世界史

1週間が7日間の理由とは?天地創造のエピソードが一番有名だ!【旧約聖書】

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

1週間が7日間の理由は?に関する雑学

1週間といえば7日間。これは世界共通の認識といっても過言ではない。ここでふと、疑問がわいてくる。

どうして1週間は7日間なんだろう? べつに6日でも8日でもいいような気がするが、なにか理由があるんだろうか? そこで今回の雑学記事では、1週間が7日間の理由について探っていこうと思う。

【歴史雑学】1週間が7日間の理由は?

秀吉くん
僕、ずっと疑問に思ってたんっすけど、どうして1週間って7日なんっすかね?ラッキーセブンっすか??
信長さん
これにはいろいろ理由があるようだが、旧約聖書の天地創造のエピソードが有名だな。

【雑学解説】旧約聖書の天地創造が有名

旧約聖書の天地創造が有名というトリビア

1週間がなぜ7日間なのかという理由はいろいろあり、コレというものは明確にされてはいない。しかし、複数ある中でも有名なのが、神がこの世界を7日間で作ったといわれる旧約聖書の天地創造エピソードである。

え、旧約聖書の天地創造のエピソードを知らない? そんな人のために分かりやすい動画を用意した。まずはこの動画を見てほしい。

 

秀吉くん
神様も休日って必要なんっすね~。

上記の動画を見ても分かる通り、神は6日間で我々人間と動植物を創造し、7日目で休んでいる。この「6日働いて7日目に休む」というサイクルが、世界に普及して1週間イコール7日となったと考えられているのだ。

ちなみに、天地創造に出てくる「日」という単位についても複数の議論がなされている。現在のように1日が24時間と考える人もいれば、この1日は何億年・あるいは1日目と2日目のあいだに何万年という時間が経過していると考える人もいる。

信長さん
24時間と何億年にはかなり広い開きがあるぞ…

旧約聖書に出てくる「日」という単位が、現代と同じ24時間なのかは確かめる術がないので分からない。どうやら、世界が誕生する7日間をそのまま我々人間に当てはめて1週間が7日間としているということのようだ。

古代バビロニアで用いられていた、月の満ち欠けからという説

上記の旧約聖書の天地創造もなるほどとうなずける。しかし、古代エジプト・バビロニアではすでに1週間を7日としていたのではないかともいわれている。

そこで登場するのが、古代バビロニアで使われていた月の満ち欠けだ。古代バビロニアでは新月を基準とし、7・14・21・28日を休日にしていたという。といっても、現代のように1週間で一区切りではなく、月初めから何日後が休みと考えていたといわれている。

秀吉くん
月の満ち欠けで決めてたとか…すっごいロマンチックじゃないっすか?!
信長さん
お前みたいなサルの口から『ロマンチック』なんて言葉は聞きたくない。

7つの天体・七曜が由来という説

7つの天体・七曜が由来という説というトリビア

あまり知られていないが、1週間が7日というのは7つの天体をもとにした七曜からきているという考えもある。7つの天体とは太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星のことを指す。

7つの天体の7という数字の倍数が、1ヶ月の29.5日という数に近いことから、7日を1週間と考えるようになってきたといわれている。

ちなみに古代ギリシャ28という数字は、完全数と呼ばれ神秘的なものと考えられていた。7つの天体と28という数字に何か神秘的なものを感じ、1週間を7日と考えるようになったのかもしれない。

信長さん
完全数は『自分より小さい約数の総和と同じになる正の整数』のことだ…って言ってもどうせサルには分からんだろうがな。
秀吉くん
そっ…そんなことないっすよ!

スポンサーリンク

【追加雑学】曜日の名称は惑星から来た

では、曜日はいったいどこから来たのか? 最も有力と考えられているのが、バビロニア起源説である。

今から2000年以上も昔の時代、人々は宇宙の中心が地球であるという考え・天動説を信じていた。しかし、天動説にどうしても当てはまらない5つの大きな星(火・水・木・金・土星)が現れる。

この5つの星と太陽・月の7つが地球に影響を与えていると考え、惑星の名前がそのまま曜日の名前へとなっていったというわけだ。

秀吉くん
あ~、たしかに言われてみたら曜日の名前って惑星まんまっすね~!

おすすめ記事

「冥王星」は惑星ではなくなったという雑学
惑星→準惑星へ降格。冥王星が準惑星になった理由とは?

続きを見る

日本は平安時代に曜日が導入された

日本は平安時代に曜日が導入されたというトリビア

日本へ「曜日」という概念が導入されたのは、平安時代。空海が唐へ行き、持ち帰ってきたことがきっかけといわれている。

もともと、日本語で「曜」という言葉には「光輝く星」という意味があった。そこで、七曜をそのまま「曜」という言葉に当てはめ、そこから現代のように「〇曜日」という呼び方をするようになったと考えられている。といっても、平安時代ではそれほど「曜日」という概念は普及していなかった。

ではいつから、今のように日常生活に取り入れるようになったのか?

日本で曜日が日常生活で使われるようになったのは、1年を365日と考えるグレゴリオ暦に改暦した明治時代からだ。それまでは六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)を使っていたといわれている。そう考えると、日本での曜日の歴史はまだまだ短いといえるだろう。

信長さん
ちなみに、1分・1日・1年がそれぞれ60秒・24時間・365日なのには理由があるぞ。以下の記事にくわしい説明があるから目を通せよ。

おすすめ記事

"1分は60秒"、"1日は24時間"、"1年は365日"である理由に関する雑学
時間トリビア!"1分は60秒"、"1日は24時間"、"1年は365日"である理由

続きを見る

雑学まとめ

今回の雑学はいかがだっただろうか? 普段、我々がなにげなく過ごしている1週間という時間。調べてみると実に奥深いものがあることが分かった。

ちなみに日本ではキリスト教の考えから、キリストが復活した日曜日1週間の始まりと考えられている。しかし、これも明確な理由はなく、世界では日曜日を1週間の始まりとしていない国も当然ある。身近なこともこうしてじっくり考えると、実に興味深い。

秀吉くん
日曜日で始まって日曜日で終わる…イヤ、いっそ毎日日曜日で良いっすけど!!
信長さん
貴様はサルだからそもそも曜日の概念なんてないだろ。

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。