ラーメンがとても美味しい食べ物なのは周知の事実。好きな食べ物として真っ先に挙げる人も多い。そんな人気者のラーメンだが、食べるときに気になるのは鼻水が出てしまうこと。
アツアツのラーメンを食べるときなどは、鼻水がとめどなく出てきて、ラーメンの汁に垂れてしまいそうになる…。しかし、なぜラーメンを食べるときに鼻水が出るのだろうか。気になったので雑学として調べてみた。
【人体雑学】ラーメンを食べるときに鼻水が出る理由とは?
【雑学解説】ラーメンで鼻水が出る理由は「防御反応」
ラーメンはアツアツの湯気が立ち上る状態で提供される食べ物。そのアツアツの状態でフーフーいいながら食べるのが美味しいのだが、この熱い湯気が鼻水が出る要因となっている。
鼻はいわずもがな空気を体内に取り込む役目を果たしているが、ただ送り込むだけではなく、空気をできるだけ体温と同じ温度にしてから、肺に送っている。
ラーメンを食べる以上、熱い湯気を体内に取り込んでしまうのは致し方ない。ただ熱い湯気をそのまま体内に取り込んでしまったら、温度差がありすぎて肺がビックリしてしまう。
よくテレビで芸人がツッコミのフレーズで使っている「高低差ありすぎて耳キーンってなるわ」の肺バージョンとなる。
そのため、鼻水を出すことで熱い湯気を冷まそうとしているのだ。夏場、部屋が暑いときはエアコンをかけ空気をひやすが、原理はそれと同じ。
ただこの鼻水の体温調節機能は、熱いときだけじゃない。寒いときにも、体温を調節するため鼻水は出る。むしろ鼻水は、ラーメンを食べるときを除けば、冬に出るイメージがあるだろう。体には体温を一定に保つ機能があるため、熱いときでも寒いときでも体温の維持を行っているのだ。
鼻水に限らず、外気が熱くなったときは汗をかくが、これも体温調節機能のひとつ。鼻水も鼻の粘膜が「熱い!」と感じて出るものだから、汗もほぼ同じものだといえる。
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【追加雑学①】鼻水が出ないようにするには?
鼻水が出すぎると、鼻水をすすりきれず汁に落ちるという最悪の事態も起きかねないので、ラーメンを食べるときの鼻水はできるだけ量を少なくしたいものだ。
その対策として有効なのは、「ガツガツ一気に食べない」ということ。一度に多くの量の麺やスープを摂取すると、湯気が急速に鼻に入ってきてしまう。
湯気の量が多ければそれだけ鼻のなかの温度も上昇するため、多量の湯気を冷まそうと、鼻水も多量に出ることとなる。
つまり鼻水を出したくなければ、少量をすするように食べればいいのだ。そうすれば、鼻水を少量に抑えることができる。
ただ、ラーメンは豪快に音を立ててすするのがポリシーだという人もいるので、そうしたポリシーがある方は自分の信念を曲げてまで、鼻水をとめるためにそっと食べるべきなのかという問題はある…。
【追加雑学②】辛いものを食べるときに鼻水が出る理由は?
ラーメン以外にもトムヤムクンなどの辛いものを食べるときにも鼻水は出てしまうが、あれの理由はなんだろうか?
実は鼻には体内の温度を調節する機能のほかにも、異物を体内から排除する役割もある。異物を体内から洗い流すために、鼻水を分泌しているのだ。
コショウやトウガラシなどの香辛料は刺激が強いので、鼻がそれらの物質を異物だと感じ取り、その刺激から守るために鼻水を出している。コショウでくしゃみが出るのも、同じ理屈だ。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。ラーメンを食べるときに鼻水が出るのは、熱い湯気を冷ますための体の防御反応なのだ。熱い湯気をそのまま体内に取り入れないよう、鼻水が冷却作用を果たすというわけだ。
いわば、人間の体はセルフエアコンの機能を備えているわけだ。人体ってすごい!
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