タマネギ。煮てよし炒めてよし、和洋中何でもござれ。血液をサラサラにし、体にも良い万能の野菜。我が家のスタメン食材です! という人も多いのではないだろうか。
さあ今日もタマネギを切ろう…うっ! 目の奥がツーン! 涙ボロボロ。これは辛い…。 そう、タマネギは目にしみる! 長年人類はこの事実を受け入れ、ただ耐える事しか出来なかった。
しかし、反撃の狼煙はすでに上がっていた。なんと「切っても目にしみないタマネギ」が開発されていたというのだ。それも、開発者は日本人らしい!
黙って涙を流す日々はもう終わった。今回の雑学では切っても涙が出ないタマネギについて調べてみたぞ!
【食べ物雑学】日本人が発明した、切っても涙が出ないタマネギがある
【雑学解説】切っても涙が出ないタマネギ、その名も「スマイルボール」
人類反撃の最終兵器、切っても涙が出ないタマネギ。その品種名は「スマイルボール」というらしい。タマネギから勝ち取った人類の笑顔を象徴するかのようなネーミングだ!
その開発元はなんと、ハウス食品だった。ハウス食品と言えばカレーでお馴染みの、加工食品などを販売している大企業である。
カレーには大量の炒めたタマネギが必要だ。毎日タマネギを切り続け、涙に明け暮れ、スマイルボールの開発に至ったのだろう。
…という訳ではなく、開発のきっかけは、実はたまたまだったそうだ。
ある日、ハウス食品でレトルトカレーを製造していると、炒めていたタマネギが緑に変色してしまった。タマネギは一定の条件下で緑色になってしまう性質があるのだ。
味は変わらず、人体に影響もないのだが、商品としては廃棄になってしまう。そのロスを失くすため、ハウス食品の研究者は原因を究明していた。
すると…なんと偶然、タマネギが目に染みる原因となる酵素を発見してしまったのだ! この発見は世界でも大きく注目され、後にイグノーベル賞(「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる)も受賞した。
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それから本格的に目にしみないタマネギの開発がスタートし、長い開発期間を経て、2015年からやっと出荷が始まったのだという。その日、人類は勝利した…タマネギとの長き戦いに。
スマイルボールの栽培は北海道で進められており、安心の国産野菜でもある。辛みが少ないので果物のように丸かじり出来て、味はリンゴのように甘くてジューシーらしい。
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【追加雑学】スマイルボールはどこで買える?
ここまで来たら、ぜひスマイルボールを食べてみたい! 普段使ってみたい! そう思った人も多いのではないだろうか? 一体どこで手に入れることが出来るのだろうか。
近所のスーパーで見たことはないような。調べてみると、残念ながら2019年現在、流通は非常に少なく、限られた百貨店やインターネットでしか販売がないようだ。
全人類救済への道はまだ始まったばかり…。しかし、取り扱い店は続々と増えており、今後手軽に手に入る日も遠くないかもしれないぞ。
まだまだ希少価値高いスマイルボール、さぞ高いのだと思いきや、値段は一個約200円前後。普通のタマネギよりは高いが、手の出ない価格ではない。
販売情報は、ハウス食品の公式サイトやツイッターで随時告知されるようだ。食べてみたい人は要チェック!
雑学まとめ
今回は、切っても涙が出ないタマネギについての雑学をご紹介した。人類の英知の結晶、スマイルボール、ぜひ一度食べてみたいものだ。
流通が整えば毎日の料理がもっと楽になるだろう。私は涙の出るタマネギが好きなのだ、というドMも中にはいるかもしれないが…。
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