皆さんも一度は、食事制限ダイエットに挑戦したことがあるのではないだろうか。運動をせずにできる食事制限ダイエットは、手っ取り早いダイエット方法として試してみる人も多いが、なかなか成功できる人も少ないのが現実である。
しかし、そんな食事制限ダイエットをお手軽にサポートしてくれる方法がある。なんと食事前の考え方を少し変えるだけでいいのだ。
今回の雑学記事では、考え方を少し変えるだけでダイエットできるかもしれない方法をご紹介しよう。ぜひ、食事をする前に目を通してほしい。
【人体雑学】食べる前に健康について考えるとダイエットできる可能性がある
【雑学解説】食事前に健康について考えるとダイエットできる
ドイツのエバーハルト・カール大学の研究で、食事前の考え方が食事の量に与える影響について調べたものがある。
この実験では、肥満体の男女17名と標準体型の男女17名の合計34名を対象として、ランチ前に考えてほしいことを全員に指示して行われた。
実験で指示をした考えてほしいことは3パターンあり、参加者にはランダムに考えることを割り当てた。
- その食品を食べたら、自分の健康にどんな影響があるだろうか(健康について考えたグループ)
- その食品を食べたら、どのくらい美味しいだろうか(美味しさについて考えたグループ)
- その食品を食べたら、夕食までお腹いっぱいでいられるだろうか(満腹感について考えたグループ)
その後、それぞれのグループがどのようにランチを選んだかをチェックした。
その結果、1.の健康について考えたグループは、体型の違いは関係なく、全員が最もカロリーの少ない食事を選んでいた。
そして、2.の美味しさについて考えたグループは、肥満体の人ほど、高カロリーの食事を選びやすくなり、3.の満腹感について考えたグループは、体型の違いに関係なく全員の食事量が増えた。
1.の健康について考えたグループが一番カロリーの少ない食事を選ぶという、分かりやすい結果となった。
食事の前に健康について考えるだけで摂取カロリーを減らせるのであれば、かなり手軽にできるダイエット方法ではないだろうか。今すぐにでも試せそうだ。
また、この実験ではランチのときに参加者の脳もスキャンしており、1.の健康について考えたグループは、セルフコントロール能力に関係する左の前頭前皮質が活性化していたのだ。
つまり、健康について考えることによって、自制心がしっかりと働くようになるということである。それによって、食事量もコントロールすることができるのだろう。
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研究者は、「食事前にどのような考え方をもつかは、食事の選択に大きな影響を与える。食事がもたらす喜びに集中してしまうと、自然と食事の量が増え、脳も食事から得られる喜びに反応しやすくなる。反対に、満腹感への反応は弱くなっていく。」といっている。
う~ん、美味しいとついつい食べ過ぎてしまうものだが、それが肥満の第一歩になってしまうようだ。
これから食事をする前は、これを食べたら自分の健康にどんな影響があるかを考えた方がいいかもしれない。特に外食をするときは、健康について考えるように意識する必要があるだろう。
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【追加雑学】その他の食欲を抑える3つの方法
食事前に健康について考える以外にも食欲を抑える方法があるので、いくつか紹介しよう。
① ゆっくり食べる
脳の満腹中枢が働き始めるのは、ご飯を食べ始めてから20分ほど掛かるので、食事に時間を掛けることで食欲を抑えることができる。
そのため、一口で噛む回数を増やすなど、食事のペースをゆっくりと保ち、短時間で食べないように気を付けよう。
食事に時間を掛けるのが苦手な人は、スプーンやフォークのサイズを小さくしてみると良いかもしれない。
② 水やお茶などの水分を摂る
お腹が空いたら、水やお茶などを飲むようにすると、食欲を一時的に抑えることができる。
特に、コーヒーや緑茶などのカフェイン入りの飲み物は食欲を抑える効果があるので、おすすめである。
③ しっかりと睡眠をとる
睡眠不足になると、肥満を抑制してくれるレプチンというホルモンが低下してしまう。
そのため、しっかりと睡眠をとると、血中にレプチンが増えて満腹中枢が刺激され、食欲が低下するのである。
食欲を抑えたい人は、睡眠時間を増やしてみてはどうだろうか。
雑学まとめ
今回は、食事前に健康について考えるとダイエットできる雑学についてご紹介した。
食事前に健康について考えると食欲を抑えることができることがわかった。これは非常にお手軽なダイエット方法ではないだろうか。難しいことをしなくて良いので、気軽に試してみてほしい。
特に外食をすることが多い人は、メニュー選びのときに考えると一番効果が期待できるかもしれない。そして、水分をしっかり摂りつつ、ゆっくりと食事を進めれば、おのずと食欲は抑えられていくだろう。もちろん、十分な睡眠もお忘れなく。
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