではなく入浴剤を使おう。
雑学まとめ
世界で一番長い湖の名前など、湖の雑学を解説した。貴方はあの長い湖の名前を覚えられただろうか? 私は暗記が苦手なので、チャウバナガンガマウグ湖で限界だった。
チャーゴグガゴグマンチャウグガゴグチャウバナガンガマウグは、世界の地名の中では6番目の長さである。暗記が得意な人は、もっと長い地名にもチャレンジだ!
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