「あの人最近キラキラしてるね」なんていう会話を耳にしたことがあるだろうか。人に対して、輝いているという表現を使う場合、当然それはその人が醸し出している雰囲気について述べている。
しかし、実は人の体は文字通り光を放っているという噂があるのだ。でも、見る限りでは誰も電光掲示板のようにピカピカしている人はいないようだが…。いったいどういうことなのだろう?
今回は人間の身体が発光しているという雑学について検証していくぞ!
【人体雑学】人間の身体は発光している
【雑学解説】人間の身体は肉眼では見えない微弱な光を放っている
実は人間の身体が光を発しているということは、今から90年以上前の1923年にロシアの生物学者アレクサンダー・ダルビッチによってすでに発見されていた。人間だけでなく、すべての生物や植物に見られる現象で、「バイオフォトン」と呼ばれている。
細胞の呼吸による代謝過程で生み出された物質が、化学反応を起こすことで微弱な光を放つとされている。しかし、肉眼で見える光の1000分の1の強さの光であるため、普通は目に見えないのだ。
最近になって高性能カメラを使って、人の生物発光を撮影することが可能になった。細胞が活発になっているところほど、強い光を放つようだ。だが、それは必ずしも体温が高い部分とは限らない。
バイオフォトンはDNAが振動することで発生する。原子の振動によって生じるレーザー光線の原理と似ているといわれている。
また、DNAが発している周波数と携帯電話の周波数は非常に近いそうだ。そのため細胞同士が光によって交信し合っているのではないかと考えられている。
「あの人キラキラ輝いている」という印象は、実際に生物発光が活発になっているためなのかもしれない。もしかしたらこのDNAが発する光の相性で、お互い惹かれ合ったりするのでは…。であれば「あなたの細胞が好きです」という告白の仕方もありだろう。
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【追加雑学①】人間の身体が放つ光とホタルイカの光は別物
さて、自然界には光を放つことで知られる、ホタルイカなどの生き物がいる。それらの光もバイオフォトンによるものなのか…? どうやらそうではないようだ。
ホタルイカなどの生き物は、「ルシフェリン」という発光物質によって光を発している。発光することで敵を威嚇して、身を守るためだ。フラッシュのように光ることで、敵の目をくらませて逃げることもあるようだ。
人間の放つ微弱な光は、ホタルイカのような強い光とは別物なのである。
【追加雑学②】人間の放つ光はオーラと関係がある?
実は「バイオフォトン」という言葉は、スピリチュアル用語としてもよく使われている。細胞同士が交信しているということをテレパシーや気、オーラと関連させているようだ。
なかには、バイオフォトンセラピーというものまである。宇宙のエネルギーによって生命力を高めるといった方法のようだ。
しかし、これまでの研究によると、バイオフォトンは喫煙などによる細胞活性化でも強くなることがわかっている。さらには、癌患者の身体からはより強いバイオフォトンの光が確認されたという報告もある。
うーん。たばこや病気で発光する光をオーラといってしまうのもいかがなものか…。バイオフォトンとオーラの関係性は、まだまだ謎が多いようだ。
いずれにしても、バイオフォトンの研究はこれからも続けられることだろう。さまざまな事実が解明されていくのを楽しみにしよう。
雑学まとめ
今回は人間の身体が光を放っているという、バイオフォトンについての雑学をご紹介した。私たちはみな光っている! 自分の放っている光がどんな輝きをしているのかぜひ見てみたいものである。
将来的には、バイオフォトンを目で見ることができるサーマルスコープが発明される日もくるかもしれないぞ!?